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一次や短いの集

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一次や短いの集

6 - where ?

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2023年04月07日

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真っ暗なんだ

ただ

真っ暗で


前も後ろもなくて

上も下もない


だから自分もわかんないの

もう


わかんないの



⚠︎グロ?注意





「あれ、何してるの?」

こちらを覗き込む顔。もう休み時間なのか。そういえば周りが騒がしい。手を下ろして視線を返す。


「あー…目触ってる。」

「え、なんで……。」

「眼球の形が指に直に伝わってくるの楽しいよ?」

「いやなんか怖wでも地味に気になるんだけどw」

「ならやってみれば?」

「え…分かった。」

そう呟き手を伸ばす。ほんと純粋だな…。


「ん…確かに眼球の感触は伝わってくるけどさー……。」

「うん。」

「…これ楽しい?」

「いや別に?」

「なんだ…。やる意味なかった……。」

「ははw」

話の手を一度止めて身体の手を動かす。両手で軽く眼球に触れながら肘をつき視線を落とす。

つまらないとも意味がないとも思わないんだけどな。


「おい待てよ〜!w」

「うっせー!w」


…うる……っ………


強い音が響く。体が横に倒れていく。頭がつく。痛みを感じる。


いたい。

地面についたのであろう肘と

捻ったのであろう足首と




刺したのであろう目が



いたい。




あつい。






真っ暗闇だ。何も見えない。あぁ…そっか。ここは…ふかふかだ…ベットの上?


はやく

目を


覚まさなきゃ。




いつまで経っても視界は真っ暗で何も見えない。

しょうがない。体を起こそうか。



「…!!起きたの!!」

声だ。さっきまで話してた友達だ。


「うん。ごめん。」

「なんで謝るのさ…なにも…なにも…悪くないのに……っ。」

なんでそんな辛い声を出すんだ。

ほら。手を伸ばして頰を包み込み、大丈夫でしょ?って

言ってあげるんだ。



「…どこにいるの?

ねぇ。何も見えないの。なんでこんな真っ暗闇なの?…あ、そうだ。電気か。つけてよ。

…ねぇ。つけ……てよ…。」


分かるよ。その反応なら。僕はもう見えないんだ。ずっと、ずっと、真っ暗闇の中に立つんだ。



指先に温もりを感じる。そっか君はそこにいるんだ。

でも。僕からはもう伸ばせないんだ。君の手を取ることすら出来ない僕に一体どうしろって言うんだよ。



ああ。








僕はどこ?

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