テラーノベル
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なんか前回のさ
いいねされると、いいねされましたの下に「死んでくださいが」出てくるから、え、死んでほしいの?って思える
あ、死にませんし、いいねも全然押してもらって嬉しいんだけど、すごいこと言ってるな~って思っただけ
いや、インドくん可愛いね
元々自分の中で毒舌設定だったのが、ドロドロに溶かされて、もう可愛くなっちゃってワーワーよ
でも、今回は毒舌タイプ
設定
インドくんは毒舌で、それがコンプレックス(それでみんなから嫌われてるから)
毒舌のせいで、反感買って、虐められる話
それでは、レッツラー!
あ、ゴー!
「はぁ?お前ら全員バカばっかだな」
抑えきれなくて、そう言う
はっとしたが、口を押さえるのは、負けた気がして、やめた
変わりに睨みをきかせる
アメリカ、中国、ロシア…で、隣のパキスタン
「…意見があるなら、手があげてにしてもらえるか?」
明らかに苛立ったような声でロシアが言った
…やばいかもしれない
でも、逆らわずにはいられない
「ん、」
手をふらっとあげて、ひらひらとする
「お、インドどうした?」
…アメリカは聞いてない振りか
「ここ、おかしいだろ?そもそもこうすれば効率がよくて、もっと他のとこに当てれたりすんのに、バカらしい…あぁ、脳が腐ってんだな、それか筋肉バカだから分かんない?」
ほぼ完全に喧嘩を売りに行ってしまった
だから俺、話すべきじゃないんだよなぁ
「おい、バカ、気をつけろよ」
隣でパキスタンが小声で言ってくる
わかってるよ
お前だって毒舌なんだし、どれだけ無理か分かるだろ
ドンッ
唐突にそんな音がした
目の前にアメリカがいた
「…なぁ、こいつの口塞いでいい?」
アメリカはこちらを睨みながら、そう聞いていた
「…好きにしろ」
「あ、こんなところに裁縫セットがあったアル。貸すアルよ」
ヒュンッと飛んできた箱をアメリカは軽くキャッチする
え、まって、まさか…
「…俺、縫いもん苦手なんだよなぁ」
アメリカはそう言いながら、糸と針を取り出した
そこに中国が来る
「なら、口塞ぐの我がやるアル」
「お、サンキュー」
…口、縫われるっ
パキスタンに目でうったえるが、パキスタンはこちらを向いてくれなかった
ロシアは酒を出して、飲んでるだけ
…味方はいなさそうだ
「ちょ、ちょっと落ち着こ、な?こんなことしたってなんもなんねぇの分かるだろ?え、ストップ、なあっ」
くそっ、こうなったら…
ダッと逃げ出そうとする
でも、無駄だった
「逃がすわけないだろ」
グイッと肩を掴まれる
「ぁ゙っ…」
ボキッて音がした
肩に激痛が走る
そのまま肩を組まれる
腕を伸ばせるわけなんてない
なのに、アメリカは腕をあげてきた
「ぉ゙まっ、ばかっ、ぅ゙あ゙っ…」
「おいおいそんなこと言うなよ、俺ら仲間だろ?」
「んなこと知るがぁ゙っ」
肩がぶち壊れそうだ、それかもう骨ボロボロじゃないか?
それくらいの痛みが来る
歯を食いしばって、痛みに耐える
「…よし、用意できたアルよ」
少し喜びを帯びたような声が聞こえた
自分に取っては、死刑宣告をされたみたいに思えた
アメリカは肩を組むのをやめて、カチッと手首に手錠をかけてきた
もうかたっぽはアメリカの手首につけていた
…もう逃げれないのかもしれない
中国が近づいてくる
キラリと光を反射して、眩しく針が光った
見えないふりはしてくれないみたい
何かを言って反抗しようと思ったけど、話せそうには無かった
「じゃあ、はじめるアルよー」
プツ
「っ…ぃ゙っ、 あ゙っ゙」
反射的に手で刺されたところを触れようとするが、 アメリカに手を止められる
そのまま、ぎゅうぅっと手を握られる
いや、押しつぶされてる?
そんなのどっちでも最悪だ
「い゙だっ…やめろっ」
足でジタバタもがく
これで反抗できるわけなんて、ないのに
「…暴れないアルよ。針が危ないアル」
「そーだそーだ!」
こいつっ、アメリカだけはマジで殺したいかもしれない
中国はまだまともかもしれないが
は手も肩もこうなったのはアメリカのせいだ
「このっ、筋肉バカが、体力多すぎなんだよ、巨人じゃないか」
それだけ言う
アメリカがギロッと鋭く睨んできたのが見えた
それと…ロシアが睨んでこちらに来るのが
「おい、今なんて言った?」
冷たい声でそう言われて、顎を掴まれて、ロシアの方に顔を向けられる
「ぃ゙あ…」
針が少し奥に刺さった
肩とか手に比べたらましだし、何よりロシアの圧が怖くて、痛みどころじゃなかった
「俺の方が、アメリカより上だ。身長なんて、特に間違えるところじゃない」
「「お前、そんなんで怒ってんの?」」
ついついそんな声が出てしまった
でもアメリカと声が被ったから、バレてないかもしれない
「黙れ、クソリカ。軍事だって、俺の方が強いクセに威張りやがって…」
「いーや、軍事力は俺の方が上だから、威張ってもいいでーす」
「はぁ?お前ぶっ殺してやる」
…このままいけば自分のことなんて忘れて…
プツッ、シュルッ
「ん゙んっ…」
糸の通る感覚がする
口が引っ張られるような気がした
それで、じんわりと鉄の味を感じた
でも、暴れようがなかった
何も、言えなかった
プツッ、シュル
プツッ、シュル
…
何度も、繰り返される単純作業
アメリカとロシアが怒鳴って、喧嘩してるのが遠くの出来事のようだった
中国はそれを見ていないのか、ただ俺の口を縫っていた
俺はといえば、痛みに慣れてきて、口に広がる鉄の味が気持ち悪くて仕方がなかった
「…できたアル」
やがて、そんな声が聞こえた
「ん ー…んんん」
はぁー、やっとかと言おうとしたが、んでしか言えない
縫われたあとを舌でなぞる
無駄に綺麗で、穴なんて無かった
…これから話せないのかもしれない
「あ、そういえば、あの領土ってもらえるアル?」
「んーんん?」
なんのことだ?
「ほら、バングラデシュアルよ、くれアル」
「っ!ん、んーんん!!」
そんなのっ、あげるわけないっ!!
バングラデシュは家族だ
お前のもんにするもんか
「うんうん、いいアルね、ありがとうアル」
それだけ言って、中国は去っていってしまった
アメリカの手錠があって、俺は繋がれたままで動けなかった
「ん!んん、んんーっ!!」
口も繋がれたままで、何も言えなかった
…しばらくこいつらの喧嘩を眺めないといけなかった
パキスタンは気づけばいないし、もう、どうしようもなかった
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