「……あのさ。」
静かな下駄箱に、私の声が響く。
部活帰り、丁度通りかかった“彼”に話しかけた。
「ん?あ、笑緒じゃん。どした〜?」
「今日さ、咲埜誕生日でしょ?おめでとう。」
勇気を出して言ってみた。どうしよう、恋慕している相手にこう言ってお祝いするのは初めてだぞ。
しかも、相手は人気者。ある程度私とは仲良いけど。
「え、嬉しっ!!ありがとう!」
「なら良かったよ…何か欲しいものとかある?」
彼が欲しいものなら何でも買えそうだな、と思ったから聞いてみた。
「そうだなぁ…うーん」
「いや、なければ良いんだけど。」
彼は私の耳元へ這い寄ると、誘惑するかのように囁いた。
「笑緒、かなぁ?」
コメント
6件
2人で幸せにしやがれください!! リア充は黙って爆発しとけ。(??
はい末長くお幸せにー(棒 リア充は全員敵d((( やっぱいいな..リア充は4んで欲しいけど... まさに神作品。
まさに短編。 というか超短編ですね。