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女子と間接キッスというのは、それなりに気になるものである。
野遊び部の連中とは、もう慣れたけれど。
今回は、アイスのスプーン。
まあ、亜里砂さんは気にしていないようなので、気にしない振りをする。
全部バレているのは、わかっているけれど。
アイス3種は、どれも確かに美味しかった。
何せ、3人でジュニアサイズを分けるので、本当に一口ずつだ。
でも、確かにわざわざ買ってきた理由がわかる。
昨日の牛丼と同様に。
あれも、なかなか美味しかったものな。
雰囲気は台無しになるけれど。
夕焼けが夜景になるまで、しっかり堪能し、アイスも無くなったところで。
「さて、第2の夜景ポイントにご案内なのだ」
亜里砂さんは立ち上がる。
屋上をそのまま反対側へ歩いて行って。
そして、何故か駐車場の上まで来てから、階段で1階分降りる。
そして、駐車場の中をそのまま歩いて。
「ここが夜景ポイントなのだ」
何という事はない、駐車場の隅。
でも確かに、外の夜景は絶景だった。
ライトアップされた赤レンガ倉庫、遠くに見える、大きい橋。
豪華客船らしい船が、停泊しているのが見える。
「ここは雨の日でも無料で見える、おすすめ夜景スポットなのだ」
「さっき歩いてきた方向も見えるね」
観覧車や歩いてきた橋、みなとみたいな方も見える。
「うちのマンションも見えるけれど、残念ながらうちの部屋は見えないのだ」
「でも、いいね。こっちの風景も」
確かに。
そうやって、5分程夜景を堪能した後で。
「さて、後は閉館までこのワールドポインターズを攻めるのだ。午後9時まではやっているのだ」
あ、そう来るのか。
お昼の時速200メートルの恐怖が頭に浮かぶ。
でも、まあいいか。彩香さんが楽しければ。
そう思ったら。
「悠は、本当に彩香にベタ惚れなのだな」
さらっと、そう亜里砂さんに言われてしまった。
おいおい。
惚れているというのとは、違う気がするけれど……
「あれ、亜里砂、何か言った?」
「何でも無いのだ」
彩香さんに聞こえていなければいいか。
そう思いつつ、駐車場からお店の方へと歩いて行く。