テラーノベル
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🖤side
あれから2週間は何事もなく、仕事も忙しく、それどころかお互いにすれ違いで何も起きようもなく、慌ただしい日々が過ぎて行った。その間に約束通りちゃんと連絡を取り付けて何度かラウールが遊びに来たが、もうしょっぴーの話にはならなかった。
胸の内にもやもやが溜まっていく。
早くしょっぴーに会いたい。
会って、また抱きたいと思った。
共有スケジュールを確認し、明日の夜なら会えそうだとわかり、しょっぴーに電話を掛ける。コール音が鳴り始めてから長いこと待たされた後、しょっぴーが電話に出た。
🖤『しょっぴー、明日なんだけど、会いたい』
💙『………いいよ』
🖤『泊まりに来れる?』
💙『うん』
電話の声はくぐもっていて、少し暗い。
それでもしょっぴーは来ると言ったし、泊まれると言った。俺はその事実に何とか勇気を得る。
約束を取り付け、その後は他愛のない話を持ちかけると、だんだんとではあるが、いつものように明るく会話が始まり、最後には安心した気持ちで電話を切ることができた。
やっぱりこの人のことが好きだし、会えるのが嬉しい。
そう思った。
翌日。
仕事終わりにしょっぴーは、なんだか緊張した面持ちで現れた。
玄関で見るなり抱きしめ、キスをする。
上目がちに俺を見上げた。
💙「めめ、いきなり……んっ…」
戸惑って、ほんの少し震えてはいるけれど、この間と同じく、俺の積極的なキスに応えてくれる。すぐにベッドにもつれ込んで、押し倒した。
💙「め…め……んっ!あっ……」
しょっぴーの感じてくれる声が嬉しい。下もやや反応している。脚を股に挟み込み、服を剥ぎ取り、胸の先端を舌の先で転がした。わざと音を立てて吸ってやると、赤い顔を背けた。背けた瞬間に耳が目の前に現れたので、乳首は指で愛撫を続け、耳を攻めていく。しょっぴーが声を上げて喘いだ。
💙「やだ……あぁっ!……あっ……んんっ…」
🖤「本当に、耳弱いね」
息を吹きかけ、耳朶を噛んだり、耳の中を舐めていく。しょっぴーの身体から力が抜けていくのがわかる。ズボンを脱がして、下半身も露わになると、そこももう勃ち上がっていた。
💙「めめ、キスして」
蕩けるような目で求められて、かぶり付くように唇を重ねる。薄いけど、弾力のある濡れた唇が柔らかく、舌を抱き合わせ、深くお互いの口を貪った。
この人が愛おしい、この人が欲しい。でも、この人は本当に俺のものと言えるのだろうか。
ふとそんなことを考えが過ぎったが、しょっぴーは俺の頭に白い腕を回して、より深く舌を入れてきた。言葉なんて交わしてないのに、不安な気持ちが伝わったのだろうか、優しく、甘いキスが続く。頭の芯が痺れるような幸福感に満たされた。
💙side
めめの必死で性急な攻めに、俺は心の中の欠けたピースを埋めるように応えた。水音が上がるほど何度もキスを交わし、めめの愛撫に身を任せる。少し乱暴だけど、情熱を持っためめの手の動きや熱い身体は重ねていて気持ちよかった。
首筋に何度もキスを受け、耳を噛まれ、胸の先端は快感で蕩けるほどに愛された。
何度も恥ずかしい声が上がり、抑えようと唇を噛むと、耳元でめめが囁く。
『ねぇ、もっと聞きたい。もっと聞かせて』
めめの低く甘い囁きで、身体の中心が熱く切なくなるのを感じた。愛されることが、これほど気持ちいいものだなんてこと、長いこと忘れていた。
💙「あっ、あん、きもちいい、めめぇ…」
🖤「可愛い、本当に可愛い。しょっぴーとずっとこうしたかった」
💙「やっ、ああっ、ねぇ……あんっ…はぁっ……」
🖤「好きだよ。愛してる。身体の力抜いて…?」
💙「んっ………」
後孔は少し前からローションで優しく解されていて、頃合いを見計らってめめがゆっくりと入ってきた。
強い圧迫感と慣れない痛みが身体を貫く。それでも休むことなくキスが降ってきて、幸福感とめめの快感に歪む顔に満足する。
🖤「はぁ、熱い……優しくするね」
💙「んっ……めめぇ……」
腕を回して、キスをせがむと、すぐに気づいて、再び唇と唇が重なった。
律動は優しく、浅いところから、徐々に早く、深いところへと進んでいった。腰が痺れる。快感とも痛みともつかない感覚が、下半身に広がっていった。
それでもめめが気持ちよさそうに腰を振っているのを目の当たりにすると、なんだか胸が熱くなった。
🖤「あっ、あっ、気持ちいい、きつい……痛くない?…」
💙「んっ……へいき……」
めめは今にも泣き出しそうな顔で俺の中で出し入れを繰り返し、やがて果てた後で、俺のものを舐め、中途半端な俺をイカせてくれた。
🖤「すごく気持ちよかった。翔太愛してる」
めめは、そう言って、優しくキスを落とした。急に名前で呼ばれたので恥ずかしくなり、めめに抱きつく。めめは、優しく俺の髪を撫でている。
🖤「可愛いね、もう、翔太は俺のものだね」
確かめるようなその言葉に、身体を離してめめを見上げた。めめは目が合うと、またキスを落としてきた。
めめとの交際はそれからも順調に続いた。メンバーには俺たちのことは言っていないし、言うつもりもない。しかし、一方ではまだ自分の中の気持ちの整理がつかず、阿部ちゃんには絶対に知られたくないと思っていた。こんな中途半端な気持ちを持っていることはめめには絶対に言えない。
それでもようやく少しは落ち着こうとしていた矢先のことだった。
楽屋で阿部ちゃんと2人きり。
阿部ちゃんが、帰り支度をする俺の隣りに座った。
💚「翔太、ちょっといい?」
💙「あ…うん」
まともに顔を見れない。他の誰かが一緒なら普通にしていられるのに。阿部ちゃんの香水の匂いがふわっと薫る。なぜか耳が熱くなるのを感じた。
💚「今夜、空いてるんだよね?」
💙「え、あ…」
💚「さっき、康二にそう言ってたでしょ」
俺は自分の言動を振り返った。
今夜はこの後めめが地方へのロケで不在で、友だちも一人も捕まらなくて、寂しかったから康二を誘ったら先約があると振られた。その場面を見られていたのだろう。
💙「いや、でも大丈夫だから、俺は」
💚「飲みに行かない?俺と」
💙「えっ、あと誰?」
💚「俺と2人で。イヤかな?」
イヤなわけがなかった。顔を上げると、阿部ちゃんは思いの外、真剣な目をしている。いけないのに、ときめいてしまっている自分がいる。俺は思わず行きたい、と応えていた。
💚「よかった。嬉しい」
安心したようにふわりと笑う阿部ちゃんの笑顔がただただ綺麗で眩しかった。
コメント
3件
どうなるの🥺🥺
もうーーーどうなっちゃうの! しょっぴーも流されちゃってるけど 辛そう😱