テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
皐月side
それから梅宮と出掛けたはいいが、行くとこもない。
皐月『なぁ、どっか行きたいとこね?俺別に行きたいとこないんだけど、梅宮はどっかあるか?』
梅宮「んー、そうだなぁ、なら動物園か、水族館!どっちがいい?」
皐月『んー、それなら水族館かな!俺海好きなんだァ!』
梅宮「なら行こう!」
皐月『うえ!?今から!?』
それから梅宮と共に駅を乗り継いで数時間後……。
梅宮「ついた着いた!」
皐月『おぉ!デケェな…。』
そこには立派な水族館があった。
梅宮side
水族館に着くや否や
皐月『おお!すっげぇ!梅宮!見てみろよ!アザラシが筒を泳いでるぞ!?』
皐月『おわぁ!ピラルクってこんなに大きいのなッ!スゲェ!!』
小学生の子供と来てるみたいにはしゃいでる…。
可愛いなぁ……。
皐月『おい!梅宮!こっちこっち!!ペンギン居たッ!早く早くっ!』
梅宮「わぁってるって!」
こんなにも愛らしい人を俺はやっぱり自分のモノにしたい。
皐月side
皐月『楽しかった!!』
梅宮「ははっ!そりゃあ良かったよ。」
皐月『あんな可愛い生き物達を間近で観れるなんてッ!凄いなぁ!!』
水族館ってこんなにも感動するところだったんだな!!
梅宮と来れてよかった!
スっと掌に温もりを感じて…
目線を梅宮に向ける。
皐月『?どうした?俺もう迷子にならないぞ??』
梅宮「…違うんだ。」
皐月『…???』
梅宮「俺の話、聞いてくれるか?」
皐月『?分かった。』
梅宮「……俺さ、ずっと想ってる人が居るんだ、その人が好きで好きで堪らないくらい、愛してる。どうしたら、振り返ってくれると思う?どうしたら、お互い好きになれると思う?」
梅宮、好きな人いたのか……、えぇ、じゃあ俺デートの邪魔してますやん…。
皐月『ダメだろ!?お前!好きな人居ながら俺と出掛けちゃ!その好きな人と一緒に行けよ!バカなのか!?』
梅宮「…ちょ!話をッ!」
皐月『お前は本当にド天然だよ!!俺より女性を大事にしろって!!』
梅宮「皐月ッ!」
急な大声でビビる……。
俺、悪い事言ってねぇよな…。
梅宮「ごめん、びっくりさせたよな…。なぁ、まだ分かんない?」
皐月『わ、わかんねぇよ…何がしたいんだよ…。』
梅宮「そうだよな、俺も鈍感だし、皐月も鈍感だ。」
皐月『…だから、何だって…。』
梅宮は俺の手を取ってキスをした……
皐月『……は?』
梅宮「俺は、皐月の事が好きだ。ずっと前から……。返事は決まってからでいい、でも皐月の一番になりたい。俺は皐月の1番で居たい。」
それから俺はボーッと帰り道を歩いている。
梅宮は家まで送ってくって何度も言ったけど……俺にだって考えたいし……。
梅宮が、俺を…好き??
はぁ?訳…わかんねぇ……。
皐月『…クソっ、何なんだよ…ッ。』
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!