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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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3話




























気づいたら泣かせていて保健室を抜け出して家に帰っていたらしい。

電話をしてみるともう学校には行かないと告げられ話す機会も無かった。

俺は彰人くんの彼氏だ。先生だ。

救ってやるのが俺の仕事だろう?なのに、なぜ泣かせてしまったのかも分からない。

家に押しかけて話すのはさすがに迷惑。

でもきっともう来ることは無い。


どうしたら…




生徒1「先生やっほー」


☕「あ、昨日ぶりだな。」


生徒1「なんか……疲れてる?」


☕「そう見えるか?」


生徒1「うん……悩み事?いつもは私の聞いもらってるしたまには先生の悩み事も聞くよ。」


☕「いいのか?助かる。」



☕「その……承認要求の強い彼女を泣かせてしまったのだが…どうしたらいいだろうか。」


生徒1「え…泣かせたの?」


☕「あぁ。だが、恥ずかしながらなんで泣かせてしまったか分からないんだ。」


生徒1「どういう状況でそうなったの?」


☕「あぁ、……昼ごはんを食べていたら全然食べないから体調が悪いのか?と聞いてもお腹がすいてないのか?と聞いても反応がなくて…」


☕「気づいたら泣いていて何も言わずに家に帰ってしまった。」


生徒1「全然その子の気持ちが読み取れない…」


☕「俺はなにかその前にしてしまったのだろうか…」


生徒1「その彼女さんとはもう会う予定とかないの?」


☕「もう学校に来な…」


☕「…会う予定は無いな。」


生徒1「え、彼女って学校の先生?!」


☕「……絶対言わないって約束してくれるか?」


生徒1「うん…」


☕「……生徒なんだ。それに彼女といったが相手は男の子だ。」


生徒1「……一旦整理させて。」




生徒1「え、先生…彼女、え?まぁ多様性な時代だよね。うん。それは否定とかしないんだけど…」


☕「あぁ。助かる。次もし会えるとしたらどうしたらいいだろうか、」


生徒1「…承認欲求強いんだよね?具体的にどんな感じなの?」


☕「甘えたいだとか…抱きしめられるのが好きなんだ。それと、可愛いって言われるのが好きなんだ。」


生徒1「ほうほう…とりあえず次学校来てくれた時に抱きしめて謝って…なんで泣かせちゃったのか聞けばいいんじゃない?」


生徒1「まずは相手を落ち着かせないと元も子も無いからね。」


☕「なるほど。参考になる。言わない方がいいこととかあるか?」


生徒1「んー、否定から入るのはダメだね。その話を否定したい時は話を全部聞いてから。その否定する理由も言わないと。相手は否定されると大体悪化させるからね。」


☕「なるほど。否定はしない方がいいんだな。」


☕「…死なせてしまったら、どうしたらいいだろうか…」


生徒1「死ぬ?何で……」


☕「その、元々死にたがっていた子なんだ…その…死んでしまったら、死なせてしまったら…」


生徒1「……まじで、?だ、大丈夫でしょ 笑そんな、死ぬって、」


☕「だ、大丈夫だよな。」


キーンコーンカーンコーン


生徒1「そろそろ戻らなきゃだ、じゃあね。その彼女さんのこと大切にしてあげてね。」


☕「……あぁ。ありがとう。」





















次の日





母「彰人。学校行くよ。」


🥞「…」


母「何が嫌だったとかちゃんと言わないと先生もわかんないんだからちゃんと言うんだよ?」


🥞「…うん、」



















保健室



コンコン


☕「はい。」


ガララ……



母「失礼します。東雲彰人の母ですが……カバンを取りに来ました。」


☕「あ、彰人くんのお母様ですね。カバンはこちらになります。」


母「ありがとうございます。息子がご迷惑おかけしました…。」


母「ほら、彰人。アンタ話さないとわかんないって…」


☕「彰人くん?!」


🥞「……」


母「母さん車にいるから話し終わったら戻ってくるんだよ。」


🥞「…うん、」


☕「ありがとうございます。彰人くん少しの間借りますね。」


母「はい。お願いします。」
















☕「彰人くん。来てくれてありがとう。」


そう言って抱きしめようとしたら…


🥞「やめてっ、…」


☕「…そう、か、すまないな。」


🥞「…」


☕「彰人くんを泣かせてしまったこと悪く思っている。何が嫌だったか教えて欲しい。」


🥞「…先生は、モブさんが好きなんでしょ、俺が男だから辛くないって思ってるんだろ?俺だって…苦しいのに、…」


☕「そんな事ないぞ。彰人くんのことが1番だし彰人くんが辛いって思ってるのも苦しいって思ってるのも俺は分かってる。」


🥞「じゃあなんで俺のこと優先してくれないの、?俺も学校来てくれてありがとうって思わないの?」


☕「思ってる。今来てくれたことだってありがとうって思ってる。それに優先してあげられなくてすまなかった。」


☕「モブさんは昔虐められていて中々学校に来れなくて…昨日も説明したと思うがモブさんにまた学校に来れるようにしているんだ。モブさんは特にトラウマを抱えているからモブさんを重視してしまっていたと思う。彰人くんのことも大事なのに。」


🥞「…俺、大事?」


☕「あぁ。大事だ。大切だ。」


🥞「どっちを優先するの?モブさん?俺?」


☕「……どっちとかは無い。2人とも大切な生徒だ。」


🥞「…俺が話しかけてもモブさんと居ればモブさんを優先にするし俺と話してる時はモブさんが話しかけたら先生はモブさんの方に行くし…」


🥞「おれは、彼女なのに…彼女よりそっち優先されるのなんか、俺は辛くないって思われてる気がして…嫌だったの、」


☕「そうか。本当にすまなかった。知らない間に嫌な思いをさせてしまっていたな。なるべく彰人くんを優先できるように頑張るし甘やかさせたいし可愛がってあげたい。だから少しはワガママに本当の気持ちを教えて欲しい。」



🥞「……彼女がメンヘラじゃダメ?」


☕「ダメじゃない。ダメじゃないが誰かを傷つけたらそれはダメだ。俺を縛るのはいいが誰かを縛ったりしてしまうのはダメだ。」


🥞「…先生は、みんなのものなの?俺の彼氏なのに、なんで俺は先生と2人になれないの?」


☕「…、これが仕事なんだ。誰かを支えてあげるのも、怪我を手当するのも先生の仕事なんだ。」


🥞「学校…で、甘えたいって言ったら甘えさせてくれる?」


☕「誰も居なかったらいいぞ。今も。誰かに見られるのは嫌だろう?」


🥞「…いやだ、。」


☕「だろう?どうしても甘えたい時はどんな状況でも隣に来てくれれば裏で手を繋ごう。ハグをして欲しい時はバレないようにしよう。」


🥞「……うん。そうする。」


☕「あぁ。他には何かあるか?」


🥞「…先生は俺の事抱けんの?」


☕「え」


🥞「…俺もう童貞卒業してるけど先生は?」


☕「…まだ童貞だ。それに中学生で童貞卒業は早すぎるぞ。俺が初めてになって欲しかった。俺で卒業して欲しかった。」


🥞「…先生甘えん坊。」


☕「なっ、…しょうがないだろう?」


🥞「俺だかれてる時リスカ跡撫でられんの好きなんだ、舐められるのも好きなんだ。」


☕「腕見せてくれ。」


彰人は躊躇いもしず見せてくれた。



☕「痛かっただろう。」


🥞「痛くないよ。」


☕「この傷はなんで……」


🥞「…痛いけど、気持ちいの。血が溢れるの好き。俺の嫌な事が溢れて流れるみたいで、」


☕「無理にやめろなんて言わないが程々にしてくれ。」


そう言って傷を優しく撫でた。


🥞「誰も…愛してくれなくて生きてる感覚なくてもこの傷が生きるって教えてくれた。」


🥞「俺が初めて生きてるって感じた。痛い。痛いけど、辛いけど苦しいけど頑張ってるって思わせてくれる。」


🥞「誰かに必要とされなくてもこの傷が治るまで俺は生きるって、中々治らないから生きる。」


☕「うん。そうだな。」



ガララ…


母「すみません、今会社から電話が来て急遽行くことになったので彰人の事頼んでもいいですか?」


☕「分かりました。お気を付けて。」


母「彰人も大丈夫なの?1人で帰れるの?」


🥞「うん。」


母「夜ご飯は冷蔵庫のタッパーに入ってるやつね。夜母さん遅いから絵名と分けて食べて。」


🥞「わかった。」



















🥞「…先生。お願いがあるの。」


☕「なんだ?言って欲しい。」


🥞「…先生俺の特別になって。


☕「!」


☕「もちろんだっ!」


🥞「やっとだ…俺の特別になってくれたっ…泣」


☕「俺は彰人の特別か?」


🥞「特別に決まってる!」


☕「高校も卒業したら…正式に色んなことをしよう。同棲だったり、やりたいことは沢山あるな。」


🥞「絶対一緒に住んで毎日俺の料理食べてもらう!」


☕「料理上手のお嫁さんなら安心だな。」


🥞「へへっ!笑」












END




ハッピーエンドだヨ‼️

いやー…良かったですよ…(?)


これにて完結にしたいけど番外編で彰人くんが高校卒業した後も書きたいなって思ってる!!

時間があったらかな…🤧


コメントくれると嬉しいです!


おつたに!

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