文スト腐注意!!!!太中です!!!芥川くんと敦くんのキャラ崩壊がエグいことになっています!!体育祭太中!!中也をひたすらに可愛くしたかった!誤字脱字が酷いと思います!もう一度言いますが太中です。芥川くんと敦くんのキャラ崩壊がエグいです。それでもいい方はどうぞ
「さァ待ちに待った体育祭、司会は僕、中島敦と」
「芥川龍之介がお届けする」
よく彼奴らが司会になれたなと苦笑いをする。
「中原、頑張ろうぜ!!」
「おう」
クラスメイトと共に今日の体育祭に挑む、という言い方だと戦にでも行くのかと誤解される気がするが、俺にとってはあながち間違ってない。今回の体育祭で太宰に勝ち、キャンキャン言わせてやるのだ!
「あ、いたいた。相変わらずやる気が入っているねぇ。」
「そりゃそうだ。約束、忘れてねぇだろうな?」
「勿論、どっちの方がいい成績を収められるか。でしょ?そっちこそ負けたら1つ言うことを聞くというのも忘れないでね?」
そう。今回俺は太宰に勝負を申し入れた。どっちの方がいい成績、つまり順位や活躍によって勝敗が決まる。俺は勝つ気しかしなく、余計ワクワクした。なんせ俺の得意分野は体育系。勉強は決してできない訳では無いし、なんなら優秀な方だが身体を動かすことが1番の得意なのだ。太宰とは幼い頃からずっと一緒で、ずっと彼奴のことを見てきたが、どうも運動が得意というのを見たことがない。この勝負で太宰に勝ち、言うことを聞いてもらうのだ。
「最初の競技は1000m走!出場者は…」
と、どんどん敦が名前を言っていく。勿論その中に俺の名前も入っている。
「位置につけ、よーい」
ドンという声の代わりにピストルの音が響く。俺を含め6人がいっせいに走り出す。この競技の中に太宰はいないが、1位をとれば関係ない。1人爆走し、無事1着でゴールをする。
次の競技は玉入れらしく、俺は出ないが太宰がでる。始まると太宰の圧倒的高身長により玉がどんどん入っていく。結果は太宰のチームが勝った。クラス対抗だが、あれは誰が見ても太宰のお陰と言えるほどの活躍だったので目をつぶる。次々と俺達は競技に出る。昼食まで残り2種目と言ったところで休憩時間が入る。
「なかなかやるじゃないか。」
「手前こそ。今回何もしないで終わるかと思った。まァ、俺の種目は終わったからせいぜい俺の得点に追いつけるよう頑張れよ」
「はいはい…「太宰くん!!」
声がした。俺は振り返ると学校一の美女と言われている女生徒がいた。
「よかったら昼食一緒に食べませんか…?」
「悪いな、コイツは俺と…」
「勿論構いませんよ!それに貴方に声をかけてもらえるなんてとても光栄です」
「は…?」
「ふぇ///」
気づいたら太宰とそいつは消えていた。元々昼食は太宰と食べる予定だった。が、あの一瞬で取り消しにされ、何故か胸が痛む。別に太宰のことを好きでもなければ恋仲でもないし、単なる腐れ縁でここ迄一緒だっただけなのに。
「クソっ…」
と同時に次の種目の準備についての放送がなる。これでも俺は体育委員なのだ。突っ立っていた足を無理矢理動かして準備に取り掛かる。
「昼食時間です!!うわぁ、美味しそうなお茶漬けが…いっただっき…」
「おいクソ人虎!!マイク切り忘れてるぞ」
「あ、やばっ…やっちった☆」
「やっちったな☆…じゃねぇよ阿呆」
放送では少しトラブルがあったらしいが昼食の時間になる。人気の少ない裏庭に1人座る。この暑い中木陰があるだけで涼しいと感じる。手元には弁当が2つ。1つは俺の分。もう1つは太宰の分だ。昨日から太宰が自分の弁当も作ってと駄々を捏ねるから朝から少し張り切って2つ分作った。だがもういらない。捨てるのももったいなかったので其の儘持っておく。午前中に沢山でたぶん、俺の種目はもうない。昼食の時間がそろそろ終わるが、俺は応援席に戻ることが出来なかった。
「続いての種目は…借り物競争!!」
マイクの音が大きく、裏庭でありながらも微かに声が聞こえた。そういえばこの競技は太宰が出るんだったな。そこで俺は胸がきつく締まった。借り物競争では代々から受け継がれてきたものがある。それは言わば「告白」だ。借り物のお題の約半分が「好きな人」だの「恋人」だの恋愛系のものになっている。なんなら最近は半分よりも多いと言われるくらい大きいイベントでもあった。そんなお題がもし太宰に回ってきたら。太宰の事が好きではない。決して好きでは無かったのに、太宰の告白現場を見てしまったら俺は苦しむだろう。
嗚呼、今、太宰が好きだったと自覚したからだ。
「いやぁなかなか面白い告白現場でしたねぇ」
「僕(やつがれ)は告白に失敗している人を見て嘲笑ってた」
「言わんでええやん…さぁ、最後10走目の人達は──────…選手、太宰選手の6名です!!」
よりによって最後かよ…俺は耳を閉じた。太宰の好きな人を聞きたくなかったからだ。
「よーい」
パンと勢いよく鳴る。
「おっと最初に紙をひいたのは、3年生の先輩、剛田選手だ!!内容は…Twit○erのアカウントフォロワー数17人の人とか見つけるのムズすぎるでしょ」
「僕(やつがれ)は18人だ。勝った」
「謎に争うな!と、続いて太宰選手が紙をひいた!お題は……見えない!」
「使えないぞクソ阿呆莫迦間抜け人虎!」
「進化しているし煩いなぁ!」
何を引いたのかわからない。万が一だが太宰が引いたのが恋愛関係の場合も十分にある。耳を塞ぐ。と、ガサガサと人がこっちにきた。
「あ、いた。もぉなんでこんなところにいるの?」
「あ…だ」
目の前には太宰がいた。
「え…君泣いているの?」
頬に雫が伝わったのがわかる。
「どうしたの…ねぇ、誰にやられたの?」
「関係ねぇよ…離せ」
「嫌だね。君が言うまで離さない」
「…うるせぇな!手前のお題がなんだったのか知らねぇが早く借りてこいよ!あの女の元に…行けよ…」
「…もしかして君、妬いている?」
「…っ?!ンな訳…」
「はぁ…もう行くよ」
「は?どこ…ってちょ!」
気づいたら太宰にお姫様抱っこをされていた。太宰の走るスピードが早くなっていって、無意識に太宰のジャージを掴んでいた。
「1着にゴールしたのは…なんと!太宰選手です!!」
「ではインタビュータイムにうつる…太宰さァん!!お題!!は!!」
「うん、お題は「世界で1番好きな人」」
「はぁ?!///」
「はぁ…そこ試合決定で」
「こんな甘すぎるお題書いたやつ誰だ…僕(やつがれ)が愛のキスを贈るぶちゅ」
「うわぁ…きもいぞお前…」
「ということで借り物は君だったって訳。だから、付き合ってくれないかい?このお弁当を添えて」
そこには俺が太宰の為に作ったお弁当があった。
「〜〜///!!!手前なんてやっぱり、ちょ…ちょっと嫌いだ!!」
「いやちょっとって何可愛すぎるんだけど。もう無理」
太宰の口が近くて俺の口が触れる。いつの間にかあの苦しさは消えていた。
コメント
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妬いてる中也可愛すぎる。泣いてたとは、、でも推しの泣いてる姿想像したら米3号いける