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その日は突然起こった
あぁ、神様いるならどうか戻してください、
ひかるを、あの時のひかるを戻して…
岩「あと10分したら休憩だからもう少し頑張るよ」
佐「了解でやんす!」
渡「この振りしんどっ、」
向「ここ分からへんねんけどめめ教えてーや」
この日は午前中からメンバーみんなで揃っての
振り入れ日でなかなか皆んなで集まる事が出来ないから通しでやってるんだけど流石に体に鞭を打ってやってるから疲労が半端ではない
深「っ、はぁ、しんっど」
阿「大丈夫?水いる?」
深「あべちゃん、ありがとう」
阿「ふっかも年だね笑」
深「まだ30だからな!」
その時だった急に大きな音がして音の鳴る方に
視線を向けると倒れ蹲っている照の姿があった
深「はっ、…ひっ、かる?」
宮「佐久間、救急車呼んで!ひかる!しっかり!」
目「岩本くん!寝たらだめだよ!起きて!」
深「やだっ、やだやだやだっ!ひかる!」
阿「ふっか落ち着いて!」
ラ「ふっかさん…、!」
必死に照の元に駆け寄り何度も照の事を呼びかけるけど一向に目を覚まそうとしない
なんでっ、なんで⁇さっきまで皆んなの事を
仕切ってダンスの振り入れしてたじゃんっ、
今日俺の家に帰るって朝言ったじゃんっ、‼︎‼︎
深「ひかっ、ひかる!起きてよぉ!グスッ」
宮「ふっか、救急隊の人来たからあとは任せよう」
救「付き添いの方誰が来られますか?」
渡「とりあえず涼太ふっかと一緒に行ってあげて」
宮「…わかった、そっちは任せたよ」
渡「ん、わかってる」
だてさんと一緒に救急車に乗り込み病院まで向かう。
この間救急隊の人が色々説明してくれていたんだけど正直あまりこの時の記憶はほとんどない
ずっと担架の上で眠ってる照の手を握っていたことは覚えているけどそれ以外の記憶が頭に残っていなかった
気が付いたら照は治療室に連れて行かされて
俺はベンチにだてさんと2人で座っていた
宮「ふっか、これはい」
深「……ありがと」
宮「…照の治療もう少しかかるって、メンバーにも連絡入れといたから」
深「ん、」
先「あっ、岩本さんの関係者の方ですか?」
宮「はいっ、そうです!」
深「ひっ、ひかるはっ、照は、どうなんですか⁉︎」
先「意識は取り戻しました、今は意識も安定してるのでお話することは可能ですよ」
宮「本当ですか…ありがとうございます!」
深「あっ、ありがとうございます!」
急足で照のいる病室に向かい扉を開けると
ベットの上に座り外を眺めている照と目があった
深「ひかっ、」
宮「もう大丈夫なの?」
岩「…うん、…えっと、だてさんと…」
宮「うん?」
岩「…どちら様ですか…?」
深「……へっ、?」
宮「いやいや、流石に冗談が酷いよふっかだよ?」
岩「…ふっか、?えっ、…誰?」
深「ごめっ、だてさん俺ちょっと出てるねっ、」
宮「あっ、ふっか!」
佐「うおっ!え?ふっか⁇」
渡「なに?どっか行くの?」
深「ごめっ、」
阿「えっ、どこ行くの⁉︎⁇」
ラ「ふっかさーん⁇⁉︎」
目「だてさん、岩本くんは…?」
宮「あっ、それが、」
向「照兄起きてるやん!ふっかさんどないしたん…?」
岩「なぁ、さっきから言ってるふっかって誰なの?」
阿「……は?」
向「えっ、本気で言うとるん?」
目「俺ふっかさんの事探しに行ってきます」
宮「ごめん、よろしく」
渡「そう言うことかよ…」
…………………………………………
目黒side
病室に入ってから何故か妙に嫌な雰囲気がしていた涙を目に一杯溜めているふっかさんとどこか苦い表情のだてさんそしていつもならそんなふっかさんの事を大丈夫だよって抱き寄せているはずの岩本くんがふっかさんの事を瞳の中に捉えていなかった。
単純に俺たちが病室に来たからって理由なのかなと思ったら違った、ふっかさんの事を、
存在を忘れてしまっていた。
急いで病室を飛び出しふっかさんの跡を追いかけて自販機前のベンチに座るふっかさんの隣りに座った
目「となり失礼するね」
深「…あ、めめ、…照のとこに行かなくていいの?」
目「岩本くんは他の皆んながついてるから大丈夫それよりふっかさんのほうが俺は心配だから」
深「そっか、…」
目「…ふっかさん、あのさ、」
深「ねぇ、めめ?照もうこのまま思い出してくれないのかな…」
目「えっ、?」
深「照、俺の事をね一切瞳の中に映してくれてなかったの…なんで言ったらいいんだろ、写ってるんだけど、写ってないんだよ…グスッ」
目「ふっかさん、きっと思い出してくれるっ、」
深「…いつ?何月何日?どのタイミングで?おれっ、照がいなかったらもうっ、いきていけないよ…‼︎」
目「ふっかさん、!ギュッ」
深「…めめはやさしいねっ、グスッありがと」
目「誰にでも優しいわけじゃないよ…」
深「へ?」
目「ううん、忘れて」
渡「あっ、やっと見つけた!」
目「しょっぴーどうかしたの?」
渡「涼太が今日はもう遅いから帰ろうだってんでふっか良かったら泊まりにおいでよだって」
深「ほんとっ、⁇泊まりたいっ!」
目「じゃあ俺も!」
渡「そう言うと思ったわ安心しろ皆んな泊まるみたい笑」
だてさんの家にお邪魔しだてさんお手製の
ご飯をいただきこれがまた絶品で本当美味しい
でも、お腹は満たされたはずなんだけど、
どこか心はぽっかり穴が空いたみたいに満たされなくてずっと冷たい風が吹いている感じがする
深「………」
宮「ふっか」
深「…!なっ、なに?」
宮「ラウール以外の皆んなは帰ったけどふっかはそのまま泊まっていくでしょ?そこにお布団敷いたから好きに使ってね」
深「あっ、ありがと!」
渡「なんかあったら呼べよ」
目「じゃあ俺もそろそろ帰るか」
深「あれ、めめ近くなの?」
目「うん、俺だてさん達の隣だから笑」
深「えっ、そうなの⁉︎⁇」
目「阿部ちゃんかえろー」
阿「えーっ、ゆり組もうちょっと堪能したかったぁ!」
ラ「僕もめめたちのお家にお邪魔しちゃお!」
目「お前来んのかよ…阿部ちゃんと2人っきりが良かった」
ラ「めめがひどいこと言うんだけど!」
阿「もう喧嘩しないで笑ほら、帰るよ!」
深「めっ、めめ!今日はありがと!」
目「どういたしまして!」
だてさんが用意してくれた布団の中で眠りに
つこうとする。
深「…んっ、んんっ、?」
体は死ぬほど疲れているし眠気もあるなのに
一向に眠りにつける状態ではない。
深「なんでっ、?……なんか、寒いし、」
暖房入ってないのかな…なんて思ったけど
ちゃんと暖房も入っていて布団も厚めのやつなのになんで……
深「……あっ、そっか、」
深「照がいないからだ…」
いつも苦しいってくらい照に抱きしめられながら眠りについているせいかその温もりがない今
どうやって自分が今まで眠りについていたのか分からなくて気が付けば朝日が登ってくる時間になっていた。
next…
………………………………………………