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emペンきゃわわ〜(((o(*`>ω<´*)o)))
※甚だしい捏造
※非日常な日常話
※実在の人物、団体とは一切関係ありません
※頭からっぽ状態で書いてます
※以上をふまえて大丈夫な方のみおすすめください。
ゆっくりしていってね!
エーミールの家のインターホンが鳴ると同時に、賑やかな声の主達が入ってくる。
シャオロン、ロボロ、チーノの三人が先陣のようだ。
「じゃまするでー!」
「邪魔するなら帰ってー」
「あいよー! っていう鉄板ネタはさておき…エミさんは?」
シャオロンの挨拶に応えるゾムが抱えていたのは、確かにキングペンギンであり。
三人は好奇心旺盛な眼で、エミペンギンをまじまじと見つめた。
あ、あの…。
三人に詰め寄られると、さすがに怖い。
「へぇ~。エミさんはペンギンなんやねぇ。俺の職場では、パンダに罹った人おったけど、職場で発症してもうたから、大変やったわ」
「お、チーノんとこにもおったんか。ウチの職場でも、ネコとイヌに罹ったやつおったな」
「え? これ、そんな一般的な症例なん?」
チーノとシャオロンの会話を聞いていたゾムが、少し驚いた様子で二人に訊ねた。
「ニュースでも取り上げられとったで。まあ、症例は少ないけど、感染症いうわけやないしすぐ治まるし後遺症もないから、それほど深刻視されとらんな」
「ほえ〜…。ウチの職場では、見ぃひんなぁ」
「せやなぁ。うちの職場でも見んし、メンバーで発症したん、エミさんが初めてやし。珍しいことには、変わらんわな」
一人ズカズカとキッチンに向かっていたロボロが、持ってきた魚を冷蔵庫にしまいながら、会話に割り込んできた。
「あ、ロボロー。魚、少しだけ出してくれんか? 俺が買うてきた分だけじゃ、エミさん足りんかったみたいで」
「あいよー。どこに出せばいい?」
「とりあえず、この鍋で頼むわ。エミさんも食いすぎるなよ」
「くぁっ」
エーミールが了承の声をあげる。
クチバシでスマホをタップすると、全員にメッセージが送信される。
『昨日の夜ワイン開けたんですが、飲みきれなくて。よかったら皆さんで飲んでください』
「えっ? いいんですか?」
チーノが喜色の声をあげる。
『どうせ私もこの状態では飲めないですし。ツマミがわりに、冷蔵庫の中の惣菜も、適当に漁ってください』
「やったね。飲もうぜ~」
ゾムとロボロが嬉々としてグラスやツマミを出して、酒宴の準備を始める。
「俺、明日は仕事休めんし車やから、酒はアカンわ。他の飲み物もらってええか?」
『どうぞー』
「おおきにな、エミさん」
シャオロンは嬉しそうにエミペンギンに抱きつくと、周囲の喧騒に紛れるような小声でエーミールに囁いた。
「……先にゾムだけ呼んだ言うことは、『そーゆーコト』なんやろ? エミさん」
エミペンギンが驚いた様子で、シャオロンの方へと振り向く。
「ダイジョーブ。他の連中には言わんよ。なるべく奴らも早よ帰らせるから。な?」
「……くわっ」
エーミールが恥ずかしそうにコクリと頷くと、シャオロンもまた嬉しそうな笑顔を浮かべ、頷き返した。
「あ。でも、写真は撮らせてくれ。中身エミさんやわかっとっても、単純にペンギンかわいいからな」
【収拾つくんか、これ】