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王都ゾディアック、雑貨屋内で起きた殺人事件……。
雑貨屋の２階、扉以外出入口のないその部屋で、鍵のかかったドアの先にいた被害者と容疑者――そして床に置かれた部屋の鍵……。
容疑者はある探偵事務所で探偵をやっている名探平真という男だった。鍵のかかった密室で起きたその事件。普通ならば、部屋にいた容疑者以外に被害者は殺せない。だが……。
そんな彼を、絶対に助けると決めたのは、もう１人の小さな探偵――セイだった……。
皆の力を借りて、密室殺人事件に少女が挑む。
「……」
雑貨屋の２階にある奥の部屋。殺人事件が起きたその場所に少女がいた。オレンジ色の長い髪をした、小柄な少女。白いワンピースを着た彼女は、事件現場である部屋の前に立っている。
「セイさん？」
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