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昔から、人に迷惑を出来るだけ掛けたくなかった。
でも、好きな事になると止められなくなって、気付いたら独りで……
そんな時、来てくれたのがミズキだった。
ずっと、話したり、教え合ったり、
幸せだったんだ。
でも、僕が悪魔と人のハーフだから。
ミズキも母さんと同じように、「魔女」として呪われてしまった。
「シュヴァリエ」
「なんだ?」
ニコニコと気分の良い顔で答える。
あぁ、彼のことが。シュヴァリエが。
好きなんだ。
自覚なんてしたくなかった。
「…僕から離れて」
「……え?」
パチパチと瞬きをして、「何を言ってる?」という顔をしている。
わかりやすい。
あぁもう、なんで僕はハーフとして産まれてきてしまったのだろう。
親にも、シュヴァリエにも、ミズキにも。
みんなに迷惑を掛けている。
明日。
明日まで安静に、と言われていた。
だから、明日死のう。
こういう時、あの時のミズキはどうしたっけ?
__________「飛ぶの?君」
__________「飛ぶなら、ボクも一緒に飛ぼっかなぁ」
__________「そういえば、なんで飛ぼうと思ったの?」
__________「…それは、苦しいだろうね。だけどそれは……」
__________『人を好きになれて、大切にできる…良い人ってことなんじゃない?君、ずっと「人のため」の話してるよ?』
__________『君はもっと生きた方がいいよ。……え?ボクはって…ボクは気にしないでよ。人と違うだけだから。』
あぁ、懐かしい。
あれが、初めての出会いか。
『自分は最低』、『生きてる価値無い』って。
そういう風に、思ってたんだ。
ミズキが居たから、生きれた。
ミズキが、面白そうで。気が合いそうで。
ずっと、今まで生かされて来たんだ。
ミズキに、死ぬ前に別れを言わないとね。
『ありがとう。ミズキはミズキだから、人目なんて気にしないでよ?「被害妄想垂れ流して最悪なことばっか信じてちゃ生きてけない」って言ったのはミズキなんだからね。』
ルイの死体を調べた時に、差出人不明、宛先の人名も不明なそんな手紙が出てきたらしい。
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