R元年5/1
今日元号が平成から令和に変わった。
謎にはしゃいでる若者(自分もだろ)が多くいたけど私には関係ないかな〜
私は藍莉ちゃんとカフェで雑談した。
昼から。
元号が変わるとか賑やかになってる中私は休みの日だから午前中は3度寝した。
そんなに変わった実感もないしただおじさんが額縁をカメラに見せただけなのにね?
ちょっと年取った気分になって嫌な感じ。
令和ってアルファベットでRかLかどっちだろ。
ローマ字方式で行けばRだけど。
世間は盛り上がったけど私はだらだらごろころいつも通り過ごして1日を終えましたとさ。
めでたしめでたし…おしまい、ちゃんちゃん
元号が変わる、歴史に残る一大イベントがある今日も私は通常運転です。
「特に変わることなくなーい?」
「いやいや里茶さん」
「なんですかい」
目の前にあるこの人は私の小説の編集をしてくれる藍莉ちゃん…ではなくて丸本藍莉[まるもとあいり]さんです。
私は藍莉ちゃんとカフェで雑談中です、サボりじゃないですよ!?(多分)
藍莉ちゃんが私のことを里茶さんって呼ぶのには訳があって、「さとちゃちゃん」より「さとちゃさん」のほうが言いやすいからという単純な理由です。
たがら同い年の藍莉ちゃんも私のことを里茶さんと呼ぶのです。
「確かに特に大きくは変わらないけどね…」
藍莉ちゃんは意外とアウトドア派でミーハーです。
熱弁を受け終えるとアイスコーヒーのおかわりを頼むと藍莉ちゃんもアイスコーヒーを頼みました。
特に元号の話に興味はなかったので簡単に流しました。
そして女子の大好物である恋愛話に移っていきます。
「えー!!」
「本当本当」
「カレシ君可愛いぃ〜」
「藍莉ちゃんのカレシさんはクールな人なんでしょ?」
「全然だよ!」
「あれ?」
「里茶さんの前でカッコつけてるだけでさ?家では普通に喋るもん」
「家?」
普通の話の中でも家の一言に反応してしいました。
「同棲してるの!?」
「里茶さん言ってなかったっけ?」
「聞いてないよ!藍莉ちゃんカレシさんと同棲!?苗字なんだっけ?」
「火野、同棲はじめたんだー」
ちょっと誇らしげな藍莉ちゃんの顔にムッとしたけど私だってカレシいるから勝ち組だもんねーだ。
心の中で対抗したら藍莉ちゃんに言葉を返します。
「火野藍莉か〜…意外としっくりくるね」
「私はずっと丸本できたから慣れないなー…ってなんで入籍する前提になってんのよ里茶さん!?」
「お手本のようなノリツッコミありがとうございます、新婦さん」
「だから決まってないって…!」
「藍莉ちゃんは向こうからプロポーズされたい?」
「里茶さんは?」
「私はねぇ〜…」
毎度毎度この話題になると里茶さんの気分屋が炸裂するため話題が迷子になりがちです。
当の本人は無自覚ですが。
家に帰ってきても今日は眠くなりません。
だって午前中に3度寝したからです。
ぼーっとテレビをつけるとまだ元号のことで騒がれています。
おじさんが額縁を見せる映像が繰り返されるVTRを人気の俳優さんとか芸人さんが眺めています。
楽しいのでしょうか…
無関心なのは仕方ないのでテレビを切ってベットに文庫本片手にダイブ。
楽しい楽しくないは人の自由だし、私が好きなことをすれば楽しい。
つまり元号の話が好きな人はそれを見ればいいし、私みたいな人は本を読んで楽しめばいいのです。
改めて自由についてちょっと考えた里茶さんだけどいつも通りのほんわかした1日が変わることはありませんでした。
ただそれを本人が悲しむことはなく逆に「平和でいいな」と満喫するのでした。
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