「……私は、ヴァレナ様が討伐部隊に向かうのは反対です」
先ほどまで実験に付き合ってくれた上、その成果まで共有したヨシュカ。
ヴァレナにとって、そんな彼からの言葉は予想外だった。
「な……なぜですか。空間転移は、有用だとわかったのに」
「今回の実験の結果を踏まえれば、ヴァレナ様はむしろ街に残ったほうが安全だからです」
「それは……前線に行くより街にいた状態で空間転移をしたほうが危険は少ないですが、物理的な距離が大きくなれば、やはり負担は増えます」
聖女の「祈り」に、聖獣騎士が「応える」ことで身体にかかる負担は減少できるが、当然無茶なことをすれば軽減したとしても、負担はかかる。
その「無茶」の中には、「自分との距離が離れすぎている聖獣騎士を転移させる」も含まれる。
**********************
***********************
********************
*********************
*******
****************
*****************************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!