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大切だからこそ、独占感、不安がある。でもそれは恋人になったからこそ。
二人の関係が少し深まる話_
嫉妬と、独り占め
ある日、撮影スタジオにて。
今日は大型企画の撮影日で、たくさんの実況者たちが集まっていた。
おんりーはカメラチェックを終え、少し離れたところからその様子を眺めていた。
おらふくんは、笑っていた。
明るく、誰とでも打ち解けて、楽しそうに笑っている――
その隣には、女性実況者。距離が少し、近い。
(……あんな笑顔、俺には……)
胸の奥に、小さなざらつきが生まれる。
おらふくんのことは信じてる。
けど、“恋人”になってから初めて――
「誰かに取られてしまいそうで怖い」と、思ってしまった。
帰り道。
おんりーは、ずっと黙っていた。
「……どうしたの?」
おらふくんが、そっと問いかける。
「今日、ずっと様子おかしかったよ。」
おんりーは少しだけ言葉を選びながら、ぽつりと言った。
「……今日、撮影のとき、ずっと楽しそうだったなって。」
「え?」
「……隣にいた子と。よく笑ってたし、距離も……近かったし。」
おらふくんは、はっと目を見開いた。
「……まさか、嫉妬してくれてる?」
おんりーが、ばつの悪そうに目をそらす。
「……バカにすんな。普通に見てて、気になっただけだよ。」
「……ごめん、でも、うれしい。」
「……は?」
おらふくんは立ち止まって、おんりーの手を取った。
ぎゅっと、いつもより強く。
「俺、ずっとおんりーのこと見てたよ。笑ってくれるか、楽しめてるか、気にしてた。」
「……そうだったの?」
「うん。だって――好きな人がそこにいるのに、見ないわけないでしょ?」
「……」
「俺が笑ってたのは、おんりーがそこにいてくれたから。隣に誰がいようと、俺の“特別”は、最初からおんりーだけだから。」
そのまま、おんりーの腕を引いて、壁にそっと押し寄せる。
「……じゃあ証明するね。」
「おらふk……」
次の瞬間、キス。
静かな夜道に、2人の影が重なる。
ひとつ、またひとつ、唇を重ねるたびに――不安は、優しく溶けていく。
「……おんりーしか見てない。俺の全部、君にあげるから。」
「……バカ。言いすぎだ。」
「うん。でも、それくらい好きなんだよ。」
その夜、おんりーは初めて知った。
嫉妬の先にあるのは、もっと強い“好き”だった。
そしておらふくんもまた、そんなおんりーが少し愛しくてたまらなかった。
尊死しそうな回でしたね~…
もはやドッキリ企画関係なくなってるけど。
それではおつら!✌!