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⚠︎ぺいんとさんがゲロゲロしてます⚠︎
苦手な人も少なくないと思うのでご注意を!
シチュエーションが多分ほんのり学校ぽいですが、学生のつもりという訳でもないです。とにかくあまり深く考えないでください。
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頭が痛い。気持ち悪い。やっとの思いでトイレには来れたけど、急に足が動かなくなった。個室はすぐそこなのに。…しゃがみ込んだら余計にしんどくなってきた。
「うぁ…ぉえ”ッ」
早く、はやく…
「ぺいんと?」
「ぁ…らだっ、ぅ」
「大丈夫…じゃないよな、吐きそう?」
「うん、助けて、歩けなっ…」
「喋んなくて良いよ。一旦立てる?俺が歩くの手伝う。」
「ありがと…」
個室に着いたは良いけど、いつまで経っても吐ける気がしない。えずきはしても、それだけだ。 …隣にらっだぁが居るのが要因の一つかもしれない。
「吐けそう?」
「ん…いや、あんまり。」
「やっぱ手伝おうか?」
「う…それは、ちょっと」
「でもこのままずっと苦しいのも嫌でしょ?断ったって自分が大変なだけだよ。」
「…。」
「申し訳ないとでも思ってんなら、それは違うから。俺は目の前で苦しむお前を見るだけの方が嫌。」
「ほら、本当は?」
「…助けて、っ」
「よく言えた。じゃあ口開けて?」
らっだぁは本当に優しい。いつもはあんなんだけど、こういう時は絶対よくしてくれる。なんて、今考えることではないなと思いながら口を開ける。
「遠慮すんなよ、余計苦しいだけだから。…いくよ。」
「…っは…ぅあ”っ、お”えッ…ぅ」
「よし、ひとまず吐けたな。少しはすっきりした?」
「ぅ、うん。口ゆすいでくる。」
出すもんを出したすっきりした頭で冷静になってみると、段々と恥ずかしくなってきた。向こうは心配しかしてないだろうけど、あいつの手に、俺の、吐いたものが掛かった。その事実が恥ずかしい。…それと同時に、なんだか変な気分になった気がする。
「顔真っ赤じゃん。まだ駄目そう?」
「えっ!?なんでっ」
「なんで?俺も手洗うから着いてきたんだよ。」
「あぁ、いや、そっか。…ごめん。」
「…ねぇ。それ、たまたま?」
「?何が…」
何が変な気分だ、らっだぁの心配そうな顔を見てそう思い申し訳なく感じていると、突然視線を下に向けながら聞いてきた。つられて俺も目を下にやると…勃っている。俺のが。
「っえ?!///」
「ち、ちが…これは、そう、たたたまたまで」
「ふは、焦りすぎ。…さっきので興奮したんだ?」
「そんなわけない!俺が、そんな、とんだ特殊性癖みたいな…」
「いや、良いと思うよ?俺も変わってるってよく言われるし。」
「でもさぁ…それって俺じゃなくても興奮するの?」
「え?いや分かんないけど…って違う!別に興奮したとは言ってない!」
「さっきの反応からしてそれはないでしょ。それより、あれ、誰でも良いの?」
まだ残る僅かな頭痛も忘れ、たった今自覚してしまったこの癖を誤魔化そうと奮闘していると、ハイライトも映さない真っ黒な瞳を携えたらっだぁが、静かに圧を放っていた。
「それは、どういう意味で…」
「もしここに来たのがぺいんとの別の知り合いで、俺と同じように手伝ったら、お前はそうなってたの?」
再び視線を俺のへと向け、聞いてくる。恥ずかしいから見るなよと思いつつも、もしもらっだぁ以外だった場合のことを考えてみる。
「いや、らっだぁだけ、だよ。多分、他の人だったら変な気分になんない。」
「それはなんで?」
「なんでって…なんで…えっ」
「それは、らっだぁのことが、…す、好きだから。」
なんてタイミングで自覚するんだ!言いたくないけど、言わなきゃどうなるか分かんない。そう思わせるような圧があるから、腹を括って告白した。
「え…」
「お前が問い詰めてきたんだろ!何固まってんだよ!」
「今の『好き』って本当?」
「本当だよ!最悪なタイミングで気づいたけど!」
「なーんだ、なら良かった。」
「何が良かったんだよ…。」
「俺も好きだよ。ぺいんと。」
「っ!良かったってそういうこと…。」
「そう。青ざめてる顔も、苦しそうな顔も、真っ赤に照れてる顔も、全部好き。全部俺だけが見てたい。」
「いや重…」
「今度また気持ち悪くなったら、いつでも呼んでよ?次からはコレも、手伝ってあげるから。」
「ッ///ばかっ!」
いやらしい手つきでそっと俺のを撫でながら、耳元で囁いてきた。…これからは体調不良に気をつけよう。