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第3話 模擬戦、開始
演習場に、張りつめた空気が満ちていた。
「模擬戦は一対一。
勝敗は魔法無効化結界が反応した時点で決まる」
教官グラハムの声が響く。
「組み合わせ――
セラフィーナ・ルミナス、対、レオン・クロウ」
どよめきが起こる。
「首席 vs Eランク!?」
「かわいそうすぎるだろ……」
レオンは小さくため息をついた。
(負けないといけない。
でも、違和感が出ない程度に)
対面するセラフィーナは、静かにレオンを見つめている。
「安心して。
本気は出さないから」
その言葉に、彼は一瞬だけ目を細めた。
(それは、こっちの台詞だ)
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「――開始!」
セラフィーナが先に動く。
「《光弾・連射》!」
光の弾丸が、雨のように降り注ぐ。
初級魔法とは思えない精度と速度。
(さすが首席)
レオンは最小限の動きでかわす。
当たらない。
しかし――
「……避け方が、綺麗すぎる」
セラフィーナがつぶやく。
彼女は魔法を切り替えた。
「《光縛陣》」
地面に刻まれる魔法陣。
逃げ場を塞ぐ拘束魔法。
(これは……ちょっと危ない)
レオンは足を止める。
結界が反応すれば負け。
だが、このままでは拘束される。
(仕方ない)
ほんの、ほんの少しだけ。
彼は足元の魔力の流れを“書き換えた”。
次の瞬間、
光縛陣は何も起こさず、霧散した。
「……え?」
セラフィーナの声が漏れる。
教官席がざわつく。
「魔法が……消えた?」
「打ち消したのか?」
レオンは魔法を使っていない。
使った“こと”を、消した。
(見られた……?)
セラフィーナの瞳が、確信に変わる。
「やっぱり。
あなた、普通じゃない」
その瞬間。
結界が、微かに震えた。
グラハムが立ち上がる。
「――中断!!」
演習場に緊張が走る。
「模擬戦はここまでだ」
生徒たちは理解できない。
だが教官だけは、はっきりと感じていた。
(今のは……
上級魔法どころじゃない)
レオンは視線を落とす。
(失敗したな)
隠すつもりだった力は、
確実に――
誰かの目に、映ってしまった。
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どうでしたか? 1話が思ったよりいいねされてたのでじゃんじゃん続きだします…。先に作っといて良かった🥲
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