愛。
この言葉には沢山の意味があると思う。
俺にはよく分からないけど、
俺が1番欲しかったもの
母親が居ない俺にとって、
父親からの愛は暴力でしかなかった。
「お前のせいでッッ」
「お前なんか生まれなければっ」
「なんでお前は何もできないんだ」
聞き飽きたわ。
分かってるって…
俺は無能なんやろ…、、
生きてる価値ないんやろ?
kn :「っ…殴るんやったら、もっと見えへんところに殴れよ……」
腕は酷く腫れており
足は当分歩けそうにないくらい殴られた
kn :「……これが普通なんか…」
学校にも行かせてもらってるし、
飯も一応生きていけるくらいはくれる
だから
嫌えない。
むしろ優しい方だと思ってた
アイツらと出会うまではーー
kn :「じゃ学校行くな…」
「おう。もう帰ってこなくても良いぜ」
kn :「……ぅん。」
冗談。あれは冗談。
本気で言う親なんか居らんやろ…
今日は一年生の入学式かぁ…
綺麗な桃色の桜が散らばる
kn :「おめでと…一年生!」
届かない声で言う。
俺は絶対
立派な先輩になったるんや!
「ぁ、すみません。そこどいてもらえません?」
kn :「んぇ?…あ!ごめん!!どくな!」
「っ…るさ…ぁ、あざす。」
え、
今この子
うるさいって言わんかった?
先輩泣いちゃうよ?
kn :「新入生か!?」
「はぃ、そうっすけど?」
kn :「なにしとんねん!!もう式始まっとんで!?ほら!行くぞグイッ」
「あっ、、ちょっ」
俺は新入生の腕を引っ張り
学校まで連れていった。
「はぁはぁ…もう、、なんなん、、」
kn :「はぁ…ギリ間に合ったんちゃう?」
「俺、走るの嫌いやのに…」
kn :「ん?なんて?ありがとう?
どういたしまして!」
「言ってませんよ」
kn :「ところで新入生!名前は?」
「ショッピっす…」
kn :「ショッピくんか!ええ名前やな!
俺はコネシマや!よろしくな」
shp :「先輩も…良い名前ですよ、、。」
kn :「ええよ!気ぃ使わんくて!」
実際
自分の名前は好きちゃうし…
shp :「て言うかアンタ”心無い”んすか?」
kn :「え?」
shp :「俺が転けても無理矢理走らせましたよね??心無いでしょ…」
kn :「…そ、ぉなんか、、?」
普通じゃないんか…?
微かに感じていた違和感
クラスにもあまり馴染めず
ずっと一人。
ここで分かった。
俺の普通は普通じゃないんや、、
shp :「……まぁ、怪我はしてませんけど」
kn :「ん!なら良かった!じゃあ入学式頑張ってな!初めは色々めんどいからな!」
shp :「うす。」
ショッピくんと別れ
俺は自分の教室へと向かう。
kn :「おはよ!」
rbr :「ん、おはよ。コネシマ」
sho :「シッマおはよー!」
コイツらはロボロとシャオロン
俺と唯一仲良くしてくれる友達、、?
sho :「なぁロボロ日に日に身長縮んでへん?」
kn :「わかる…可哀想になぁ……」
rbr :「なんやとぉッッ💢💢」
sho :「www冗談やって〜!!」
kn :「そんな怒んなよ!」
rbr :「っ!お前が怒らしたくせに?」
kn :「笑」
学校は楽しい。
こんなふうに仲良くしてくれる人は
何人か居るし、
だが
厄介なのが
“いじめ”だ。
地味な嫌がらせばっかしてきて
相談しようにも
できひん程度のいじめ
ロッカーに画鋲を仕掛けられたり
陰口。
私物を隠したり、壊されたり
ホンマに色々。
でも
しょうもない…
手は出してこうへんし
誰がやってるのかもわからない。
sho :「シッマ?今から新入生祝いに行くで?」
rbr :「ボーッとしとらんで早よ行くで」
kn :「ぁ、、うん!行くわ〜…っ!?」
バタンッ
rbr :「ッッ!?コネシマ!?」
sho :「シッマ大丈夫?」
kn :「ぁ…うん、、」
誰かに足を引っ掛けられた。
おかげで転んでしまった
痛い…
もとから足はあざだらけやから、
ヒリヒリして
声を荒げそうになるくらい…
kn :「っ…ふっ……へ、平気…俺は大丈夫……
ふぅ………。ごめんな!じゃあいこか」
sho :「ぇ…うん、、。」
rbr :「……行こか………」
嫌な空気が流れる
嫌いだ
この空気。
逃げたい…逃げたい、、。
だんだん
自分の息が荒くなっていくのが分かった
ロボロが背中をさすってくれてるのに気づく
kn :「ありがと…ボソッ」
自然と声が小さくなる…
rbr :「ん。」
大丈夫…
後輩には格好悪いとこ見せへんぞ!
俺は変わるんや!
そしたら
父さんが愛してくれるかもしれへん、、
いじめられへんくなるかもしれへん
大丈夫…
俺なら大丈夫…
きっと
誰かに
愛してもらえるよ……
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お疲れ様でした。
新れんさい。
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