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概要。
今回はえっちより内容重視。
でも一応🔞
昔書いた話を人物を変えて出しました。
名前が前のままになってる箇所があるかもしれません。
小林が悪者です。
小林ファンの人は自己責任で読んでください。
小林、華太、和中の3角関係。
♡゛喘ぎ、死ネタ、アリ。
Ⅰ.小峠
小林「昨日の晩、和中の兄貴が善がって俺から離れなくてさぁ」
開口一番、和中の兄貴に付いてお惚気を披露する小林の兄貴。
黙って聞いててやりますよ。
蔑みながら。
あなたの目は節穴ですか?
和中「ひっ…♡あ゛っ…♡華太ぉ♡」
小林の兄貴がカチコミで命懸けで戦ってる最中、俺と和中の兄貴は仮眠室で快楽のほとりにいる。
まあ、小林の兄貴のことだからどうせしっかり勝って帰ってくるんだろうけど。
繋がって、ゆっくり動きながら和中の兄貴の首筋に、所有の証を残した。
四つん這いの兄貴が、俺の精液にまみれ滅茶苦茶に汚れて行く。
顔と体内に出してやった後、達して呆然とする和中の兄貴が愛しくて、裸の体を抱き締めていた。
小峠「愛してます…兄貴♡」
和中「俺も♡」
そう言って口付けを交わし、またお互いを激しく求め合う。
俺と和中の兄貴の関係を、組の中で知らない者はいない。
知らないのは…あの阿呆な小林の兄貴だけだ。
小林の兄貴は戦力としては優秀かも知れないが、恋人としては無能だ。
和中の兄貴を抱くだけで、他に何もしてやらない。
所詮『悪魔とガキのハーフ』も人の子、戦い以外和中の兄貴に対して繋ぎ止めるだけのカリスマがなかった。
そして、ある日和中の兄貴は俺を誘って来た。
前々から興味はあったし、堕ちていくのにもそう時間は掛からなかった。
Ⅱ.小林
触れるだけで、びくびくと反応する昂った敏感な体。
こんな和中の兄貴を野田のカシラや華太達が見たら、どんな顔をするのだろうか。
何度達しても反り立つ濡れたそれに、手をやり扱き上げる。
和中「く…♡ぁあ…!♡」
涙を流しながら、唾液を口から滴らせる姿に欲情した。
愛しい、俺だけの兄貴。
可愛い、俺だけの兄貴。
誰にもこんな姿、見せたくない。
和中の兄貴は、俺だけの物だ。
―あれから半年。
じわじわと頭が侵食されて行くのが、分かる。
目の前で悶える和中の兄貴が狂おしいほどに愛しくて、繋がったまま2人で1つに溶けてしまいたい。
小林「兄貴…好きッス♡」
奥を貫き仰け反った彼の色づいた唇に自分のそれを重ねて、口内を舌で蹂躙する。
和中「んっ…♡ふっ♡」
兄貴も夢中になって舌を絡めてきて、唾液を混ぜ合った。
一定の注挿は止めずに、更に奥を突くと和中の兄貴の体がびくついて、粘膜が締まり口の中で声が上がる。
和中「はぅっ…♡んっ!♡」
俺は、兄貴が好きだ。
そう、誰にも負けない位。
俺は、兄貴を思っている。
そう、誰にも劣らない程に。
唇を離して息を吐き、兄貴の好きな部分を擦る。
腰を打ち付ける衝撃で、ズリ上がって行く腰を、左手で固定して締まる内部をえぐり続けた。
和中「あっ…♡あ゛ぁ…♡気持ちイ、…♡♡」
限界が近くなり腰の動きが早くなって来ると、和中の兄貴も同じく絶頂が近いらしい。
小林「イクッ…」
一番奥に内部に精を吐き出すと、和中の兄貴のそれからも白い精液が飛び、腹に散らばった。
荒い息が部屋を満たし、脱力して呆然とする兄貴の横に倒れ込む。
そして肩を引き寄せて、眠りに落ちた。
Ⅲ.和中
最近、和中の兄貴の様子がおかしい。
1人で考えに耽っていたり、不意に俺の前で泣き出したり。
元々あまり口数の多い人ではないが、最近情緒不安定気味のようだ。
小林の兄貴も気付いている筈だが、声を掛けてやっている様子はない。
やはり、無能な『自称』恋人だ、と思う。
みかねて理由を聞いてみようと、2人きりの時に仮眠室に呼び出した。
『二人の男に抱かれる事に、自己嫌悪している』
和中の兄貴は肩を震わせながら、思っている事を吐露した。
恐らく、それが本心だろう。
俺と小林の兄貴に抱かれ、愛を囁かれる度に自分を責めている。
本能に身を委ねる度に、冷めた理性が気持ちをずたずたにしている筈だ。
和中「俺は…どうすれば良いのだろうか?」
涙を孕んだこの人を、今手放す訳には行かない。
和中の兄貴は…俺の物だ。
俺は完璧に狂っていた。
和中の兄貴の色香と、そして零れ落ちた一粒の涙に。
和中の兄貴を自分のマンションへ帰し、ドスを持って小林の兄貴の部屋へ向かう。
―小林の兄貴を殺す。
和中の兄貴を、俺だけの物にする為に。
正面からだと敵わないが、不意打ちならいけるはずだ。
小林の兄貴の部屋のあるマンションにつき、エントランスでインターホンを鳴らすと、応答がありエレベーターの扉が開く。
小林の兄貴の部屋の前まできて、ドアが開いた途端、胸に何かが飛び込んで来たのと同時、鳩尾に激痛が走った。
小峠「…っ!?」
何かが喉から競り上がり、吐き出すと大量の血。
鳩尾を刺されたと気付いた時には、その場に倒れ込み、手足に力が入らなかった。
痛みに視界がぶれていたがそれが治まり、瞳に映った俺を刺した犯人に驚愕する。
小峠「…和、中の兄貴…」
そこにいたのは、噴き出した俺の血にまみれた和中の兄貴。
和中の兄貴は短い呼吸をして、血に濡れたドスを持ってこちらを見下ろしている。
小林「引っかかったな、華太」
その和中の兄貴の肩を後ろから抱き、笑っていたのは小林の兄貴だった。
小林「和中の兄貴が本気で、俺を裏切ってると思ったか?」
全てお前を陥れる為の演技だよ…と冷めた瞳で俺を見て。
小林「何も知らなかったのは俺じゃなくて、お前だよ」
その言葉で全てを悟った。
小林の兄貴は、俺が邪魔だった。
だから和中の兄貴の体を利用して、俺を消そうと企てた。
小林の兄貴とは、前々からシノギの成果やこれからの組の在り方に付いてなにかと相反していたし、思い当たる節なら山程ある。
鳩尾の傷を抑え、俺が息を整えていると小林の兄貴は笑顔を湛えたまま。
小林「よくも俺の物を汚してくれたね…和中の兄貴、引導を渡してやってくださいよ」
和中の兄貴は頷いて、俺に馬乗りになり胸をドスで滅多刺しにした。
短刀が引き抜かれ血が舞う度に、返り血を浴びる和中の兄貴の瞳から涙が溢れるのを、俺はどこか他人事のように見ていた。
Ⅳ.―
何故和中の兄貴が華太を殺す時に涙を零したかなんて、知りたいとは思わない。
急に下肢が疼き出し、華太の死骸に馬乗りになったまま、呆然とする兄貴の腕を引いて立たせ、壁に押し付けて唇を奪った。
白い肌に、華太の紅い血が映えて艶かしい。
何も知らなかった華太は、死ぬ直前まで和中の兄貴を護る勇者気取りだっただろう。
愚かしい。
和中の兄貴は、俺の物。
兄貴を汚して良いのは、俺だけだ。
たとえ相手が神だろうと、手出しはさせない。
END