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第十話「後戻り」.
ー注意ーー
前話参照の為割愛させていただきます。
苦手な方は予めご了承ください。
rbrが気を失った後、ntjo組の隠れ家では重苦しい沈黙が支配した。
pnは倒れたrbrを抱きかかえ、その小さな体が震えていることに気づいた。
sn、kn、krもまた、wrwrd!メンバーの悲痛な訴えと、rbrの絶望的な顔を思い返し、複雑な表情を浮かべていた。
「…頼む。rbrを、俺たちに預けてほしい。これ以上、彼を傷つけたくないんだ。」
grの声は、いつになく弱々しく響いた。
彼の目には、焦燥と、そして深い後悔の色が滲んでいた。
tnも、knも、他のメンバーも皆、懇願するような眼差しで日常組を見つめている。
彼らの心からの悲痛な叫びは、ntjo組のメンバーにも痛いほど伝わった。
pnは、静かに目を閉じた。
rbrの体が、かつて感じたことのないほど小さく感じられた。
このまま彼を匿い続けたとしても、wrwrd!のメンバーの狂気的な愛情から彼を完全に守ることはできないだろう。
そして何より、rbr自身が、彼らの愛情を必要としているのかもしれない。
歪んでいても、それは確かに彼を救った愛情なのだから。
「…わかった。rbrは、君たちを本当に大切に思っている。そして、君たちも、rbrを何よりも愛している。彼の回復を…どうか、よろしく頼む。」
pnは、rbrをそっとgrの腕に預けた。
grの顔に、安堵の表情が広がった。
その安堵は、まるで溺れていた者が息を吹き返したかのような、切実なものだった。
ntjo組は、これ以上の介入はしない、という意思表示だった。
彼らは、それぞれの胸に複雑な感情を抱えながら、rbrを見送った。
次にrbrが目を覚ました時、そこは以前の彼の部屋とは全く違う場所だった。
窓には厳重な鉄格子がはめられ、部屋の壁は厚く、防音対策が施されている。
扉は、最新のセキュリティシステムで厳重にロックされており、彼が勝手に部屋を行き来することは不可能になっていた。
部屋の中には、至る所に小型のカメラとセンサーが設置されており、彼の些細な動きすら見逃さない。
そして、24時間、いかなる時でも、必ずメンバーの誰かがrbrのそばにいた。
朝目覚めれば、まずtnが食事を運んでくる。
彼はrbrの顔色を細かくチェックし、一口でも食欲がなさそうだと、眉を下げて心配する。
「rbr、ちゃんと食べんと。今日のメニューは、rbrの好きなものばかりやで」
食事中は、必ず誰かが隣に座り、rbrが食べやすいようにと、おかずを細かく切ってくれた。
日中は、utが最新のデバイスを持って現れ、rbrの脳波や心拍数、さらには思考パターンまでも測定しようとする。
「rbr、今日の脳波は安定しとるな。このパズル、挑戦してみん?脳の活性化にええんよ」
彼が作った新しいパズルやゲームは、rbrの思考力を刺激するためのものだと言われたが、それらは常に彼の能力の限界を探るような内容だった__
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コメント
6件
続き楽しみ 最高
0から2000まで一気に押してやったぜ、、、!