TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

いつか壊れる、不思議な人形___


それはとても大きくて、外見も内面も人間にそっくりだ

人間にそっくりとは、目には光があり、表情がころころ変わり、痛みを感じ、心を持っているということだ

それだけ人間に近い人形には、一つ決まりがあった

__どんな人形も、いつか必ず壊れてしまうということだ__

壊れるというのは、動かなくなってしまうことであり、体の一部が無くなることであり、心がなくなることでもある

体がバラバラにはならないが、一度壊れてしまうとすぐに欠陥品扱いになり、世から消えるのが常だ

このような人形は、どこにでもあるものではない

貴重でもあるが、人は失ってからそれに気づき、後悔を繰り返すのだ

貴重だと気づかない人は、人間と同じように接し、挙げ句の果てには傷つける…

そのせいで、10年以上生きた人形は、未だ存在しない

そう思われていたのだ …今日までは

それは、壊れた人形と関わりを持っていた者や、人形を造る者に、瞬く間に広がった

___10年以上生きている人形が居るという事実だ___

人形には、造られた年月日がある 人間の誕生日と同じようにだ

その人形は、もう少しでさらに歳をとるらしかった_まだ10代ではあるが_

人形のことは世間でも知られるようになり、皆、その人形を探し回った

しかし……最初に事実を知った者さえも、その人形がどこにいるのかを知らなかったのだ

人形を造った記録はもちろんある

だが、この未来を予測しなかった人間は、人形の見た目などは記録していなかった

そして人形は…壊れた時に初めて人形だとわかるのだ

人間のようにまあまあ上手く生活することができる人形は、人ではないとバレてしまうことは、ありえなかった


こうして人々は、人形探しを諦めたのだ…

今この瞬間も、人形は「人」として生活している

この人形がもし近くに居たなら、手を差し伸べたいと、私は思う___

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚