道枝side
朝、スマホの着信音とともに目が覚めた。
あれから、寝れたんや…
マネージャーさん。
ま、まさか、長尾になんかあったとかっ!?
「もしもしっ!」
マ「道枝、長尾から伝言あずかってて」
駿「でん、ごん…?」
マ「僕もよくわからないんだ。長尾、どーしたのか?」
駿「なんて言ってたんですかっ?」
マ「『今までごめん。もう迷惑はかけないから、今までどおり仲良くしてほしいです。僕には、あなたか必要です』って…ふたりとも、なんかあった?」
駿「あ…ちょっと喧嘩しちゃって…。気まずくなっちゃって。お仕事には影響しないようにするので、安心してください」
マ「仕事も大事だけど…17歳はあんまり気にしないでよ。まだCDデビューはしてないし、メンバーと接する時間はたっぷりあるはずだよ、長尾のこと、大切にしてあげて?僕がどうこう言える問題じゃないのかもだけど、一応マネなんでね。あと、喧嘩もほどほどにね」
駿「はい…」
マ「今日はオフでしょ?ゆっくり休めよ?」
駿「はい、失礼します…」
…嘘ついて、ごめんなさい。
喧嘩でこんなことにはならないって、たぶんマネさんも気づいてる。何年も俺たちの喧嘩を見てきたのだから。あえて触れないでくれたのだろう。
___長尾、なんで俺を好きになったの…。
俺なんて、結局自分のことしか考えてなくて、アイドルとしても、全然で。話振られてもうまく話せなくて、番組にがっかりさせちゃうし、顔だけやのに…。なんで?
もっとさ、恭平とかさ…バカやけど、意外と周りのこと見れてるよ?流星くんだって、面白いし可愛いし、長尾にぴったりだよ、大吾くんは拗ねるかもやけどさ…。
なんで、一番だめな俺を選んだの…。
長尾は、俺なんかとはあわない。こんな人を好きになっちゃだめだ。
長尾は、自分よりも、大切なメンバーのことを大事にしてる。それに比べて俺は?
メンバーのことは大切でも、結局自分を優先しちゃう…。
長尾は、俺に依存しちゃあかんねんて…。
コメント
1件
長尾くんは、みっちーじゃないとダメなんだよ!