テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タコとウツボ。
持って帰ると、結構皆さんに受けた。
「しかしタコはわかるけどさ、このウツボがきっちり詰まっているのは謎だよな。しかも生きているし」
「多分、最初はカニあたりが入って、それを狙ったタコが入って、そのタコを狙ったウツボが入ったのですよ」
「食物連鎖だなあ」
「そして人間がいただく訳ですね」
「でもこれ、どうやって出しましょうか」
というところで。
「やりますよ。というかウツボは一度やってみたかったんです」
と、救いの手が。
まあ草津先生なんだけれど。
「ではお願いします」
「はいはい。ついでにタコもいただいていきますね」
怪しい獲物は、扱える人に無事手渡した。
という事で、僕も彩香さんも、海水浴というか海水漬けモードに入る。
釣りや魚突きも、今日は皆さんやっていない。
何せ昨日や今朝の残りが、まだまだ冷蔵庫にある。
作っただけで味見していない保存食も。
「あとで野草は採ってこないとなあ」
「動物性タンパク質メインになっているしね」
でも動けない。
何か微妙に心地よくて。
「夕方にはすだても立てるのですよ」
なんて感じで、皆で話しながら、波任せという感じで海の中にいる。
でも一応、銛もシュノーケルセットは出してある。
なら少しは泳いでみようかな。
銛とフィン無しで、水中眼鏡とシュノーケルだけ装着。
ふらっと、その辺を泳いでみる。
小さいのは相変わらず、そこここに。
岩場近くまで行けば、それこそ魚の群れもいる。
ただ大きいのは、やはりいない。
やっぱり、ちょい遠くを狙うか、朝夕に狙うかなのかな。
この状態なら、二浦の海と密度的にはそんなに変わりないような。
つまり二浦も、時間と場所さえ選べば、もう少し大きいのが狙えるかもしれない。
まあ向こうは魚がスレているという可能性も高いけれど。
「そろそろ潮も引いてきたので、貝の採集やすだてのセッティングをするですよ」
未亜さんから連絡があったので、僕は海から上がる。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!