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──────────────────


◇ワンクッション◇


キャプション必読。


こちらはとある戦/争.屋実況者様のキャラをお借りした二次創作です。

ご本人様とは一切関係ございません。


・作品内に登場するすべては誹謗中傷/政治的プロパガンダの目的で作られたものではありません。

・YES腐向け/BLです。(R18シーン有)

‪・濁点喘ぎもあります。

・Dom/Subユニバース

・公共機関では読まないようにご配慮下さい。

・あくまで一つの読み物としての世界観をお楽しみください。

・作品/注意書きを読んだ上での内容や解釈違いなどといった誹謗中傷は受け付けません。



──────────────────













今回は煽り組でのR18があります。







作中でもバースの説明はありますが、一応ここでも簡単に説明しておきます。








独自のバース設定もしておりますが、基本のDom/Subユニバースを知っていれば読めます。








知らない方の為に一応書いておきます。








繰り返し言いますが、作中でも軽く説明は載っていますので、ご安心ください。








それでは、どうぞ。











Dom/Subユニバース



・この世界では、Normal、Dom、Sub、Switchの四つのバースがある。


・この世界の人口の五割はNormalであり、残りの五割はDom、Sub、Switchが当てはまる。


・残りの五割の内四割はDomとSubである。


・一割はSwitchという性別で、ほとんど幻として扱われている。


・DomはSubの事を独占したい、支配したいなどの欲求を持ち、コマンドによりSubを支配する事ができる。


・Subは支配されたい、尽くしたいなどの被虐的欲求があり、Domがコマンドを入力すると、その命令に身体が勝手にその命令を遂行しようと動く。


・命令をされ、完了すれば、DomはSubの事を褒めなければならない。(ケア/careとも呼ぶ。)


・もしその行為(ケア/care)を怠れば、subdropという状態に陥り、最悪の場合Subは死亡してしまう。


・subdropとは?

→ 緊張や不安が高まってしまい、Subが疲労感、虚無感を覚えてしまう。


重症になると気を失ったり死に至ることもある。


・Sub spaceとは?

→ Play中に、Subの意識が完全にDomにコントロールされてしまうこと。


Sub spaceに入ると、頭がお花畑状態になったり、ふわふわした感覚に包まれたりする。


Subの体質、経験、なによりDomとの信頼関係がないと入ることができない。


DomがきちんとSubの意識をコントロールしないと、急激に落ちてきてSub dropに陥ることもある。


・Prayとは?

→ DomとSubの間では、特殊なコミュニケーション=Play(プレイ)を行うことで、種々の欲求を満たし、信頼関係を築くことができる。


Playの前に、SubのNG行為や好きなこと、苦手なことを確認することで、円滑に行うことができる。


特に、前述した傾向が一致しないDom/Subの場合、確認を怠るとPlayがうまくいかず、Sub drop(後述)に陥らせてしまったり、十分な欲求を満たせないことになる。


Playにおいて、コントロール権を持つのはSubであり、そのコントロール権をDomに預けている形である(だからこそ同意が必須であり、DomはSubからいただいたコントロール権を大切にしなくてはならない)。


・Command

→ Playにおいて、DomがSubに対して用いる命令・指示。


DomがCommandを出し、Subがそれを遂行する、というのがPlayの基本的な流れである。




ー基本のCommandー


・Kneel(お座り、跪け)


・Come(来い)


・Stay(そのまま、待て)


・Sit(座れ/椅子などに座れ等の意味)




・パートナー


→ DomがSubの首筋を噛むとパートナーになれる。


相性が良くないとSubに負担がかかる。


・Glare

→ ドムがお仕置き中や、アフターケア中、または他のドムとの力量関係の競り合いの時に発する、目力のようなのようなもの。


グレアを浴びせられたサブは、身体が震えてしまったりと恐怖に飲まれる。


・五割の内二割がDom、二割がSub、一割がSwitch。


Switchは世界人口的に見ても数が少なく、事例が少ない。未だに不明な所もある。


・Switch

→DomとSub両方の特徴を持ち合わせた性別。


DomとSubの特徴が入れ替わる。


入れ替わりのタイミングは本人の任意だったり、周囲の状態によったり、コマンドだったりとさまざま。


・抑制剤/安定剤

→ダイナミクスが強く発現し相手に強く欲求を求めてしまう者や、ダイナミクス安定の為に用いる薬。


Domは、相手を支配する欲求を抑える抑制剤。


Subは、支配されない期間、又はPrayをされなくてもダイナミクスを安定させることの出来る薬。


Subとしての本能的欲求を抑える役割もある。


※抑制剤/安定剤共に副作用があり、薬の効果が強いほど副作用も強い。


安定剤……つまりはSub専用の抑制剤は副作用がより強く現れる。


その理由とは、Subは、Domよりも身体が弱く、Prayをされない期間が空くほどDomよりも欲求が強く現れ、ダイナミクスがより不安定になる為。


・ダイナミクス

→Dom、Subの因子の事を表す。








Dom/Subユニバースの一部を載させて頂きまました。







詳しく書けばもっといくので、作中に登場するもののみ書かせて頂きました。







では、今度こそお話をお楽しみくださいませ。











ワンクッション











──────────────────



sha視点










ゆっくりと、見慣れたその本をゆっくり開く。




小さい頃、自分のバース性……つまりは第二の性が判明した時からずっと読み続けたその書物は、所々日焼けしており、手で触ってみると、カサカサとした感触が残っている。




───『〝バース〟と呼ばれる男女以外の性別が初めて確認されたのは数百年前だと言われており、domとsubという特殊な性は、その数を増やし続けている。




domはsubをお仕置きしたい、褒めてあげたい、などの支配欲求を持つ。




subはその逆で被支配欲求を持つ。domはコマンドで…』




そこで、パタリと本を閉じた。




何処を読んでも、自分のバース性が書いてある所などない。




もし載っていたとしても、詳しくは書かれていないだろう。




それ程までに、己のバース性は希少で珍しいのだ。




────── Switchスイッチ




一体どれだけ己を悩ませれば気が済むのか。




Domドムにも、Subサブにもなれやしない中途半端な性。




Switchは、Dom、Subの因子(ダイナミクス)両方を持っている。




毎日のようにDomとSubの因子(ダイナミクス)が生成され、自分の体に溜まる。




そんなSwitchの身体はDomとSubの因子がどちらか一方に傾かないよう、安定させる必要がある。




Domの性(バース)に切り替えている時はDomの因子を使用、消費する。





逆に、Subの性(バース)へ切り替えているときはSubの因子を使用、消費。





だから、SwitchはSub、Domの性を日によって変え安定させるのだ。





大抵のSwitchは病院に通っており、二、三ヶ月に一度ダイナミクスの検査を受ける。





その検査により、Domの因子が多ければ暫くはDomに切り替え、Subの因子を増やす。





その逆もまた然り。





その中の俺は、特にDomの因子自体は少ないが、Domの因子としては普通のダイナミクスより強いらしい。





だから、俺が出すGlareグレアは純血で普通のDomが出すGlareよりも強いらしい。





全くもって面倒な事他ならない。





おかげで俺がSubとしてPrayできるDomはそうそういないし、逆に俺がDomとしてPrayする時はDomのダイナミクスが強いせいでPray出来ない。




下手をすれば相手がsubdropに陥ってしまう。





ウチのメンバーのほとんどがDomで、Subと言えばエミさんくらいだ。(因みにNormalは一人だけで、その一人はひとらんらんである。)




そして、俺はDomとしてメンバーに加入している。




Switchということは隠して。





そういえば、最近新しい後輩が入ってくるらしい。





コネシマによると、『アイツはいっつも猫被っとるけど、本性表すとホンマ怖いやっちゃで〜』とか。





まぁ、楽しみにしておこう。











その後、淡い紫の瞳を持つ気怠げな細い青年と、パートナーを結ぶ事を俺はまだ知る由もなかった。











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s h a 視点











第一印象としては、礼儀正しくて、オマケに真面目で、煽りにくいし弄りにくいなって思った。




でも、撮影を重ねるに連れて、どんどん本性が現れてきて、今ではすっかり煽りキャラを盗られてしまっている。




煽りキャラ返せこの野郎。




最近は大先生やコネシマと絡んでいるらしい。




ショッピ君はコネシマを見ている時、他のメンバーとは違う感情を抱いているんだとなんとなくわかった。




だって、シッマに、向ける視線が尊敬とか憧れとか、そんな感情を込めていたから。




それはそうと、ショッピ君とはやっと喋られるようになった頃である。




あまりにも真面目過ぎて弄るのもどうなんだ……?と無意識の内に俺が心の中で勝手にそう思い込んでからと言うもの、そんなに接点がなくあまり溝を深めることが出来なかった。




ところがどっこい。




ショッピ君と俺はプレイするゲームのジャンルが似ているせいか、よく話の合う後輩だった。




お陰で今ではすっかりゲーム友達である。




今日も今日とて一緒にゲーム。




ショッピ君が最近、『新しいゲーム買ったんで一緒にやりません?』とのお誘いが来たのでお言葉に甘え、今から向かうのだ。




でも、少し心残りがある。




それは俺のSwitchとしての性だ。




前述にも記した通り、最近はショッピ君とゲーム三昧の毎日を送っている。




SwitchはSub、Domのダイナミクスを同じ量を保つ必要がある。




どちらか一方に傾くと、体調不良を引き起こし、Switchとしての機能を果たせなくなってしまう。




そう、ショッピ君の前ではDomとして生きているので、Domの因子ばかりを消費し、Subの因子だけが多くなり傾いている状態。




その不安定な状態の事を(Switchにのみ存在する※DomとSubのダイナミクスがどちら一方に傾く状態の事を)不安定な周期アンステーブルと言う。




その不安定な周期アンステーブルの周期に俺が陥ってしまった。




不安定な周期アンステーブル状態に陥ると、自然と発情してしまう場合があるが、その発情状態は抑制剤で抑える事が出来るので気にしないでおく。




つまり、Subとしてショッピ君と接しなければ行けないという事で。




もしショッピ君にGlareグレアをとばされたり、Commandコマンドを誰たりでもしたら……




それはそれは恐ろしい事になりそうだ。




そんな一抹の不安を抱え、俺はショッピ君の元へと向かった。











刻刻と、その場を着実に進んでいく。










そう、自分の貞操に危ぶむ道へと……。











──────────────────



s h a 視点











「おっじゃまっしま〜すっ!」




ゲームっ、ゲームっ、とご機嫌にルンルンと足を弾ませながら廊下を歩く。




すると、眼光だけで人を殺せそうな鋭い眼をしたショッピ君が部屋から出てきた。




「あぁ、……シャオさんっすか………」




死にそうな掠れた音を喉から空気を震わせ、二酸化炭素を吐いた。




よく見ると、重たげな瞼を持ち上げているその目元に視線を向けると、薄らと隈ができているようだった。




それに、いつも肌は白かったが、最早白を通り越して青白くなっている。




死人のような顔をしていた。




「ショ……ショッピ君……?」

「めっちゃ死にそうな顔しとるけど……」

「大丈夫なん?」




「大丈夫っす……ちょっとね……」




「そんな顔色で言う『大丈夫』ほど信用出来んもんはないよね」




「ゔっっ…………」




「で?どしたの?」




「その……」

「ダ、ダイナミクスが安定しなくって……」




「もしかしてやけどさ、」

「ショッピ君、Prayしてないん?」




「まぁ、はい……」

「ここ二年くらいは……」




まさかPrayをしていないとは。




Domの中にも、欲求が薄くPrayをしなくても済む者も居る。




だが、そうだとしても数年もPrayをせずには体調な安定するわけが無い。




「ショッピ君ってさ、Prayじゃなくて抑制剤使ってる派?」




「はい……」

「俺はあんまりPrayせんくても大丈夫やったんですけど……」




「そりゃあ何年もやってへんと安定せんわな」

「でもさ、ショッピ君ってシッマ程やないけど顔はええし、性格も俺らの前やなかったらええし、」

「相手は腐るほど居るはずやんな」

「なんでPrayせえへんの?」




「……ホンマ、シャオさんには敵いませんわ……」

「そうですねぇ、昔親友がおったんすよ」




ショッピ君は、今にも泣きそうな弱々しい笑みを浮かべ、話を始めた。




でも、その笑みの裏に、どこか懐かしさを覚えているようだった。




「でも、その親友がSubで…………」

「ソイツがたまたまSubdropしてもうたんですよ」

「それで、俺がcareしたろー、思たんですけど……」




「ミスっちゃったと」




「はい……」




とはいえ……抑制剤を用いて少しはマシになったとしても、結局は同じことの繰り返し……。




なら、さっさとPrayをしてなんとか治めるほかない……。




「ショッピ君、あのさ」




「はい……?なんですか……?」




「Pray、する?」




「ぷれい……?シャオさんはDomやから無理なはず……」




「あ、これ皆には言っとらへんのやけどさ、」

「俺Domちゃうよ」

「Switch、やで」




「えっ!?Switchて……あの幻の第二の性……」




「あはは、まあね」



ショッピ君がそう言うのも無理はない。




なぜなら、Switchの人数が年々、少なくなってきているのもあるし、元々の数が少なすぎてもはやいない存在となっているからなのだろう。




「それでさ、Switchの不安定な周期アンステーブルの状態って知ってるやんな?」




「ええ、あのどちらか一方にダイナミクスが傾き体調や因子が不安定になる周期の……」




「うん、」

「ずっと俺Domとしておったから今Subの因子が多い状態でSubに傾いてるんよね」

「やから、PrayするとSubの因子も減らせるし一石二鳥!」

「って感じやねんけど……」

「ショッピ君、俺とPrayやってみる?」




「でも……もしSubdropでもさせてしもたら……」




「大丈夫、そんときはDomに切り替えるだけやから」




「……わかりました」

「Command、打ってもええですか?」




恐る恐る、腑きがちだった顔を上げ、俺の目線と合わせ聞く。




その瞬間、俺は心の奥底でカチッ、という音がしたのを聞いた。




そう、完璧にSubに第二の性を切り替えた音だった。




「では、いきます」




「いつでもどうぞ」




ヒラヒラ〜、と柔く俺は両手を振った。




Kneelニール




──────Domだ!Domだ!もっと、もっともっともっと尽くせ!!我らの主に!!




全身のSubとしての細胞が、ゾワゾワと毛立つように歓喜する。




待ちわびるその快感に堪らず、頬が緩むのを止められない。




ペタ……、と冷たい木のフローリングに座り込む。




海から這いあげた人魚のような眼差しで、ヘタリとお姫様の座りをして見せた。




「Goodboy、おシャオ」




なでなで、と少し荒く優しい手つきで頭を撫でる。




爽やかな暖かい風が、全身に晒されるような甘くて、優しくて、ポカポカされるような心地良さ。




もっと撫でて、とでも言うように俺は、ショッピ君の撫でる手に頭を押し付けた。




Say,“I love you”.愛してると言え




その圧倒的な威圧で無理やり口が開く。




でも、その威圧の仕方は、トゲトゲしい嫌な感じではなく、新たな快感を与える深い愛情が隠されていて、その命令に簡単に聞いてしまう。




「ぁ、あいしてますっ……」




口をハクハクと開閉させ、それこそ喋れぬ人魚が声を出そうとしているような図ができあがったいた。




「Goodboy?Osha?」




「っっっ〜〜〜〜〜!!!!!」




肌が弱くひりつく電撃のような快感に身を捩る。




血流が良くなり、頬が紅潮するのを身に染みて感じる。




「Oshao?もう一線踏み込んだPray……してみてもええ?」




少しのGlareグレアを放ち、甘く耳元で囁く。




有無を許さない、圧倒的な威圧。




テノールボイスの悪魔のような囁きは、鼓膜を震わせ、脳へと信号を出す。




その声に怯んだのか、いつの間にか腑いてしまっていた顔を、顎に優しく手を添え、上に上げられる。




その時に見た、彼の顔は、タンザナイトの控えめに光る瞳の奥に、轟々と燃え上がる炎が見て取れた。




「っ、はっ、はいっ……」




はいか、YESか、その2択しか選択権しか残っていなかった。




「ん、ええ子やね」




「んっ、へへへ……」




先程とは打って変わって、甘やかせるような柔らかい声に、体にある本能がビリビリと痺れた。




Stand立て




「ふぁっ!?」




その心地よい何かに浸って居ると、突然、上から引っ張られるような声で目覚める。




ペタン、と地面に体を預けるようにして座っていたのが、膝に力を入れ、しっかりと自分の足で立つ。




Come来い




そのまま彼の元へとてちてち、そんな効果音が着きそうな歩き方で地面を蹴る。




ピタ、と彼の近くあと三十センチと言ったところで停止。




「Goodboy!」

Can I kiss you as a reward?ご褒美にキスしてもええ?




「はいっ……!」




命令口調ではなく、甘えるような、それでいて強い力のある声で耳元に囁く。




生暖かい二酸化炭素に、耳がゾワゾワとして、なにか感じては行けないような感覚がした。




「いくで」




「んっ、」




ショッピ君の冷たい左手が、俺の後頭部に触れ、右手で顎を掴み、激しいキスをする。




分厚い舌で、チロチロと上顎を舐め擽られ、舌と舌で絡み合う。




お互いの唾液の味がして、彼の一部を今、自分だけが独占し、味わっているんだと思うと顔が熱くなるのがわかった。




その熱さも加わり、彼の唾液が、喉を通り、それでいてイチゴミルク見たいな甘さに脳が混乱した。




「んっ!ふぁ、ぁぅෆ‪ふあぁっ、んぁぁ……ふぅ、ぁっ……ෆ‪」




冷たい左手が、後頭部から離れて行くのを感じる。




どこか腹の奥がキュン、と寂しそうに泣いているのがわかった。




そのまま、彼は名残惜しそうに、舌をゆっくりと解き、口から垂れた唾液も拭わず、扇情的にこの台詞を吐いた。




「ねぇ、シャオさん…?」

「このまま俺が脱がすのと、自分から脱ぐの……」

「どっちがええですか?」




「んぁっ……?」

「ショッピくんが……めいれぇ、してぇ……?」




濃厚な熱くて甘くて溶けそうなキスのおかげで、脳みそは全く使い物にならなくて、気付いたのは、自分の本能からくる欲望だけだった。




「ふふ、そんなにシャオは虐められたいん?」

「しゃあない子やなぁ、」

「ほな、命令したるわ」

Strip脱げ




その命を受けた瞬間、身体は素直に反応し、右の肩紐を解き、もう一方の肩紐を解く。




もう一方の肩紐を解きると、ハタ、と黄色い派手なオーバーオールが地へと落ちた風音がした。




赤と白のボーダーシャツを脱ぎ、下に着ていた黒のタンクトップも脱ぎ捨てる。




特徴的なニット帽も脱ぎ捨て、長い髪も肩に降ろした。




細い甘栗の柔い髪が、肩にチナチナ、と当たりくすぐったかった。




「これで、ええ?」




「敬語」




怒気を含む命令口調。




その空気を震わす伝導だけで、この部屋の温度が下がった気がした。




「これで、いいです、か、?」




ここまで人に自分の体を見せた事はなかった。




なので、少し恥じらいの念が出てくる。




同性とはいえ、これからセックスをする、つまりは自分が性的に見られていると知ると、中々に恥ずかしいものである。




「何言うとんの?」

「ほら、最後の一枚も」




「ふぇっ!?⸝⸝⸝」




「やからさ、同じ事言わせんといて」

「何言うとんの?」

「今からシャオさんの子宮に俺の肉棒をぶち込んで孕ませたろ、」

「そう言ってんだけど?」




「んにゃっ!?⸝⸝⸝はっ、はひっ……」




そんなに口に出さないで欲しい。




よくそんな生々しくて下品な言葉が出てくるな!?




すげぇよ。




つか恥ずいわ。




でも、それでも、体は望んでましたとでも言うようにスルスルと動いてゆく。




少し抵抗がありながらも、最後の一枚を地面へとはたき落とした。




「Goodboy?Shao?」




ご褒美ね、とでも言いたげに、胸の山頂を優しく、そして荒く、クリクリと摘んだり、カリッ、と弾いたり、丁寧に熱く弄られる。




身体に堪えるような快感に、声を抑える事も出来ず、みっともなく空気を甘く震わせ、喘ぐ。




「ふぁぁっ、んぁ……ෆ‪」

「ショッピくんっ、それっりゃぁ……ෆ‪」




「‪”‬くん‪”‬じゃなくて、‪”‬ご主人様‪”‬、ね?」

「わかった?」




「ふぁっ、んっෆ‪はいっ……!ෆ‪」




「それと……」




胸に残る生暖かい感触が離れ、耳元で何かを囁く。




快楽に犯された身体では、耳にかかる吐息だけでも目がチカチカとした。




「‪”‬嫌‪”‬じゃなくて、」

「‪”‬キモチイ‪”‬、‪”‬もっとやって‪”‬、じゃないん?」

「ほら、Say?言って?




「きもっちぃ……ෆ‪もっとぉ、やってぇ……?⸝⸝⸝」




「言い方がちゃうやろ?」

「もっと下品で……えっちで……オネダリ、してみ?」




「っっ……んっ、ෆ‪……」

「しょっ」




「ご主人様、忘れんな」




「ごっごしゅじんさまのぉ……そのっ、おちんちん、おれのっ、ෆ‪しきゅうにいれて、ෆっ、イかせて、カイラクにおぼれてっ、はらましぇてっ、くらさいっ……!ෆ‪」




自分でも、よくこんな下品な言葉の羅列が出てきたな、って思った。




人間、セックスをしている間は理性なんてどこかへ行ってしまうんだな、そう学んだ。




「っ、煽んなよ」

「シャオ、ハジメテやから優しくしたろ思たんに……」

「激しくしてまうわ」




刹那、シャオロンは気付いていなかった。




ショッピが‪”‬オネダリ‪をしろ‪”‬とは言ったが、‪”‬一線を踏み込んだ挿入までいく行為をオネダリしろ‪”‬とは言った訳では無いのだ。




つまり、シャオロンは自分から墓穴を掘ってしまった事になる。




「せやなぁ、俺がシャオのケツ穴、解いてあげてもええけど……」

「やっぱ、ここは自分でやって貰った方がええよな?ෆ‪」

「ハジメテやねんからෆ‪」




「あぇ……?」




「シャオ、Present秘部を晒せ




「はひっ!?」




訳もわからず困惑していると、いきなりショッピ君がとんでもない爆弾発言をしてみせた。




コマンドには逆らえない。




それがSubとしての運命。




自分の思考とは反対に、身体は素直に従順に、動く。




仰向けになっていた身体をゆっくりと起き上がり、四つん這いへと体勢を変える。




そのまま左手で自分の身体を支え、右手で器用にローションを掛け、自分の秘部へと当てる。




指の腹でフニフニ、と周りを解していくと、指が入れそうなくらいになる。




「んっ、はぁぅっ、ふへっ、」




荒々しい息遣いだけが自分の胸から這い上がってくる。




そして、ゆっくりと指を一本いれ、第二関節の腹を使い、巧みに解かす。




二本目を入れ、先程と同じような事をした。




それを四本目まで入るくらいに解かすと、もう自分の体力は大分削り取られていて、この体勢を保つのにも、中々に辛かった。




「っ、どっ、うぞ……」




そのまま中指と人差し指を穴に挿れ、穴を広げ、ショッピ君のショッピ君を迎え入れようとする。




穴を広げた時に鳴った、クパァ……という音が生々しくて、えっちで、凄く恥ずかしかった。




「よく出来ました」

「いっぱぁぁいキモチヨクしてあげますからね」

「シャオさん?ほら、最後のオネダリは?」




「ごしゅじんさまぁ……?おれのっなかにおちんぽいれて、はらませて……?いっぱいいっぱぁいはらませて?ෆ‪」




「わかりました」

「いっぱいキモチヨクさせてあげますねෆ‪」




その一言を二酸化炭素と共に吐き出すと、熱い身体には良く感じるショッピ君ご主人様の冷たい手が、腰の左右に感じる。




その冷たさで、より一層身体が熱くなるのがなんとなくわかった。




そんな事を考えていると突然、お腹に電撃が走るような快楽が走った。




「あ‪”‬‪あ‪”‬あ‪”‬ぁぁぁっ!!!??ෆ‪ෆ‪」




「あ?そんなにキモチええん?」

「嬉しいわぁ」

「ほな、もっと俺に堕ちろよキモチヨクしたるわ




そう言うとご主人様は腰を打ち付けるスピードを上げた。




腰を打ち付ける度にグポッ、カポッ、と空気と子宮がぶつかって、その度に恥ずかしさとキモチ良さが本能の内側から込み上げてきて、自分でもどういう感情なのかわからなかくなってきた。




「ふぁっっ!!ෆ‪んぁぁっ、ぁ、ෆ‪ふゅあ、ෆ‪」

「ごしゅっじんっ、さまぁっ!ෆ‪」

「ちょっととまっ、とまってぇ!!ෆ‪」

「こわれちゃうっ、ෆ‪だめぇぇっっ!だめっ、ෆ‪」

「だめだからぁっ!!ෆ‪ෆ‪⸝⸝⸝」




「へー?‪”‬壊れちゃう‪”?‬」

「随分、ヘタレな身体を見せはるんですねぇ」

「煽ってきてたんは……」




ドチュンっෆ‪、グポッෆ‪、グポグポෆ‪、と腰を打つスピードは緩めずにショッピが相変わらずの甘いテノールボイスで囁く。




「シャオちゃん?」

「の方やで?」




その吐息で、身体中で何かが馳せる音がした。




ビリビリ、ピカッ、見たいな、電撃見たいな爆音が。




気付くと、ショッピ君の手に、俺が出した白い濁液が掛かっていた。




「ふふふ、シャオさん、イッちゃったんですねぇ?」

「そんなにキモチ良かったですか?」




「あぇ……?ෆ‪」




「キモチ良くて、聞こえてへんか」

「でも、俺がイクまで……付き合って貰うで?」




頭が真っ白になる感覚。




真っピンクのキャンバスを、白色に塗り替えたような刺激。




その刺激に耐えられずはずもなく。




達した余韻も感じさせて貰えずに、また動きを上げ、口から唾液が溢れ出る。




クポっ、クパッ、カポォッෆ‪、と空気と肉壁がぶつかる音が内身に響いた。




そのいやらしいえっちな音で、自分が興奮しているのを感じて、嫌になる。




「ふぁっ!!ෆ‪んんっ、ෆ‪あぁっ!?ෆ‪」




一度目と同様に、長い射精を済ませると、一気に腰を打ち付けるスピードが上がった。




「シャオさん、そんなに中に出して欲しいんですか?」

「さっきからキュウキュウ、って、もっと頂戴って、言ってるみたいに締め付けてきまりますもん」

「なら、俺が中に出すために……」

「もうちょい速く動きますけど、」

「ええですよね?」

「シャオさんもはよ孕みたいですもんねෆ‪」




「ゔんっ!ෆ‪ごしゅじんしゃまのせーし、おれほしい……ෆ‪」




「嬉しい事言ってくれますねぇ」

「なら、いっぱいいっぱぁい出したるから……」

「覚悟しや?」




先程とは比べ出来ない程に、ご主人様は速く腰を打ち付ける。




クポカポッ、グポッ、チャポッ、頭の中でいやらしいそのえっちな音がカンカンと金槌で釘を打つように鳴り響き出す。




耐え難い快感に耐えきれず、三度目の射精。




白い濁液が、少し透明になって尿道を通り、登り、プシャッ、と出てくる。




「ぁっ!?ෆ‪んぁっ、ふぁぁっっ!!!ෆ‪ෆ‪」




「ほら、もっと泣いてもええんやで?」




ドチュッッっ、その一音で、当たってはいけないところに当たってしまったのだとわかった。




「あ‪‪”ガっっっ!!!ෆ‪ෆ‪あっっぁ、ෆ‪」




「お、結腸いってもうたみたですねぇ」




結腸、その一言で、自分の最奥地へと見つけのだと悟る。




ショッピ君ご主人様に自分の全てを明け渡せた、自分の全てを知られたのだと思うと、擽ったいような恥ずかしさと嬉しさが込み上げてきた。




その思いが身体にも反応したのか、子宮がショッピ君のものを気持ちいいくらいに締め付ける。




「あっ!?ちょっ、シャオさんそんな急に締め付けんといてっ……!」




ベッドの方へ顔を向けていたのを、ショッピ君の方へ顔を向け、両足でショッピ君の腰にしがみつき、腕を彼の首裏へと回す。




「いっしょにぃ、イこ?」




ふふふ、とぼやける視界の中で、ショッピ君は驚いたような照れた顔をしていた。




「ほんま、可愛ええこと言ってくれる犬やわ」




「嬉しいでしょ?」




「ええ、嬉しいです」




ゴリっ、その低いドの音で、二人は一緒に達した。




お腹が温かくて、甘くて、ピリピリ痺れて、キモチヨクて、トロトロして、よくわからない感覚だった。




「シャオさん……ここ、噛んでもええ?」




コマンドではなく、恐る恐る、子犬が飼い主に聞くような、怯えた声。




「ふふっ、もちろん、ショッピくん……愛してるよ」




「俺もっす」




しがみつく体勢を、ショッピ君を自分の胸元へと包み込み、優しく抱きついた。




カプっ、とした甘くて優しくて、酸っぱく柔い電撃が、身体中に迸る。




暖かい幸せが、自分たちを迎え入れる。




その深い微睡みの方へと身を預け、俺は睡魔の舟を漕ぎ始めた。




閉じていく視界の中で、ショッピ君が柔らかく笑った。




普段笑わない彼が笑うと、こんなにも絵になるんだなあ、そう思った。











今日、ハジメテしたセックスゲームは、熱くて、甘くて、純粋で、蕩けて消えてしまいそうな、そんなゲームだった。




でも、つまらなくはなくて、逆にキモチイイものだった。











深い微睡みは、まだ続く。











──────────────────











Dom/Subユニバース(shp×sha)






『了』











──────────────────











𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩好評だったら続くかも……?












Dom/Subユニバース(shp×sha)

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コメント

6

ユーザー

アッ、、、、、、、‎〜𐭜 ꇤ꒰‪ ̗̀ )0 ┏┛墓┗┓

ユーザー

えッ…すこぉ…さすが主さん… 天才超えてすぎやろ… めっちゃ好きです! 私的には続けてほしい気持ちが 山々でございます!

ユーザー

Sub/dom初めて詳しく見たかもしれねぇですだ…っっ 主従関係みたいなの大好物ですありがとうございます😇😇😇

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