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翌日・昼
Rasはいつも通りジムに向かおうとCptを誘いにCpt達の部屋に向かった。すると、部屋の前でSellyに偶然出会った。
「あれ?Sellyどうしたの?」と聞くとMondoに用事があると告げられた。またMondoか と思いながら、「そっか!じゃあ俺はCptとジム行ってくるよ~」と笑顔で去った。
Sellyは、無理して笑っている彼を心配し、何か分かったらRasにも伝えないとと決心し、Mondoの部屋に入った。
部屋に入るとソファーに座ったMondoが「Rasには話してないの?」とSellyに聞く。この事は俺しか知らないとだけ伝え、Mondoの正面に座る。
「で、早速本題に入って欲しいんだけど?」そう詰め寄ると、Mondoはため息をつきながら、「俺の左手はOverHEATに噛みちぎられて、そのまま保護された。だからアカデミーも行ってないし発現もしてない。Cptは保護されて数日で発現した。俺はその光を借りてる」
そこまで一気に話してコーヒーを一口啜った。
「て事はお前も共鳴者なの?」と聞くとMondoは立ち上がり机の上に置いてあった果物ナイフを取り、徐に自身の指を切った。Sellyは驚き何やってるんだ!?と叫ぼうとしたがそれをMondoの指によって塞がれた。突然血が出てる指を口に突っ込まれたのだ。
目を見開き、不可解な行動をするMondoを睨んでいると、指を更に喉の奥に入れられる。流石に苦しくなりつき飛ばそうとするSellyを押さえ付け、こう続けた。
「俺のスキルは血の契。血を飲んだ奴を操れる。Sellyはもう少し何も知らないでいろ」そう耳元で囁き指を抜いた。
Sellyは嘔吐きながら、Mondoを睨んだ。その目を見ながらMondoは「今日のことは忘れよう?」と言うとSellyの瞳から光が失われ、次の瞬間記憶が書き換えられた。その後は二人で雑談をし、CptとRasが帰ってきたタイミングでSellyも帰る事となった。
「またおいでよ、Selly」そのMondoの言葉に一瞬瞳の光が消えたSellyは頷いた。
Rasは自室に戻りジムに行く前のSellyと帰って来た時のSellyの様子が違う事に悩んでいた。
(なにか、光の輝きも違うかった…)何かが起きている。
自分の知らない所で大切な仲間がおかしくなって行く不安に表情を曇らせながら、一連の違和感を話すべくParkhaに連絡をとった。
“ピロン”とパソコンから音がなりメール受信のメッセージを見る。
Parkhaはあれから色々な方法でSellyが調べていそうな事を探っていた。
MEDUSAから“Mondoの出生について”の話を聞き、もしかしたらSellyが危ない事に巻き込まれているのでは無いかと疑いつつあった。
そんな折、RasよりSellyについての相談メールが来たのだ。