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ー時透sideー
今日の任務が終わった
さっさと湯呑みして寝よ…
ドンッ
誰かとぶつかった音がした
「きゃっ…!ごめ…ごめ…すみません…っ!」
あ…
『紗奈…?』
紗奈は浴衣姿だった…
大きさ的に…子供用かな…?
まぁ流石に大人用着る訳にはいかないよね…
『紗奈も湯呑み?』
「は…はい…」
天使に肯定してもらうだけでこんなにも心にくるんだね
そしてたわいのない会話をしていると…
『…そっか…大分眠そうだね…僕が部屋まで連れて行ってあげようか?』
「ん…」
『あっ…』
紗奈が廊下で寝ちゃった…
…流石に10歳の女の子の体を無闇に触るのは良くないよね…
僕は紗奈を抱きながら僕の部屋に連れ込んだ
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…もう夜中か…
僕は紗奈を連れ込んで布団で寝かせた
紗奈は熟睡だった
どんだけ疲れてたんだろ…
「んぅ…っ!やだ…やだ…やだぁぁ…」
『…紗奈…?』
「やだぁぁ…やめ…やめ……」
『…』
大分魘されてるな…これ…
起こした方がいいかな…?
「んぅ…んん…」
「んん…っ」
「んん…ん…っ!」
『あっ…起きた…?』
悪夢から覚めたみたい
紗奈凄く疲れてるし…
部屋にこのまま帰す訳にはいかないかな…(発言だけ見るとただの犯罪者)
「ん…?」
天使の目覚めってこんなにも美しいものなんだね
『廊下で寝るところだったよ…?大丈夫…?寝なさすぎじゃない…?』
「あっ…!」
紗奈はハッとした表情で俯いた
「とき…ときとうさん…」
『うん、僕だよ…。紗奈の部屋分からなから僕の部屋に連れてきたけど…まだ夜中だから大丈夫だよ』
「は…はい…」
僕…傍から見たらただの10歳の女の子自分の部屋に連れ込んでる輩だからな…
朝になる前に返してあげないと…
…だけど、このままでもいいかな…
「うぅっ…ぅぅぅ…っ」
『!ちょ…きゅうにどうしたの…?』
紗奈が俯いたまま涙を流す
「ごめんなさい…ごめんなさい…っめーわくかけちゃってごめんなさい…っ」
紗奈が自分の腕を濡らしながらそう言う
…迷惑?
彼女になにか僕はされただろうか…
『迷惑なんて…』
「ごめんなさい…っごめんなさい…っ」
紗奈が”ごめんなさい”を連呼する
急にどうしたんだろ…
『だ、大丈夫…?』
「ぅぅぅ…っうぅ…っ」
「のうなしでごめんなさい…っむのうでごめんなさい…っ」
…無能…
”×××××の無は無能の×”
何かが僕の中でちぎれた気がした
『紗奈…っ』
気づいたら僕は紗奈を抱き締めていた
ああ…女の子の体ってこんなにも細いんだな…だけどやっぱり鍛えてるからか少し硬いや…
僕は紗奈を安心させるための言葉を見つける
『大丈夫だよ…紗奈は無能なんかじゃない…能無しでもない…僕に迷惑なんかかけてない…だから…謝れないで…?』
これが僕の中で1番の安心させれる言葉だった
「うぅぅ…」
…4歳差って犯罪ではないよね
『…今日…ここで寝る…?』
「うん…」
紗奈は僕の胸の中でそう言うとまた寝息を立てた
後で宇隨さんに報告しよ…