コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今日は金曜日。
朝8時には登校して席に着く。
生徒A「うさ!」
着席して間もなく、話し掛けてきたのは自分より先に登校し着席していた古田明斗ではなく、斜め後ろの席の男子生徒。
生徒A「今日の朝、下駄箱にこんなん入ってたんだよ」
こしょこしょ、と耳打ちをする男子生徒は
手に握った何らかの紙を幸彦に見せた。
生徒A「これ…」
気になったのか、隣に座っている古田明斗も覗き込む。
手にぐしゃっと握った紙は、ノートの切れ端だった。
古田「?」
幸彦「何て書いてるんだよ?」
見た感じ、マス目が見える為、これは数学のノートの切れ端のようだ。
どうやら鉛筆で文字が書かれていた。
『 すべり台の下 』
生徒A「今日の一時間目、算数だから昨日の宿題やっちゃおうと思って出したんだ。そしたら机の下に紙落ちてて、俺のノート見たら破れてたんだよ」
ノートを見せてきた。
破れたノートのページと『すべり台の下』と書かれている紙の切れ端は、パズルのようにピッタリと形が合っていた。