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『 雪降る世界に真紅の華を 』
ー 恋衣 ー
花のような女の子だった。
周りの人とは何かが違う雰囲気
背中まで長く伸びる艶やかな黒い髪
全て見透かしているかの様に真っ直ぐな
大きく少し猫目な瞳
不思議と美しさの中に幼さを感じさせる
小さく整った真紅に染る唇
そして、人を惹き付ける人柄と会話術
花びらが舞う様に淡く振りまく愛嬌
成功品の様な容姿と性格だからこそ、
嫉妬や逆恨みから来る嫌がらせはあった。
それでも普段はいつもと変わらない
笑顔で、声色で、仕草で
そんなものには興味が無いと微笑む
その時の横顔が白咲さんと重なって見えた。
でも、一宮は白咲さんとは少し違って
時々、
演技なのか素なのかも分からない顔で
ほんの少し苦しそうに笑う時があった。
私はそういう所に惹かれ
溺れ
堕ちていった