テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
死神
そこにいたのは、琴音兄さんだった。
琴音兄さんは怪訝そうな顔をして子供会の鈴を持っている。
「なにやってるんだ?亜桜」
「琴音……兄さん……?」
「?……ああ、琴音兄さんだ。で、なにやってるんだ?」
「その……後ろから鈴の音が聞こえて……怖くなって……」
「……つまり、俺にビビって逃げたと」
その通りです。
「……まぁ……なんだ。亜桜、家に帰るぞ」
「……うん」
琴音兄さんと手を繋いだ時に何か、こう血生臭い異臭がしたのは……言わないでおこう。
家路に着くと、琴音兄さんはお母さんに事情を話し、許しを乞うていた。
「亜桜君!」
僕が自室にいると、優兄さんが部屋に入ってきて直ぐ様後ろから抱きついた。
「……なに?」
「いや……亜桜君、随分と柔らかいなぁって」
何を言ってるんだ、この人は。
そのまま優兄さんは僕の頭を撫でる。
「……柔らかい……何処が……?」
「んー……頬っぺた?」
曖昧な回答だな……。
「まぁ……尻とか?」
「は?」
「ごめん」
阿保な会話をしながら過ごしていると、夕飯になり、風呂に入って僕は就寝した。
……何か、音がする。
暗闇で良く見えないが、何かが動いている。
あれは……なに?
僕はベッドから降り、その何かを避けながら一階へと向かった。
そこには、優兄さん、琴音兄さん、ゼル、桜の四人がいた。
コメント
1件
ねー……普通ここで切る? もっと……もっとさぁ……!てか、正体琴音はナッシングだわ~