『行ってきまーす!』
玄関でドアを開けながらそう言う お母さんは
『いってらっしゃい』
と返してくれる
これから友達と遊びに行くんだ、走って公園に向かう、
公園には、たくさんの友達が待っていた、あちゃ、また最後だ
『遅いよー!コルン!』
『ごめん、ニニ、遅れちゃったー』
この子はニニ、俺の幼馴染で、一番仲のいい友達だ、
『いつも遅いんだからもうちょっと早く家出ることを覚えろよー』
と、アトが言う、アトは僕より少し背が高くて、細いやつだ、足が早くて、みんなの人気者だ
『ほら、いってる時間が惜しいよ!ほらほら!早く遊ぼうぜ!』
そういうのは、おちゃらけキャラのラトス
『次はもっと早く来いよー!』
悪態吐きながら言いつつも、アトもすぐに遊びたいそうだ
『うん!じゃあ今日は何で遊ぼうか!』
いつも通りの日々、みんなと遊ぶと飛ぶ鳥のように時間が早く過ぎていく、太陽が天辺より少し西に傾いた辺りから遊び始めたのにもう夕暮れだ
『やべえ!もう260の時間じゃん!もうすぐ270の時間だから帰ろうぜ!』
アトがそういうと、鬼ごっこをしていたみんなの足が止まり、太陽の方を向く、
『本当だ、早く帰らないとお母さんに叱られちゃう』
『じゃあ帰ろう!』
そのアトの言葉でみんなが一斉に散らばり、家に帰っていく、僕はニニとおんなじ方向に家があるから、みんなで遊んだ後、帰る後によく一緒に話し合いをしていたからニニとは一番仲がいい。
『バイバーイ』
今日もニニと話耽っていた、2人は一旦分かれて家に帰る、今は268くらいの時間かな、この分かれ道から1もせずに帰れるから、時間だから帰ることができる
『ただいまー』
家に帰ると、いつもお父さんとお母さんがいるのだが、今日は様子が違う、、、とても悲しそうだった
号外
良帝死す!無惨にも暗殺され、式には数十万もの人が参列!新皇帝には弟のリアー皇帝が即位
町中はしばらく勢いがなくなってしまった、
カイザー皇帝は知っている、とても偉い人だったんだ、僕が生まれる前からこの国を治めていて、とてもいい人で、みんな大好きだったんだ、そんな人が死んだとなってから、みんなが公園に来ないようになった、お父さんになんでと聞いてみても、カイザー皇帝の冥福を祈っていると思う、としか返ってこない
『今日はきてるかな、、、』
そんな調子で公園に向かっても、今日も来てない
帰ってきても、父さんや母さんはとても悲しいからか、なかなか喋らない
退屈だった
皇帝の死から1週間くらい経った、僕はいつも通り公園には向かっていた
(どうせ今日も来てないさ)
全里程の半分程度まで歩いた辺り、僕は襟を引っ張られた、そして、すぐさまに首を叩かれて
そこからプツリと意識は途切れた
目が覚めると、僕は薄汚い部屋に大人数で放置されていた、ぎゅうぎゅう詰めにして放置されている、
なんだここは、、、、
僕くらいの子、僕より年下みたいな子、年上らしい子、沢山の子供でごった返していた、
僕が目を覚ました数分後、
部屋に水がばら撒かれた、僕は溺れてしまうと思ったが、部屋が暗くて気づかなかった、僕たちは鉄格子のようなもので軟禁されているこれで全ての人が目を覚ました
そして、水がばら撒かれきったと思った次の瞬間、さらに大勢の人が歩くようだ音が聞こえ、沢山の子供の悲鳴が聞こえた、、
(僕も、早く逃げないと、、、)
そう思っても力の強い人たちに捕まって手枷をされて連れてかれてしまった
別の部屋に連れて行かれた、その部屋で足枷もつけられた、口枷もつけられて、言葉が発せなくなった
少しすると、偉そうな屈強な男の人が僕達の前に現れた
『新皇帝リアー皇帝の政策により君達は召集された!皇帝は子供の頃から全てを手に入れることが夢であり、それを成し遂げるために君たちの力が必要である!よって!君たちには、明日から少年兵として、訓練を受けてもらうこととする!』
そう男は言って、男が去り、口枷と足枷を外され、階段を登らされ、外に出る、すると、そこに広がっていたのは兵舎だった、
『お前はこれからここで過ごしここで生活しここで訓練する、部屋まで連れて行ってやる、既に9人入っている、暴れるんじゃないぞ
兵舎に連れて行かれる、そして部屋に入ると、
いつも公園で遊んでいる友達たちが部屋に入っていた、
『え、みんな、、、』
『じゃあ、訓練は50から290の時間で行われるからな』
そう言って、名も知らぬ男は去って行った
コメント
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見切り発車の作品です 飽きたら連載ストップするかもしれません 完結するように頑張ります