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「舞さん、お疲れ様です!本当に、初契約まで導いてくれてありがとうございました」
駅近くの居酒屋から少し離れた、静かな個室。
大きなプロジェクトの成功祝いで、私と黒瀬くんは二人きりでグラスを傾けていた。
「ううん、黒瀬くんの実力だよ。本当におめでとう」
いつものように「可愛い弟分」を愛でる気持ちで笑いかける。
けれど、今日、彼の正面に座ってからずっと、肌を焼くような視線を感じていた。
酒が進むにつれ
彼の瞳はいつものキラキラした輝きを失い、代わりに暗く、熱い泥のような色を帯びていく。
「……舞さん。僕、今日だけは『後輩』としてここに来たわけじゃないんです」
「え……?」
黒瀬くんが、不意に私の隣に座り直した。
逃げる間もなく、強い力で肩を引き寄せられる。
「……先輩。僕、舞さんのこと、女性として好きなんです。弟みたいに可愛がられるの、もう限界なんですよ」
潤んだ瞳、震える声。
泣き落としのようなその表情に、私は「ダメ」だと言う言葉を飲み込んでしまった。
……その隙を、彼は逃さなかった。
重ねられた唇は、想像していたよりもずっと熱くて、奪い去るような強引さで私を蹂躙した。
驚きで固まる私の腰を、彼は大きな手で引き寄せ、逃げ場を完全に塞ぐ。
「……舞さんの家、行ってもいいですよね」
耳元で囁かれた掠れた声は、もう職場の「天使」のものではなかった。
気づけば、私は彼を自分の部屋に招き入れていた。
照明を点ける間もなく、玄関先で押し倒される。
細身だと思っていた彼の体は、驚くほど硬く、雄々しい重みで私を圧迫した。
「黒瀬、くん……っ、待って、ダメだよ…」
「そんな顔で言われても……説得力ないですよ。舞さん」
シャツを乱暴に剥ぎ取られ、剥き出しになった肌に、彼は飢えた獣のように深い痕を刻んでいく。
わざと音を立てるような深い口づけ。
指先が震えている私をあざ笑うかのように、彼は私の手首を頭の上で固定した。
「……先輩、耳まで真っ赤…そんな顔、僕以外に見せないでくださいね」
いつもの可愛い笑顔を浮かべながら、瞳の奥は一滴の理性も残っていない。
彼は、私が感じやすい場所を、まるですべて知っているかのように的確に、そして執拗に攻め立てる。
「あ、っ、ん……っ!」
「……朝まで、絶対に寝かせませんから」
潤んだ瞳の「純情な顔」を歪ませ、彼は悦びに顔を歪める私を、深く、激しく、暴き始めた。
教育係としての矜持が、彼の甘く激しい牙によって、木っ端微塵に砕け散っていった──。
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