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haru
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ラムネ@夏目様教者
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コメント
1件
読み終わりました…!🥀🤍 陽煌さんの「あっそ」、もう完全にツンデレじゃないですか…!照れ隠しのあの口調、めっちゃ可愛くてやられました。泰輝くんがようやく自分の気持ちを伝えられて、お互いのすれ違いが解けたのが本当に良かった。嫉妬深い陽煌さんが「俺だけの泰輝になってくれる?」って言うとこ、胸がぎゅってなりました。 二人がちゃんと向き合えたこの回、すごく温かい気持ちになれました。灯依さん、素敵な物語をありがとうございます🌙
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陽煌さんが出ていく音を聞いて、俺はただ立ち尽くす。
陽煌さんに言われた言葉がずっと頭に残っている。
“なんで俺の事抱いてくれないの?”
俺はあの時、答えられなかった。
別に抱く気がなかった訳じゃない。
俺はただ、陽煌さんが、俺をちゃんと好きじゃないのに抱くのは違うと思ったから抱かなかっただけだ。
でも陽煌さんはきっと、俺の事、ちゃんと好きだったんだ。
それなのに俺は勝手に好かれてないって決めつけて、好きも伝えないで、求めてばっかりだった。
陽煌さんだって、俺の事求めてくれてたのに。
愛されたいなら、ちゃんと愛を伝えなきゃいけない。
「…陽雅さん。俺、ちょっと行ってきます」
俺はそう言い残して、走り出した。
家を飛び出し、少し走ると、恭也くんの姿が目に入る。
俺は立ち止まった。
「恭也くん。なんでここに?」
「陽雅さんが心配で。さっき陽煌さんが走ってったんですけど、なんかあったんですか?」
「うん。色々。今陽雅さん家にいるから、一緒にいてあげて。陽煌さんの事で、凄く傷ついてるから」
「分かりました」
「じゃあ、陽雅さんの事よろしくね」
「はい」
恭也くんの返事を聞き、俺は再び走り出した。
陽煌さんの家に着き、チャイムを鳴らす。
だが、反応はなく、俺は再びチャイムを鳴らした。
「陽煌さん。泰輝です。開けてください」
そう言ってもドアが開く気配が無く、俺はドアノブに手をかける。
そのまま押してみると、鍵が開いていたようで、ドアが開く。
下を見ると、陽煌さんの靴が置いてあった。
中には居るようだが、部屋の電気は付いていない。
「すみません。勝手に入ります」
俺はそう言って中に入った。
リビングのドアを開けると、陽煌さんのすすり泣く声が聞こえる。
声のする方を見ると、陽煌さんはソファーにうずくまっていた。
俺はそんな陽煌さんの隣に座る。
「陽煌さん。顔上げてください」
「…なんで来たの?」
陽煌さんはうずくまったままそう言う。
「陽煌さんとちゃんと話したいんです。俺の話、聞いてくれます?」
「…聞かない」
「陽煌さん。好きです。今まで俺から言わなくてすみませんでした。これからはたくさん言うので安心してください」
「…なんで今まで言ってくれなかったの?」
「俺、ずっと不安だったんです。陽煌さんが本当に俺の事好きなのか分からなくて。陽煌さん、陽雅さんの事ばっかり俺に聞いてくるから、俺の事スパイにするために好きなフリしてるのかなって。だから、俺から好きって言ったら負担になっちゃう気がして」
俺の言葉を聞いて、陽煌さんは顔を上げ、こっちを見る。
「そんな事ない。俺は泰輝に好きって言って欲しかった」
陽煌さんは、寂しそうな目でそう言う。
俺はそんな陽煌さんを抱きしめた。
「そうですよね。それは俺が悪かったです。すみません」
「…俺が陽雅の事ばっかり聞くからだよね。ごめん」
俺は抱きしめるのをやめ、陽煌さんの目をまっすぐ見る。
「いいんですよ。俺、陽煌さんに頼られて嬉しかったですから」
「俺が陽雅の事ばっかり聞くのは、俺が嫉妬深いせいなの。泰輝の話、俺も聞きたかったよ。でも、泰輝が大学の人とこういう話したとか、今日は大学にこんな人がいたとか、そういう話聞く度に、嫉妬で胸が苦しくて。これ以上嫉妬したら、泰輝になんかしちゃいそうで、咄嗟に陽雅の事聞いて。でもそれが逆に泰輝を不安にさせちゃってたんだね。ごめん」
知らなかった。
陽煌さんが、俺の話を聞いて嫉妬してくれて、俺に危害を加えないように、話を逸らしてくれてたなんて。
「いえ。俺が勝手に勘違いして好きって言わなかったのが悪いんです。陽煌さんに手出さないのも、陽煌さんが好きじゃない人に抱かれるのは嫌かなって思っちゃって」
「嫌じゃない。俺は泰輝に触れて欲しかった」
「そうですよね。すみません。もう二度と躊躇なんてしません」
俺は陽煌さんの頬に手を添える。
「陽煌さん。好きです」
そう言った後、陽煌さんの唇に俺の唇を重ねた。
顔を離すと、陽煌さんは驚いた顔で俺を見ていた。
そんな陽煌さんを見て、笑みがこぼれる。
「そんなに意外でした?」
「だって、初めて泰輝からキスしてくれたから…」
「そうですね。でも、これからは好きってたくさん言うし、キスもたくさんしてあげます。だから安心してください」
「じゃあ、もう一回、して?」
甘えた声でそう言う陽煌さんを見て、俺の体が勝手に動く。
何度もキスを重ねながら、陽煌さんをゆっくりソファーに寝かせる。
続けて、首元にキスをする。
「んっ…」
陽煌さんの甘い声が漏れる。
俺は顔を上げ、陽煌さんの目をまっすぐ見た。
「陽煌さん。好きです」
「俺も好き」
「陽煌さん。今から抱いてもいいですか?」
「…抱いてくれるの?」
「はい。俺がいっぱい気持ちくしてあげますから」
俺はそう言った後、陽煌さんの唇に俺の唇を重ねる。
顔を上げると、陽煌さんは一瞬、俺から目を逸らす。
「…泰輝って、いつもそんな感じなの?」
「いつもって?」
「…他の人とする時。そういう事、平気で言ってるの?」
不安そうな目でそう言う陽煌さんにフフッと笑う。
「早速嫉妬ですか?」
「あっ、いや…なんでもない」
慌ててそう言う陽煌さんに再びフフッと笑う。
「いいんですよ。たくさん嫉妬してください。俺の事、好きなだけ独占してください。俺はどんな陽煌さんも大好きですから」
「…じゃあ、俺だけの泰輝になってくれる?」
「はい。もちろんです。これからは、陽煌さんだけの俺です。あの仕事はもちろんやめますし、陽煌さんが嫌なら陽雅さんとも零斗さんとも話しません」
「別にあの二人とは話してもいいけど…」
「分かりました。じゃあ、仕事だけ辞めますね。これからは陽煌さんだけを抱きます」
俺は真剣な顔で陽煌さんを見つめる。
「…あっそ」
陽煌さんは頬を赤らめてそう言い、目を逸らした。
(やば…照れた陽煌さんめっちゃ可愛い…)
「陽煌さん、照れてるんですか? 可愛いですね」
「…うるさい。イケメン」
「俺がですか? 陽煌さんの方が何万倍もかっこいいですよ」
「泰輝もかっこいいよ」
陽煌さんはそう言って、俺の頬に手を伸ばす。
俺はそんな陽煌さんの手を掴んだ。
「ありがとうございます。すげぇ嬉しいです」
陽煌さんの唇に俺の唇を重ねる。
「ベッド行きましょうか」
俺の言葉に陽煌さんが頷く。
そんな陽煌さんとベッドに向かう。
そして俺たちは、一つになった。
絶頂を迎え、とろんとした目で俺を見上げる陽煌さんの頭をそっと撫でる。
「陽煌さん。血、飲んでもいいですか?」
「うん。いいよ」
「ありがとうございます」
俺は、陽煌さんの首元に顔を近づけ、歯を立てる。
そして、ゴクゴクと血を飲んだ後、顔を上げる。
「なんか今日は、いつもより苦さが控えめです」
「苦さ? 俺の血って苦いの?」
「はい。すごく」
「泰輝、苦いの好きだもんね。もしかして、それで俺が好きなの?」
不貞腐れたようにそう言う陽煌さんに俺は真剣に言う。
「逆ですよ。陽煌さんの血が苦いから苦い物が好きになったんです」
「そうなの?」
「はい。昔は陽煌さんと同じで、甘い方が好きでした」
「でも、俺の血が苦いから味の好みが変わったって事?」
「はい。そういう事です」
「何それ。俺の事大好きじゃん」
「そうなんです。俺、陽煌さんの事大好きなんです」
そう言って微笑むと、陽煌さんの頬が赤く染まる。
「…あっそ」
そう言って目を逸らす陽煌さんに俺は笑みがこぼれる。
「陽煌さんって照れたら分かりやすいんですね」
「別に照れてないし…それより、ちょっとおでこ貸してよ」
「デコですか?」
「うん。俺のデコに合わせて」
「分かりました」
俺は目を瞑って待つ陽煌さんとデコを合わせる。
「じっとしててね」
「はい」
少しして、陽煌さんが呟く。
「いいよ。顔上げて」
俺が顔を上げると、陽煌さんは目を開き、俺を見た。
「ドルの力分けたから、俺が嫌な事したら使ってね」
「どうやって使うんですか?」
「手触って、命令したい事を呟くだけ。あっ、俺の言う事を聞けって思いながらね」
「へぇ〜。面白そうですね。今使ってみてもいいですか?」
「ダメ。別に何回でも分けれるけど、ドルの人以外が使うと結構疲れちゃうからさ」
「そうですか。残念です」
「じゃあ、使ってる事にして俺に命令してみれば?俺の言う事を聞けって思わなければただの言葉になるから」
「いいんですか?」
「うん。いいよ」
そう言って俺を見つめる陽煌さんの手に触れ、指を絡める。
「陽煌さん。これからずっと俺と一緒にいてください」
俺の言葉を聞いて、陽煌さんは頬を赤らめる。
「…それ、ドルの力使って言ってたら半年は寝てたと思うよ」
「それは危なかったですね。それで、返事は聞かせてくれないんですか?」
「…いるよ。泰輝とずっと一緒にいる」
そう言ってニコッと微笑む陽煌さんに俺は微笑む。
「ありがとうございます。大好きです」