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前回の続きです
【長編】旧VOISING
今回も🎲でます
実際と呼び方変えてる人います
設定
長男 いるま(大学2)
次男 すち(大学1)
三男 らん(中3)【主人公】
四男 なつ(中1)
五男 こさめ(小4)
末っ子 みこと(小2)
長男 こったろ(大学2)
次男 ゆう(大学1)
三男 くに(中3)【サブ?主人公】
末っ子 こえれる(小4)
長男 悠佑(社会人)
次男 if(大学2)
三男 ないこ(高校2)
四男 いむしょう(中1)
末っ子 りうら(小4)
いふside
こったろといるまが俺の家に来た時何事かと思った
もうあまり会うことも連絡することもなかったから
こったろとは、いとこであるから顔は合わせていたものの久しぶりではあった
話を聞く限りないこと理由が同じ家出
どこにいったかは俺も本当にわからない
ないこから連絡はもらってないから
きっと、住まわしてても言わないのは補助金の件を気にしてるからだろう
「ないこの居場所を知っているのか」
の質問の時
俺は迷った
ただ、知ってると言えば教えてくれ、確認したいと言われるだろうと思ったから隠した
あまり広めてもないこは嬉しくないだろうから
くにお達かないこの家にいるなら、場所を知っていることも驚きだが
色々話して改めて思ったことがあった
やっぱり、上が働くと真ん中の子がお兄ちゃんの責任をもたされ贔屓される
愛してないという自覚もなく、無意識に差別してしまう
俺もそうだった
今でも、アニキや弟みんな
ないこは【なんでもできる】と思ってるだろう
でも、ないこはそんなことはない
何処か弱くて、申し訳なさを感じてしまう
「俺の名前のないこはッ
才能が“ないこ”ってこと?
存在価値が“ないこ”ってこと? 」
なんて、事を言われた時はびっくりした
ないこは自分の名前を「ない子」と読み
【必要ない子】と思ってしまうらしい
そんなことはない
わかってるけど「ならどうしてないこなの?」と聞かれたら俺には答えられないから濁してしまった
ただ、濁した代わりに死んでしまったおばあちゃんの家に住むことを提案した
誰も住むこともないが、豪華な家
おばあちゃん達は孫にあげてくれと望んだ家
都会で不自由なく暮らせる
ないこにとってもいい家だろうと思った
案の定ないこは気に入り暮らしている
ほかの兄や弟とは連絡を取らず
俺だけに連絡をして…
幸せに暮らしてくれればそれでいい
それが俺の願いだった
苦労させた分好きにさせてやるのがいいかなと言う考えを持っていたから
だからこそ、2人には教えられない
知っていても隠す
くにおやらんくんがないこと幸せならそれでいいし、ないことじゃなくても2人で幸せならそれでいい
変に追いかけて連れ戻すほうが可哀想だ
俺はそれを知っているから
ごめんな…
こったろ、いるま
俺は、こういう人間やから
らんside
ないこさんの家に来て数日が経った
家の外は見慣れないものばかりで毎日楽しい
学校は…いってない
学費をないこさんに払わせるわけにもいかないから
だから、くにくんと家事を分担するという約束で家に置かせてもらっている
「やらなくていいよ!?」とないこさんは言ってくれるけどバイトもできない俺達はこれぐらいしかできないからやらせてほしいとお願いした
渋々了承してくれた
いい人だ
ないこさんが学校に行ってる間
家事をし終わってスマホを触っていた時のこと
らん『ぁ…メールめっちゃ溜まってる』
くに「まじ?誰から」
らん『いるま』
くに「なんて?」
らん『どこにいるんだよ、早く帰ってこい、こさめが心配してる…だってさ』
くに「へー、かえる?」
らん『んーん、こっちのほうが居心地いい』
くに「わかる」
なんて、弾まない会話をしながら時間をつぶす
そして、くにくんが急に思いついたかのように言った
くに「俺散歩してこようかな〜」
都会を散歩はしんどくね?と思いながら
らん『いくの?』
くに「うん、暇だし」
らん『ないこさんなしで迷子にならない?』
くに「ゔっ…」
らん『やめよ?』
くに「はぁい」
あきらめのいいくにくん
こさめとは違うやと勝手に比較してしまう
やはり、家族が好きだったのだろうか
くに「…家族恋しい?」
らん『ぇ、そんなわけ』
くに「いま、俺と弟比べられた気がする 」
らん『…それはごめん
でも、帰りたいとかは思わないよ』
くに「いや、比べられることはいいんだよ
別に比べられても言われなかったら
帰りたくなったら言ってもいいからね
俺は止めない」
らん『ありがと…』
【止めない】ということは、くには一切帰る意思がなく送り出すということ
ここに留まるということ
その事実になぜか胸がチクッとした
そして、気を紛らわせるためにいるまのメールを一つ一つ読んでみた
「帰ってきてくれ」
「心配だから」
「どこにいるかだけ教えてくれ」
「こさめが謝ってるから」
「今までのこと反省したから」
心配、こさめの状態のメール
ただ「ごめん」という謝罪の言葉はない
いるま宛へ少しメールの文を打ち込む
『俺は帰らないし場所も教えない
連絡先削除するね
もう、関わるつもりないから
大嫌いは変わってないよ
あと、こさめのせいじゃないから
ばいばい』
そんな言葉を送信する
返信はすぐにきた
「…わかった、すまん
生きてくれてるならいいわ
幸せになれよ
こさめは説得しとくから
俺は、中々話さなかったしらん自身のこと見れなかったけどらんのこと大好きだよ
じゃあな」
らん『ッ…』
なんで…
いや、俺は帰らない…よ
くに「…」
いるまside
らんから返信があった
返信きたなら…って少し期待をした
まぁ、そんな期待が叶うわけもなく
届いた文は簡潔で縁を切ると言ってると言っても過言ではないものだった
ただ『こさめのせいじゃない』といれてくれてるのがらんらしくて、安心できた
最期ならと色んな想いを伝えようかと思った
が、余計かと思って返事だけした
見てもくれてないだろうが
本当に反省してること伝わればいいな
なんて思いながら送信した
そして、こさめの部屋に行く
🚪コンコン
いるま「はいるぞ〜」
🚪ガチャッ
いるま「ぁれ、いねぇ…」
なつ「いるま、どうしたん?」
横の部屋のなつが声をかけてくる
いるま「こさめしらね? 」
なつ「こさめ?こさめなら、らんの部屋にいるんじゃね」
いるま「ありがとな」
なんでなつは知っていたんだ?
いるま「なぁ、なつ…なんで知ってんだ?
入っていくところ見たのか?」
なんとなくな疑問
それが、なつには刺さったらしい
なつ「ッ…いや、入ろうとしたらこさめがいて
俺があの時止めておけば!
いるまかすちに俺が連絡しとけば!」
あぁ…なつは自分のせいだと思ってるのか
いるま「なつ、お前のせいじゃねぇよ
俺が悪いから 」
なつ「…いるま、らんのことで知ってる本当のこと全て教えてくれ!おれ、探すから…ッ」
いるま「…」
本当のこと教えるべきなのか?
こさめは、誤魔化そうかなと思っていたが
なつ「うけとめるから!!」
泣きそうななつ…
でも、こんなに言うなら教えるべきか
こさめ「こさめにもッ!こさめにもおしえて」
いるま「…こさめ」
教えてやったほうがいいよな
いるま「…わかった、おれの部屋に来い」
いるまの部屋
なつ「らんに、連絡とれたん? 」
いるま「とれた…が、もう連絡はつかない」
こさめ「どういうッ!」
いるま「連絡先削除するらしい
関わるつもりもないんだと」
メール画面を見せる
なつ「ッ…ごめ」
こさめ「こさめッや、ちゃ…」
いるま「大丈夫だ!生きてるなら会えるし、幸せになってくれてるならいいじゃねぇか 」
いや、これは綺麗事
きっと、これは神からくだった罰
一生反省しろとの罰なんだろう
いるま「すまんッ…」
なつこさ「…」
いなくなってから気づくことは遅い
反省しても意味がない
死んでないだけマシと思わなければならない
昔もこういう事あったよな…
なのに、なんで俺は同じようなことを
繰り返してしまったんだろう
昔
ある日、らんと俺は喧嘩した
らんは小3
俺が勉強でイライラしてた時にらんが俺の部屋に入って俺に遊ぼと話しかけ暴れコップを倒した
入っていたメロンソーダはこぼれノートにしみる
らん『ごめッ…』
らんは謝ってくれたが、俺はイラついていたので
いるま「俺勉強してんの見てわかるだろッ!!
遊びたいなら、なつ達にいけよッ! 」
キレて怒鳴ってしまった
らん『謝ったじゃんッ!!俺はいるまと遊びたかったのッ!! 』
そう言い、らんは俺の部屋を飛び出していった
カレンダーを見ると4月18日
いるま「…誕生日だからなんだよッ」
でも、おめでとうも言ってやらなかったこと
急に怒鳴ったこと
さすがに悪かったか…と
こぼれたジュースを片付けリビングに行く
リビング
いるま「あれ、らんは?」
すち「らんらん?勢いよく家でてったけど」
いるま「は?」
驚きながらも、どうせ公園にいるだろと歩きながら近くの公園に向かう
でも、姿はなくて
少し焦って、らんの名前を呼びながら走り回る
でも、見つからなかった
まぁ、家にいるかと帰ったが家にはおらず
俺のせいで…と思い
すちや、なつ、こさめ、みことに
「らん(くん)/らんらんは知ってるか?」と言われたら
いるま「あ”〜ッ…友達の家に泊まるって言ってたぞ」
と誤魔化してしまった
どうせ帰ってくるという気持ちが大きかったから
そして、気を紛らわすために勉強に励んだ
(俺は悪くない)という気持ちと
(帰ってこい)という願いを持ちながら…
それから1週間…らんは帰ってこなかった
泊まりじゃ誤魔化せなくなってきていた
でも、特にすちみこは気にせず
なつこさが俺によくきいてきた
俺は…正直に言うべきか?って気持ちでいっぱいで
でも、なんて言われるか怖くて
隠し続けた
その日の夜、らんは帰ってきた
ケロッとした顔で『ただいま!』というものだから少し恐怖を抱いた
らんが帰ってきた後、らんに謝った
らんは『…いいよ、俺もごめんね』
と言った
この1週間で大人びたのかと感じるぐらい1週間前のらんのガキさは消えていた
そして、この時俺は
らんのことしっかり見よう
と決めたのだ
そんな事を今思い返すと、あの時からすちみこはらんのことを何も思ってなかったのかもしれない
そして、俺は決めたことも守れていない
神様がもう一度くれたチャンスを今無駄にし、罰を与えられた
当たり前の結果だ
なつこさには申し訳ないという気持ちしかない
俺はもう、お前の人生おかしくしたくねぇ
だから、もう、LANが望むとおりにする
らんが『死ね』というなら死んでやる
『関わるな』というなら、金輪際関わらない
だから…この気持ちは伝わっててくれ
本当にごめんなッ
そして、一生残るこの疑問
【結局あの1週間、らんはどこにいたのか】
は…俺が今後一生知ることはできないだろう
なつ「いるま…?」
いるま「本当にッごめんなッ」
こさめ「いるまくんのせいじゃないよ!」
おれのせいだよ
前も今も…
らん…幸せに暮らしててくれ
そして、またチャンスがあるのなら
お前自身のことを見て、愛させてくれ
これが俺の死ぬまでの願いだ…