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心のない俺は。

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心のない俺は。

1 - 第1話 愛してほしいから

♥

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2023年10月05日

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愛。

この言葉には沢山の意味があると思う。

俺にはよく分からないけど、

俺が1番欲しかったもの

母親が居ない俺にとって、

父親からの愛は暴力でしかなかった。

「お前のせいでッッ」

「お前なんか生まれなければっ」

「なんでお前は何もできないんだ」

聞き飽きたわ。

分かってるって…

俺は無能なんやろ…、、

生きてる価値ないんやろ?

kn :「っ…殴るんやったら、もっと見えへんところに殴れよ……」

腕は酷く腫れており

足は当分歩けそうにないくらい殴られた

kn :「……これが普通なんか…」

学校にも行かせてもらってるし、

飯も一応生きていけるくらいはくれる

だから

嫌えない。

むしろ優しい方だと思ってた

アイツらと出会うまではーー











kn :「じゃ学校行くな…」

「おう。もう帰ってこなくても良いぜ」

kn :「……ぅん。」

冗談。あれは冗談。

本気で言う親なんか居らんやろ…

今日は一年生の入学式かぁ…

綺麗な桃色の桜が散らばる

kn :「おめでと…一年生!」

届かない声で言う。

俺は絶対

立派な先輩になったるんや!

「ぁ、すみません。そこどいてもらえません?」

kn :「んぇ?…あ!ごめん!!どくな!」

「っ…るさ…ぁ、あざす。」

え、

今この子

うるさいって言わんかった?

先輩泣いちゃうよ?

kn :「新入生か!?」

「はぃ、そうっすけど?」

kn :「なにしとんねん!!もう式始まっとんで!?ほら!行くぞグイッ」

「あっ、、ちょっ」

俺は新入生の腕を引っ張り

学校まで連れていった。

「はぁはぁ…もう、、なんなん、、」

kn :「はぁ…ギリ間に合ったんちゃう?」

「俺、走るの嫌いやのに…」

kn :「ん?なんて?ありがとう?

どういたしまして!」

「言ってませんよ」

kn :「ところで新入生!名前は?」

「ショッピっす…」

kn :「ショッピくんか!ええ名前やな!

俺はコネシマや!よろしくな」

shp :「先輩も…良い名前ですよ、、。」

kn :「ええよ!気ぃ使わんくて!」

実際

自分の名前は好きちゃうし…

shp :「て言うかアンタ”心無い”んすか?」

kn :「え?」

shp :「俺が転けても無理矢理走らせましたよね??心無いでしょ…」

kn :「…そ、ぉなんか、、?」

普通じゃないんか…?

微かに感じていた違和感

クラスにもあまり馴染めず

ずっと一人。

ここで分かった。

俺の普通は普通じゃないんや、、

shp :「……まぁ、怪我はしてませんけど」

kn :「ん!なら良かった!じゃあ入学式頑張ってな!初めは色々めんどいからな!」

shp :「うす。」

ショッピくんと別れ

俺は自分の教室へと向かう。

kn :「おはよ!」

rbr :「ん、おはよ。コネシマ」

sho :「シッマおはよー!」

コイツらはロボロとシャオロン

俺と唯一仲良くしてくれる友達、、?

sho :「なぁロボロ日に日に身長縮んでへん?」

kn :「わかる…可哀想になぁ……」

rbr :「なんやとぉッッ💢💢」

sho :「www冗談やって〜!!」

kn :「そんな怒んなよ!」

rbr :「っ!お前が怒らしたくせに?」

kn :「笑」

学校は楽しい。

こんなふうに仲良くしてくれる人は

何人か居るし、

だが

厄介なのが

“いじめ”だ。

地味な嫌がらせばっかしてきて

相談しようにも

できひん程度のいじめ

ロッカーに画鋲を仕掛けられたり

陰口。

私物を隠したり、壊されたり

ホンマに色々。

でも

しょうもない…

手は出してこうへんし

誰がやってるのかもわからない。

sho :「シッマ?今から新入生祝いに行くで?」

rbr :「ボーッとしとらんで早よ行くで」

kn :「ぁ、、うん!行くわ〜…っ!?」

バタンッ

rbr :「ッッ!?コネシマ!?」

sho :「シッマ大丈夫?」

kn :「ぁ…うん、、」

誰かに足を引っ掛けられた。

おかげで転んでしまった

痛い…

もとから足はあざだらけやから、

ヒリヒリして

声を荒げそうになるくらい…

kn :「っ…ふっ……へ、平気…俺は大丈夫……

ふぅ………。ごめんな!じゃあいこか」

sho :「ぇ…うん、、。」

rbr :「……行こか………」

嫌な空気が流れる

嫌いだ

この空気。

逃げたい…逃げたい、、。

だんだん

自分の息が荒くなっていくのが分かった

ロボロが背中をさすってくれてるのに気づく

kn :「ありがと…ボソッ」

自然と声が小さくなる…

rbr :「ん。」

大丈夫…

後輩には格好悪いとこ見せへんぞ!

俺は変わるんや!

そしたら

父さんが愛してくれるかもしれへん、、

いじめられへんくなるかもしれへん

大丈夫…

俺なら大丈夫…












きっと

誰かに

愛してもらえるよ……












▶︎100ハート















お疲れ様でした。

新れんさい。

こちらの作品も好評だったら嬉しいです!

よければ

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2,498

コメント

5

ユーザー

神作

ユーザー

もうこの話も面白そうすぎて、 ほんとに投稿だけでご飯3合はいける…

ユーザー

ストーリー性めちゃめちゃ好きです😭天才すぎます!!、

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