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コメント
5件
てぇてぇ... 俺が書いてる、小説より、うまいよ!? 読みやすいもん!! 俺の「私と生徒会」って、小説家初心者が書いてる、読みにくすぎワロタの作品だよ!? もうこれ、神作決定すぎて、続きがすっごい楽しみ✨️
ふつ~にいいんだよなぁ…、 なんかさ、めっちゃわるいこというんだけどさ(( たまにのべるでかいてるひとのさくひんみてると「ん、?なんだこのことば((」 ってなんかまぁ僕がわるいけどたまにそういうことおもうことあるのよ、(( でもりゅ~せ~くんのかいてるやつさ、 わかりやすいことばとひょうげんしてるからすっごいよみやすい٩( ᐛ )و
玄関のドアが開く音。
夕方の光が差し込む。
「……ただいま」
声は少し疲れてるけど、ちゃんと前を向いてる声。
リビングからすぐに返事。
「おかえり」
いつも通りのトーン。
でも、いるまはもう立ち上がってる。
らんは靴を脱いだ瞬間、その場にへたり込む。
「つ、つかれた……」
「だろうな」
いるまが近づく。
「倒れる前に移動しろ」
「むり」
「五歩」
「三歩」
「四歩」
「……ずるい」
結局、四歩でソファまでたどり着く。
らんはそのままクッションに顔をうずめる。
「ちゃんと入れた」
「聞いてる」
「保健室、ちゃんと入って、先生とちょっと話して、十分くらいで帰った」
「十分で十分だ」
いるまの声は落ち着いてる。
でも。
その目はちゃんとやわらかい。
「ねえ」
らんが顔だけ上げる。
「ほめて」
いるまが一瞬止まる。
「もう言った」
「足りない」
「強欲か」
「今日は特別」
少しの沈黙。
そして。
いるまはらんの前に立つ。
軽く、ほんとに軽く、らんの頭をぽん、と叩く。
「よくやった」
低くて、はっきりした声。
らんの耳が赤くなる。
「……もう一回」
「図に乗るな」
「今日だけ」
いるまは小さく息を吐く。
そして今度は、叩くんじゃなくて、
指先で、そっと頭をなでる。
一瞬だけ。
ほんの一瞬。
でも。
らんの心臓が跳ねるには十分。
「っ……」
「暴れるな」
「暴れてない!」
顔が真っ赤。
「いるま」
「なんだ」
「校門、いてくれたでしょ」
「ああ」
「振り返ったら、ちゃんといた」
「約束だからな」
らんはゆっくり笑う。
「それだけで、ちょっと安心した」
いるまは目をそらす。
「そりゃよかったな」
そっけない。
でも耳が少し赤い。
らんはソファの端をぽんぽん叩く。
「ここ、座って」
「疲れてるんじゃないのか」
「近いほうが回復する」
「科学的根拠は」
「ぼく」
強い。
いるまは観念して隣に座る。
距離は拳一個分。
らんがじり、と近づく。
「近い」
「寒い」
「今日あったかい」
「気持ちが寒い」
「知らない」
肩が、少し触れる。
らんの呼吸が、さっきより落ち着いている。
「いるま」
「ん」
「今日さ」
「うん」
「ぼく、ちゃんと前に進んだ?」
いるまは少しだけ考えて、
そして、素直に言う。
「俺より進んだ」
らんが目を見開く。
「え」
「校門越えたの、お前だろ」
らんは小さく笑う。
そして。
ゆっくり、いるまの袖をつかむ。
ぎゅ、じゃなくて。
きゅ、くらい。
「……ありがと」
小さな声。
いるまは少しだけ肩の力を抜く。
「まだ一回目だ」
「うん」
「でも」
いるまは少し間を置く。
「今日のは、ちゃんとすごい」
らんの目がまた少し潤む。
でも今日は泣かない。
代わりに、そっといるまの肩に額を預ける。
一瞬固まるいるま。
「おい」
「五分だけ」
「三分」
「四分」
「……四分」
交渉成立。
静かなリビング。
外は夕焼け。
今日はたくさん怖かった日。
でもそのぶん、ちゃんと甘い。
がんばったあとの、
ほんの少しのごほうび。
肩に感じる重みを、いるまは振り払わない。
むしろ。
少しだけ、寄せる。