〜佐久間side〜
おっちー!佐久間だよ!
佐久間さんは今日久しぶりのオフ!ってことで一日中溜まったアニメを観まくってます。
佐久間「おお〜可愛いなぁ〜」
ソファに座っている俺の所に来た2匹の保護猫…シャチとツナ。この2匹は俺の癒し。疲れが吹き飛ぶ。
佐久間「ん?電話?」
猫を抱きながらゆっくりアニメを見ていたとき俺のスマホが震えた。
佐久間「深澤?」
画面を見てみると深澤からの電話だった。確かあいつ今日は仕事のはずなのに…。まさかサボり?んな訳ないか。疑問に思いつつも電話に出てみる。
佐久間「もしもし?深澤?どうした?」
深澤「佐久間オフ中悪ぃ。ちょいと買いたいものがあるから付き合ってくんね?仕事も早めに終わりそうだし。」
なんだそんな事か。それに早く終わったから俺に電話かけてきたのか。ちょっと安心した。
佐久間「はいはい。俺が運転しろとね?」
深澤「うん。頼むわ〜わら。」
佐久間「ゆっるいなぁ。」
わらってなんだよと突っ込みながらも俺は準備してシャチとツナに声をかけて家を出た。
しばらく車を運転して行くと深澤が仕事してる現場に着いた。
佐久間「すぐに終わるって言ってたしもうちょいかなぁ〜」
深澤の姿はまだなかったから俺は車を駐車場に止めてとりあえず辺りを少し歩いていた。
佐久間「さっむいなぁ〜。もう1月半ばか。そりゃそうだよな笑」
辺りを歩いて行くけど風がめちゃくちゃ冷たい。風邪ひいちゃいそうと思った俺は引き返した。
佐久間「…ゔっ!なんだ…!」
すると突然拘束された。見ると怪しい男が俺を掴んでいる。必死に抵抗するけどそいつの力は強くて俺じゃビクともしない。
佐久間「…お前…誰だ…!」
男「……………….。」
俺が問いかけても何も答えない。それに此奴からは何も感じない。なんなんだ此奴は…!
佐久間「…おい!…深澤はどうした!」
ここには深澤が仕事できている。まさか此奴襲ったりなんか…
男「……………….。」
佐久間「…おい!…なんとか言えって…!」
なおも何も話さない男に苛立ちが込あがってくる。俺が傷つくのは良い。…けど大切なメンバーを襲うことは許せない。
佐久間「…くっ!このっ!」
俺はなんとか拘束を逃れようと力を込める。
男「ふふふふふふ。」
佐久間「…なんだ?」
するとそいつは急に笑い出した。…表情が無いのに不気味すぎる。
男「ご安心ください。私の狙いは貴方ですから。佐久間大介さん。」
佐久間「…え?」
俺の名前を呼んだその男に不信感が募る。俺はそいつの事は知らない。知人でもなんでもない。なのになんで俺を知っている…?
男「深澤さんには少し眠っていただいております。あなたとの約束は覚えておられないはず。」
佐久間「…記憶を勝手に…!」
そいつは深澤を眠らせて記憶を操っていた。俺が狙いとか言ってるけど何が目的だ…?
男「では佐久間さん。あなたには私と一緒に来て頂きます。」
佐久間「は?行くわけないだろ!」
男「この状況から逃げられますか?」
佐久間「…くっ!」
男はさらに強い力で俺を拘束してきた。全然動けなくて逃げられない。
佐久間「ゔっ!ゔわああああああああ!」
そして俺に強力な電撃を流してきて俺は意識を失った。