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足音がする。コツコツと音が大きくなっていく。・・・怖い。ものすごく・・・怖い。
逃げようにも、逃げたらきっと兄ちゃんみたいに・・・
あぁ今日もまた、嫌な、日々が・・・始ま・・・る・・・。
影山 輝
・・・・・・!
(寝ていたのか・・・)
目を覚ました僕は辺りを見渡した。どうやら幹部専用医療室に居るようだ。
幹部でも何でも僕はないのに・・・。僕はこのまま皆さんに、我々国にいちゃダメなのに。
グルッペン
皆集まってくれてありがとう。
今回話すのは・・・!って言わなくても分かるか・・・。輝についてだ。兄さん。
兄さん
・・・・・・。
グルッペン
知っているんだろ?話してくれ。
兄さん
・・・・・・。
グルッペン
(話す気は無い、か。なら・・・先に!)
それじゃあエーミール、ショッピ、輝がいつもどんな様子だったか話してくれ。ここ最近のな?
エーミール
じゃあ・・・私から。
輝さんはいつも、私が図書館の扉を開け、中を掃除していると、トコトコと入ってきて本を何冊か手に持ちそのままでていきますね。
大体、午前10時くらいじゃないですか?本は次の日、また10時くらいに返しにいつも来ましたね。
グルッペン
それが何の本かは?
エーミール
あそこにある本は私が買ってきた物もありますが、そこまでは・・・すみません。
グルッペン
いやいい。ショッピは?
ショッピ
えぇとワイは、輝にパソコンの使い方を教えてと言われ教え、後は不定期にこのアプリはどう使えば?って聞かれるくらいっすね。
グルッペン
そうか・・・・・・。
さて兄さん。話してもらおうか?
兄さん
・・・・・・。
兄さんは黙ったまま、タバコを新しく火をつけて吸っている。
グルッペン
兄さん。統領命令だ。
兄さん
・・・!!
グルッペンの統領命令は余程の事じゃ無いと使わない。そう皆で約束していた。
兄さん
・・・なぁひとつ聞いてもいいか?
グルッペン
なんだ?
兄さん
どうしてあのガキの事になるとお前らは必死になる?あのガキとはまだ1ヶ月程度しかふれ合っていねぇ。
グルッペン
・・・何が言いたい。
兄さん
あのガキ・・・ほっとけばいいじゃん。それか今から訓練兵にでもして・・・ッツ!!
そう言った兄さんの首もとを掴んだのはあのコネシマだった。
兄さん
・・・んだよ。
コネシマ
兄さん!!そんなゆうのはヒドイやん!!何で・・・何でそんな事言えんねん!!
兄さん
・・・!!
鬱先生
シッマ、落ちついて。
コネシマ
っ!すまへん。ごめんなぁ兄さん・・・。
兄さん
いやいいよ。
グルッペン
取り敢えず、兄さん。話してくれへん?
兄さん
まっ、1対11みたいだしね・・・。いいよ。
俺が知ってる事全部話すよ。
ゾム
輝?何処行こうとしてんねん。
影山 輝
ゾムさん。ごめんなさい。僕全部思い出したんです。僕が何者か、ここにいちゃいけない理由まで。
ゾム
死ぬつもりなん?
俺がそう言ったのは輝が窓の縁にかけていたブランケットを羽織って立っていたからだ。
影山 輝
まさか。確かにここからは落ちますけど。ね?
ゾム
死ぬぞ。
影山 輝
獣族はそんなやわな存在じゃないですよ。
ねぇゾムさん。
ゾム
・・・なんや
影山 輝
皆さんに伝えて下さい。今までありがとうって僕はここにいちゃダメな化け物なのに。
そういい輝は窓から飛び降りた。余りの突然に手を伸ばしても届かない。・・・手だけなら!!
ゾム
ッツ!!
影山 輝
ゾムさん!?
俺は窓から身を乗り出し輝の手を掴んだ。そしてもう片方の手で窓の縁を捕まっている。
影山 輝
どうして!?はなしてください!僕は手を!てをむけられるほど綺麗な人じゃ!!
ゾム
はは・・・。綺麗な人じゃ無きゃ、あそこで殺してたわ。
影山 輝
つぅぅ!!!
ゾム
ほら、泣かんで。泣くんやったら上でてっや!!
俺は踏ん切りをつけて輝を投げ医療室に入れ俺もかるがるっと中へ入っていった。
ゾム
輝、1つ聞いてもええか?
影山 輝
何ですか?グスッ
ゾム
俺とお前、どっかであったことない?
影山 輝
!!!
ゾム
あるん!!?
影山 輝
全部・・・話しますね。
ゾムさん。
ゾム
なんや。
影山 輝
僕が今ゾムさんと僕は兄弟っていったら信じますか?
ゾム
は?それ・・・マジなん?
影山 輝
もしかしたら・・・ですけど。
ゾム
・・・そか。でも何で?
影山 輝
僕のこの耳裏のタトゥー。s国の物なんです。
そういいながら輝は自分の耳裏を手で押し放すとタトゥーらしき物が浮かび上がった。
影山 輝
そして僕は調べました。このタトゥーについて。そしたら思い出したんです。消えていた12年間の記憶を。
ゾム
12年間の記憶ってどういうことなん?しかも消えてたって・・・。
影山 輝
ゾムさん。僕は実験でつくられた存在なんです
ゾム
は?
信じられなかった。実験でつくられた存在っていうことは輝は人工生命体?
ゾム
ちょっと待て!それで俺とお前が兄弟って言うなら!
影山 輝
ゾムさんも・・・つくられた存在って言うことです。もしかしたら・・・ですけど・・・。
ゾム
待ってくれ!だとしたら俺にタトゥーは?!
影山 輝
ゾムさんは失敗作なんです。
ゾム
は?
影山 輝
僕はs国の実験体一覧という場所にハックして入りました。そしたらいたんです。僕そっくりな顔写真とゾムさんそっくりの顔写真を・・・。
ゾム
それだけで俺と輝って・・・
影山 輝
僕の顔写真の所には、本当の名前っていうかs国での名前ですけど、本名シュトラール、現在影山輝という名前で生活中。a国にいたが現在我々国の幹部によって引き取られる。我々国には実験の失敗作がいるもよう。引き続き警戒対象で。っと・・・
ゾム
・・・!
影山 輝
ゾムさんの所は、本名ボンベ。現在我々国にいるが消息不明。現在使っている名前はとある男から受けついた物。s国の機密がばれたら危険。見つけ次第に廃棄を。
ゾム
そか・・・。でも!何で兄弟に!
影山 輝
同じDNAを使われているから。それだけです。兄弟って実際書いていましたし。
・・・ゾムさん。この事実皆さんに話してきます。
そういい未だに状況をうまく飲み込めていない俺を置いて会議室に行こうとした。
ゾム
待って、俺も行くわ。
影山 輝
・・・はい・・・いいですよ。
何故か輝からは何処か悲しげな雰囲気を感じた。
【次回】
【皆さんに隠していた事。~事実編~】