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ヒェッ
ゾクッ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)アワワワ
月島視点
今日はエイプリルフールだ
特にすることもなかったため
お約束になりつつある勉強会を
僕の部屋でしていた
変人コンビが勉強ばっかりでぐったりしていたので
僕らは一つのゲームを始めた
それは
エイプリルフールらしく今から話すことは
全部嘘にしようというもの
王様が「めんどくさそう」
と反論するが僕は無視してゲームを始める
それから揃いに揃って嘘を付き最後は
日向となった
「俺月島みたいに嘘つけねえから
前に見た夢の話にする!」
ブーブーと軽い批判をかますが
「つまらなくはないはずだから」
とスルーして日向は話を始めた
「朝目が覚めると
俺、何もない空間白い部屋にいたんだよ
どうしてそこにいるのか
どうやってそこまで来たのか
全く覚えてねぇの
ただ、目覚ましたら俺はそこにいた
しばらくボーッとしてたら
天井から声が響いてきた
古いスピーカーだったのかな?
ノイズがかかった変な声だったんだよ
『これから進む道は人生の道であり人間の業を歩む道
選択と苦闘と決断のみを与える
歩む道は多くして一つとなる
決して矛盾を歩むことなく』
だったかな?
そこで初めて気づいたんだけどさ
俺の後ろにドアがあったの
とりあえず俺はそのドアを開けて進んだの
この部屋なんだろう?って思った
だってテレビと
あともう一つはよくわからないものがあったの
で、また声がした
『3つを与えます
1つ右のテレビを壊すこと
2つ左の人を殺すこと
3つあなたが死ぬこと
1つ目を選べば出口に近づけます
あなたと左の人は開放されます
その代わり彼らは死にます
2つ目を選べば出口に近づけます
その代わり左の人の道は終わります
3つ目を選べば左の人は開放され
テレビの人も開放されます』
めちゃくちゃだな
どれを選んでも救いがないじゃん
って思いながらこんなの夢だ
って言い聞かせた
でも夢には思えなかった
それどころか恐怖で体がガクガクだったの
それくらい雰囲気はリアルだった
それから俺は考えた
何処か見知らぬ多数の命か
すぐ近くの見知らぬ命か
一番良く知る自分の命か
進まなければ死ぬと思った
その時の俺は死んだら目を覚ますんじゃないか
って発想はなくてね?
まだバレーもしたかったし
キャプテンとかお前らにお別れも言ってないしで
『2つ目』を選んだ
そしたら小ぶりの斧が出てきたから
それを手にとって
ゆっくりと振り上げて
動かない寝袋に入った人に向けて
斧を振り落とした
グチャって嫌な音がして
寝袋の周りが真っ赤になってた
そしたら次のドアが空いた
次の部屋に入ると
今度は船の模型と
また同じように寝袋があった
さっきと同じような声がまた響いて
選ばせるから
また寝袋を選んだ
そしたら燃やす用のポリタンクとマッチが出てきた
俺はそのポリタンクの中身を寝袋にかけて
マッチで火をつけた
そしたら勢いよく燃えていった
少ししてまた次のドアが開いた
今度は船の模型のところに地球儀があって
また同じように左には寝袋があった
俺は言わずもがな寝袋を選んだ
そしたら今度は銃が出てきたから
銃を手にして寝袋に数発打ち込む
そしたらまた扉が空いたから進んでみたら何もなくて
え?!って声上げちゃってさ
でもなんか扉があったから
ようやく起きれるのかなって思って
その扉を開けたのそしたらね
3人の遺影があったよ
母さんと父さんと妹の夏の遺影が」
僕らは押し黙った
何一つ喋れなかった
僕でさえそれくらい緊張していた
そして日向以外の心の答えは重なった
こいつの話は何なんだろうと
なんだかわからない迫力に襲われた
そして王様が口を開いた
「んな気味悪い話すんなよ
もっと楽しい話しろよな」
と無理して明るい雰囲気を作った
「ほらせっかくのエイプリルフールだぞ?嘘つけよ」
そうキャラに似わないセリフを吐き捨てる
その言葉を聞いて日向が呟いた
「ふふ、もう付いたよ?
“夢の話をしよう”」
解説
感のいい皆さまならわかると思いますが
日向が着いた嘘は
夢の話、ということなので
リアルで起こったこと
ってとこが意味怖ポイントですね
ちなみに元ネタは
ゆるりるチャンネルさんの『3つの選択』
ってやつですね
本家よりだいぶはしょってます
ではさよなら