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ビショップ夫妻の話
ずっと苦しかった
母様が死んでから父様は荒れに荒れて家庭のことに触れることはなくなった
私を愛してくれる人は
もうどこにもいなかった
そんな生活が14年続いた冬
私が19歳のとき
ある怪盗が我が家に侵入した。
警官「追えー!」
「立ち止まれ!【怪盗ビショップ】!」
真夜中のビルに響く警官の声と軽やかな足音
「今宵は満月直前の時。そのような時に私が来たことを所有者にお詫びしたいね。」
そういって怪盗は屋上の手すりに立っていた。
「それではまた、buona giornata!」
俺の名前は怪盗名で「ビショップ」。17歳で独り立ちをして2年前に出会った仲間のオセロと松五郎とともに怪盗をしている。偶然にも、3人は22歳で同年代だったことで話もあう。
オセロ「今日のお宝を一斉に出してみましょうよ!1番価値が低かった人が晩係ね!」
ビショップ「今日は勝つ自信しかない、、」
松五郎「お?言ったな?んじゃお前が負けたら寿司な!」ビ「それは違うだろ」
「「「せーのっ」」」
オセロ→6000万 ビショップ→9500万
松五郎→6000万
オセロ「うっそ!?」
ビショップ「はっ!お前らが作戦組んでたことぐらい筒抜けだわぁ!!」
「っつーことで俺もう1件あるからさ、
その間に飯頼むわな」
松五郎「今日は2件も行くのか?」
ビショップ「まあ2件っちゃ2件なんだけどよ。
そこが警官いるわけでもないから探検ってかんじだわ」
オセロ「あっそ。んじゃちゃーんと宝石取ってきてよね」ビ「へいへい」
自分が独り立ちをした瞬間に師匠は死に、孤独になったところでオセロと会い、松五郎と会った。裏社会にも色々な専門分野があり、怪盗に人気ランキングというものもある。
近々そこに俺が載るかもしれないというのを聞いた。そこに載れば師匠も浮かばれるかもしれない。そんな思いを抱いていた。
ビショップ「うっわぁ、、なんだここ、、」
情報によれば、富豪の本拠地だったそうだが数年前に捨てられ今は放置している豪邸だそう。
その中に忘れ去られた秘宝があると聞き今日は来た。
ビショップ「大して期待もしてなかったけども、まぁいっか」
中は放置されホコリが溜まっているものの、粗末ではない。かつて誇った栄華をほのめかしていた。五分ほど館内を探索した後、1番奥の部屋に着いた。そこはドアがどこよりもしっかりして装飾も特別だった。
ビショップ「ここか。」
開けた瞬間、突風が舞った
思わず目を閉じてしまった
再び目を開けた後見えたものは
緑色の髪をした少女
ビショップ「、、、え?」
「、、、貴方は、泥棒?」
ビショップ「ど、泥棒じゃない!怪盗だ!」
反射的にそう答えてしまったが、なぜ人がいるのだ?完全に廃墟と聞いていた。しかも20歳もいってなさそうな人だ。
ビショップ「ここはもう捨てられた本家と聞いた。なぜお前はここにいる?」
「、、捨てられたのね。私。」
不気味にくすりと笑った女性は俺に近づいた。
「ねぇ、私を盗んで下さらない?」
「、、え?」
「私はきっと貴方にとって価値のある人間になるはず。本当よ。怪盗ビショップさん」
「俺の名前っ、、」
信用はできないが、その価値はある。
怪盗にとって面白みのあるものが目の前にあって取り逃すという失態は犯せない。
「、、、はぁーー〜、」
うずくまって膝をついた。
そして右手を差し出し、
「俺の名前は怪盗ビショップ。今宵、貴方を盗みに来た。」
「えぇ。喜んで貴方についていきます。」
女性を盗むとは想定していなかったから結局抱えたまま、屋根を走っていた。そうしたまま時間が経った時あることに気がついた。
ビショップ「ところでさ、名前聞いてなかったんだけど。名前は?」
「私の名前は、クローバー。クローバーです。」
ビショップ「クローバー。これからよろしくな」
クローバー「はい。ビショップさん」
これが後の夫婦の馴れ初めである。
おまけ
オセロ「やっば、、、過去最高じゃねこれ、
あいつまじお釣りなかったら食わさん!」
松五郎「そしたらせめてサラダだな!」
ガチャ
「「おっかe」」
「「、、はぁぁぁぁぁ!?!?」」
松五郎「おっ、おま、、、これ誘拐、、」
ビショップ「ちげぇよ」
オセロ「貴方!こいつに唆されたの!?大丈夫よ!私が守ったげるから、、」
クローバー「クローバーと申します。これからよろしくおねがいいたします。」
「「え?」」
ビショップ「んぇーと、これから、同棲します。
今回俺が盗んだのはこの人です。」
オセロ「、、、お前、そこらへんの糞でも食ってろ」
ビショップ「なんでだよっっっ!!」