渡辺くんとお昼をたべ、教室へ戻ると、
また、渡辺くんが囲まれる。
きっと、彼にとっては日常茶飯事なんだろうな、
私にはその良さがわからない。
午後の授業が始まった。
最悪、数字だ。
勉強は嫌い。
眠くなるし、だるいし、
だが、正直頭はいい方だ。
だから、授業なんてやる必要ない。
窓際の席で良かった、
外見れるだけありがたい。
すると、隣から寝息が聞こえた。
渡辺くん、寝てるじゃん。
大胆過ぎ、笑
その寝顔は、少し幼く見えた。
綺麗な顔だな、
って、何考えてんの、私。
ちゃんとしなきゃ!
、、起こしてあげた方がいいのかな。
「じゃあ、、渡辺、ここ答えろ。」
「スースー」
ヤバいじゃん!
しかも、答え間違ってるし、
「渡辺?」
「あいつまた寝てんのかよ、笑ボソッ」
よくあることなのかな、
それより、渡辺くん起きてよ!
『渡辺くん、』
「、、ん?」
なんで、こんなに呑気なの!
「呼ばれてる、ここ」
先生に指された事と、
私の正しい解答を教えた。
「あ、はい!えーと、、、」
私のノートを見ながら、一生懸命答えてる。
カタコト過ぎて、全く伝わらない。
自分でも何いってるのか、わかってなさそう。
勉強苦手なのかな?
無事、授業は終わった。
「マジでありがとう!」
『全然、笑』
「すげー助かった!」
そうやって笑う顔が、可愛いなって思った。
「〇〇?どうかした?」
『あ、いや、なんでもない!』
「んー、そっか!」
「あ、今日は一緒に帰れる?」
『今日は、莉子と帰るかな、?』
「わかった、じゃあまた明日!」
『うん、また、』
また明日か、
これが、仲良くするっていうのかな?
初めてだ、こんなの。
嬉しいな、
よし、莉子と帰ろう。
「〇〇~」
『莉子!』
「今日はどうだった?」
『意外と楽しい!』
「良かった、怒られるかと思ってたから、笑」
『なんかね、新しいこと発見した!』
「なになに~」
『あのね、、、』
それから、渡辺くんの可愛いところ、
顔が綺麗なところ、
勉強が苦手なところ、
すぐ寝ちゃうところ、
全部話した。
莉子も笑いながら聞いてくれた。
「ねぇ、〇〇、」
『なに?』
「〇〇って渡辺くんの事、好きなんじゃない?」
『え?ないない、そんなんじゃないよ、笑』
「そっか、」
『うん、笑』
「じゃ、ばいばーい!」
『ばいばい!』
私が人を好きになるなんて、あるわけない。
渡辺くんは、ちょっと仲のいいクラスメイト、
彼もそう思ってることだろう。
また明日、楽しみだな、
コメント
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渡辺は、好きだよ!!
お?お?恋してるのかい…?