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…無理、現実逃避したい

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…無理、現実逃避したい

3 - クラウディ)もうヤダ!めんどい

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2025年03月06日

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【鷹の目視点】

「おはようございます、お2人共」

「チッ…んだよ鷹」


人気のない路地裏で密会、クラウディと炎狼に近づくと俺の彼氏の炎狼から反応した。こういう時の反応速度は流石。2人共幹部候補なのに


「ちょっと鷹先生…AFOを欺いて密会するのはほんとに難しいんだよ〜?」

「分かってますよ。こちらだって公安やヒーロー達からバレないように隠すんですからお互い様ですよ。クラウディ」

「分かってるならいいけど…言い訳とかめんどくさ〜い」

「正枠の面倒くさがりですね」

「おい鷹、4つの鍵はどうなんだ?」

「現在は教師陣で確認中です。今の鍵の所有者も確認したいですから。ヴィランの方は特にAFOに目は光らせてくださいよ?」

「はいはい、分かってる」

「俺は勧誘されるまでブラブラしておく」

「うわ、炎狼ずるい」

「言ってろめんどくさがり」

「そろそろ業務に戻りますね。それでは失礼しますよ黒霧、荼毘。」

「早く行けよ、焼き鳥野郎」

「私も死柄木弔の元へ向かいます」


【雄英高校当日の3番視点】


「君に机に足をかけるなと言っているんだ!雄英の先輩方や机の先輩者方に申し訳ないと思わないのか!?」

「思わねーよ。ただの消耗品に伝統もクソもあるか。てめーどこ中だよ端役」

「ボ…俺は私立聡明中学出身。飯田天哉だ」

「聡明?くそエリートじゃねえか。ぶっ殺し甲斐がありそうだな」

「君ひどいな本当にヒーロー志望か!?ブッコロシガイ!?」

「(元気そうだな……)」

(そう?逆にうるさそうだけど?まさか入試1位とあの時の偉そうに間違えてた真面目くんが言い合ってるとか面白すぎるw)

「(ツクヨミ先輩うるさい)」

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは…ヒーロー科だぞ」


廊下にいた芋虫が動き出して、寝袋から出てきたのは翔先生…翔先生がそのキャラしてるとかクラウディみたい…いやクラウディは突然廊下で寝るタイプだけど殺意や悪意があって触れられそうになったらスグに殺しにかかるくらい警戒心高いけど…


「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。担任の相澤消太だ。よろしくね」


担任!!?と一同が驚く。いや先生としてはいい人だからね?とツクヨミ先輩が言ったけど周りには聞こえない。相澤は気にせずに寝袋に手を突っ込んだ。


「早速だが体操服来てグラウンドに出ろ」

「(あ、これ温もりがある…)」

(保存しちゃう?)

「(いや着ろよ?)」

(はーい。3番、行こ!)




「「「個性把握…テストォ!?」」」

「入学式は!?ガイダンスは!?」

「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は“自由”な風校が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り。」

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。国は未だに画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ。爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」

「67m」

「じゃあ個性使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ」

(パワハラだー)

「(いや翔先生がしてることはパワハラじゃない。職権乱用)」

「(お前らはいい加減にしろよ)」


ピピッと判定された結果は705m。


「まず自分の最大限を知る。それがヒーロー素地を形成する合理的手段」

「すげー!!おもしろそう」

「705mってまじかよ!!」

「個性思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」

「……面白そう…か。ヒーローになる為の3年間そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう」

「「はぁっ!!?!」」

「生徒の如何は先生の自由。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」

「最下位除籍って…!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」

「自然災害…大事故…身勝手な敵たち……いつどこから来るかわからない厄災。日本は理不尽にまみれている。…そういう理不尽ピンチを覆していくのがヒーローだ。放課後マックで談笑したかったならお生憎…これから三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。更に向こうへ、”Plus Ultra”さ。全力で乗り越えてこい」

「(教師っぽい)」

(翔先生は普段も教師よ)


まずは50m走から


「位置について、よーい…ドン。」


翔先生のドン、の声の瞬間に俺は走り出した。50mって短いからすぐに走り終わった。

俺は翔先生の方を振り返ると、翔先生以外の全員が目を見開いていて俺を見ていた。

翔先生が持っていたタブレットがピピッと音を鳴らした。俺の50m走の記録が表示されたのかな?翔先生は読んだ。


「測定不可」

『ぅえええええ!!?』

「(能力なしで挑んだのに…この世界の機械はダメダメ…ツクヨミ先輩、正しくは?)」

(0,0003秒 )

「(50mでこのタイムってことは…まぁまぁ?)」

「測定不可ってなんだよ!?まぁだってパッて消えちゃったもんなお前!!あ、俺上鳴電気な!」

「構えもとらずに走り出そうとするもんだからどんな個性かと思えば!瞬間移動かなんかか!?ちなみに俺は切島鋭児郎だ!よろしくな!!」

「そうだよー!!常闇君?だよね!個性って何なの!?あ、私は芦戸三奈ね!よろしくー!!」

「(翔先生ヘルプです)」

(翔、今すぐにこの人間共をうちの子から引き剥がさないと殺す)

「おいお前ら。自己紹介は放課後にでもしてろ。さっさと測ってさっさと終わらすぞ。」


常闇踏陰

第1種目 50m走 測定不可

第2種目 握力 測定不可

第3種目 立ち幅跳び 測定不能

第4種目 反復横跳び(20秒) 測定不可

第5種目 ボール投げ 16600,3m

第6種目 上体起こし(30秒) 410回

第7種目 長座体前屈  98cm

第8種目 持久走(2km) 20秒


「んじゃパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」


デジタルスクリーンに出た結果は1位。センスに関しては爆豪勝己と…蛙吹梅雨っぽい女も弱点が少なくていいと思う。斜め隣の轟焦凍は個性が強い“だけ”で大雑把過ぎる。


「ちなみに除籍はウソな」

「「「!?」」」

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

「「「はーーーーー!!!!??」」」

「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えれば分かりますわ」

「そゆこと」


(…いや、嘘つけ。そのウソが嘘でしょ。)

「(翔先生ってそういう人だし…)」

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