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ruruha
次の日だった。学校に着いて、席に座るなり、ライが悠斗と声をかけた。
「ねえ、悠斗さん。今日の昼休み、空いてるかな」
「え、えっと、。空いてる、けど。でも多分、圭と一緒にご飯食べるから、もしかしたら厳しいかも」
そう言い終わると、彼女が悠斗に睨みをきかせた。それに悠斗が怖がった。
「ヒッ!」
「ねえ、来て?」
彼女は悠斗に圧をかけた。悠斗も察した。これで行かなかったら終わる、と。
「わ、わかった。圭に後で話しとくから、えっと、どこに行けばいい、かな」
彼は途切れまぎれに言った。
「大丈夫、私が圭さんに話しとくから。場所は、屋上かな。案内してほしいんだ」
「わ、わかった。僕で良ければ案内する、よ」
悠斗は、すごく嫌な予感がしていた。正直すごく行きたくなかった。女子とも関わりたくないし、すごく嫌な予感がしてるし。
「ねえ、圭さん」
「ん?ライ、どうしたの?」
「今日の昼休み、悠斗さんを借りてもいい?」
「あぁ。構わない。この際だから仲良くなれよな」
「うん、ありがとう。がんばるね」
そう言ってライは笑った。でも、その笑顔に悠斗は鳥肌がたった。
ーこれ、やばいかも。
と、一瞬にして感じた。そして時間が過ぎ、昼休みになった。
「悠斗さん。屋上に連れて行ってもらってもいい?」
「あ、うん。わかった。えと、こっちだよ」
ライは心の中で思っていた。
ー思う存分後悔させてやる。圭さんと一緒にいることを、。
「ここだよ。基本的に屋上は常に開放されてるんだ。フェンスも高いから、落ちる心配もないからって理由なんだって」
「へえ、そうなんだ」
悠斗はわからなかった。なぜライがいきなり屋上に行きたいなんて言い出したのか。だけど、数秒後、その理由を痛感する。
「ねえ、悠斗さん」
「何?」
「あなたは、圭さんのなんなの?」
「え?僕は、圭の友達、だけど。中学の時からの」
「そう。あのね、もう、圭さんに近づかないで欲しい」
そう、彼女は言った。その言葉に悠斗は理解できなかった。
「は?何言って、」
ドン!
「グッー!?」
「あのさ、あなた、圭さんに釣り合わないよ?彼と一緒にいても彼に迷惑がかかるの。わかる?」
ドン!
ドガッ!
「グッ!」
「ウッ!」
悠斗は、彼女に殴られ、蹴られた。何回も。
「お前は!」
「何もない!」
「ただただ邪魔なだけなの!」
それを言ってる時でも悠斗への暴行は止まらない。
「ウッ、オエー!」
悠斗は、何度もお腹を殴られ、嘔吐した。当然だ。何回も殴られたらそうなる。
「これ以上、圭さんに近づいたらもっと酷いこと、するから」
「、、、」
悠斗は何もいえなかった。だって、ライの言ったことに納得がいったから。
ー確かにそうだ。僕は圭に釣り合わないよね。特に才があるわけじゃない。一緒にいても邪魔なだけなのかもね。
悠斗は、これで終わりだと思っていた。でも、その暴行は、悠斗が圭に接するなど関係なしに続いた。ただの彼女のイライラの発散としてだった。
コメント
3件
読み終えました。第1話で一見明るく接していたライの内面が、第2話で一気に反転する展開には驚かされました。彼女が圭に対して持つ執着と、悠斗に向ける憎悪の落差が鮮烈です。特に「圭さんに近づくな」という台詞の直後に暴行へ移る流れは、彼女の危うさをよく表現していると思います。悠斗が自己否定に陥るラストも、読んでいて胸が痛みました。次章でこの暴力の波紋がどう広がるのか、気になります。