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庭園を歩いていたヴァレナは、改めてレオンを探すため、人目につかないところへ向かおうと歩き出した――そんなときだった。
「――これはもしや、聖女様ではございませんか?」
突然の声にヴァレナが振り返ると――まったく見覚えのない四十代くらいの男性が立っていた。
手入れのされた口ひげに、生地のしっかりした衣服からもそれなりの身分、もしくは金持ちであることがわかる。
「エゴン殿下の側近を務めます……」
「――そちらにおられますのは、聖女様では?」
「!」
(え、また別の人!?)
声のほうに顔を向けると、長身で筋肉質な身体を、騎士服に身を包んだ三十代くらいの男性が立っている。
「お初にお目にかかります。自分はヒルデブラント殿下の右腕――」**************
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