テラーノベル
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第九話「発覚」.
ー注意ーー
前話参照の為割愛させていただきます。
苦手な方は予めご了承ください。
その時、隠れ家の外から、複数の足音が聞こえてきた。
rbrの背筋が一気に凍った。
そして、玄関のドアが激しく叩かれる。
「rbr!そこにおるんやろ!出てこい!」
聞き慣れた、そして狂気に満ちたknの声が響き渡った。
rbrは全身から血の気が引いた。
なぜ、こんなにも早く見つかってしまったのか。
pnが顔色を変え、trとkrは即座に警戒態勢に入る。
snは、rbrの前に立ち塞がった。
「何者だ!?ここは俺たちの私有地だぞ!これ以上近づけば、相応の対処を取る!」
pnが玄関ドアを警戒しながら開けると、そこに立っていたのは、wrwrd!のメンバー全員だった。
gr、tn、kn、sho、zm、ut、shp、ci、em。
彼らの顔には、焦燥と安堵、そして深い疲労の色が浮かんでいた。
彼らの目は、まるで獲物を見つけたかのように、rbrを捉えて離さない。
「rbrの位置情報を特定したんだ。utが、お前の体に埋め込まれた極小の発信機を起動させた。」
grが、静かに、しかし有無を言わさぬ口調で言った。
rbrは、utが開発したあのデバイスの機能に、そんなものがあったとは知らなかった。
pnがrbrを庇うように一歩前に出る。
「君たち、一体何のつもりだ?rbrは今、休んでいるところだ。これ以上の乱暴は許さない。」
tnが、普段の冷静さを失ったような激しい口調で反論した。
「休んでいる?そんなわけない!あいつは、俺たちから逃げ出したんだ!どれだけ心配したか、わかるか!?あいつがまた倒れるんじゃないかと、生きた心地がしなかったんだ、!」
knの目に涙が浮かんでいた。
shoは震える手で壁を叩き、zmは今にも飛びかかりそうな勢いでpnを睨む。
shp「rbrさん、どうしてこんなことをしたんですか…!?僕たち、ずっとrbrさんのことを探してたんです!」
ci「rbr、帰ってこい!お願いやから…!」
彼らの声には、悲痛な響きが混じっていた。
エーミールは、ただただ沈痛な面持ちでrbrを見つめている。
wrwrd!のメンバーは、この5年間、rbrがコールドスリープしている間に起こったこと、そして彼らがどれほどrbrを心配し、彼を失うことを恐れていたかを、ntjo組のメンバーに語った。
rbrが目覚めてからの過保護な対応も、彼の体が再び傷つくことを恐れるあまりだったこと。
そして、彼らがrbrの言葉を真剣に聞けなかったのも、rbrが再び倒れたことで、取り乱してしまったからだと。
「rbrが、また意識を失った時、俺たちは…本当に絶望したんだ。もう二度と、あんな思いはしたくない。だから、つい、過剰に…」
grの声が震える。
彼らの言葉は、普段の冷静さを欠いた、感情むき出しの訴えだった。
その中には、rbrへの深い愛情と、二度と彼を失いたくないという切実な願いが込められていた。
pn、sn、kr、trは、その話を聞いて、目を見張った。
彼らは、wrwrd!のメンバーの、狂気にも似た愛情の深さを理解した。
pnが、rbrにそっと向き直った。
「rbr…。お前、愛されてるな。これほどまでに、必死に…」
その言葉は、まるで雷鳴のようにrbrの脳裏に響いた。
彼らの愛情が、自分を縛り付けている鎖だと感じていた。
だが、彼らが語ったのは、深い絶望と、それを乗り越えてきた証だった。
彼らが失うことを恐れたのは、rbrという個人の存在だけでなく、wrwrd!という組織の、そして彼ら自身の心の支えだったのだ。
自分がどれほど、彼らに愛されていたのか。
その事実が、rbrの心に重くのしかかった。
彼らが示した過剰なまでの愛情は、彼の命を救った代償であり、そして彼らが過ごした5年間の苦悩の証だったのだ。
rbrの頭が真っ白になった。
喜び、感謝、申し訳なさ、そして、彼らの深い愛情が、洪水のように彼の心を埋め尽くした。
そして、その感情の奔流に耐えきれず、rbrはそのまま意識を失い、再びntjo組のメンバーの腕の中に倒れ込んだ。
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コメント
4件
半分の700押させてもらいました、、、他の人に任せます。それかまた来ます。 続き楽しみッす!
神展開 続き楽しみ