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高校の卒業式以来一度も会っていなかった元クラスメイトとの再会に、みゆも麗も互いに驚きを隠せない。
「北村さん、久しぶり！まさかこんなところで会うなんて、ビックリした」
「うん…私も」
「でも北村さん全然変わってないからすぐにわかったよ」
久しぶりに再会した人に“変わっていない”と言うのは褒め言葉のことも多いが、今回はむしろ逆だ。
高校時代から地味で冴えなくて、みゆの中の評価だと顔のレベルは“中の下”もしくは“下の上”といったところ。
それが１０年経っても社会人の最低限の化粧をしているというだけで、他はほとんど変わっていなかった。
「北村さんはこの辺に住んでいるの？」
「ううん、職場が近いだけ」
「へえ、どこの会社なの？」
「社名言っても知らないと思うから。従業人も１００人くらいの会社だし」
麗の返答に、みゆは馬鹿にしたように笑＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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