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※キャラ崩壊あります。
※一部嘔吐表現あります。
※前回の続きから
💙side
胃から嫌なものが湧き上がって来てる気がして,口を手で覆いながら慌てて楽屋を出た。
??「翔太?どこ行くの!?」
誰かから呼び止められたが構ってる暇はない。
とりあえず,楽屋から1番近いトイレの個室に駆け込んだ。
💙「ううッ…おえッ…」
くそッ…思うように出ねえ…こう言う時が1番辛い…
誰か…助けて…
💙「りょう…た…うえッ…」
❤️「翔太!!」
俺ってほんとダサいな。無理してスタジオ行って,涼太にもメンバーにも秘密にして,でも結局涼太に頼ってしまう。かっこわり…
❤️「翔太!大丈夫?気持ち悪い?」
でもこの涼太の優しさに甘えてしまう…涼太のせいだからな…
涼太に背中をさすられながら大丈夫かと聞いて来たので,無言で頷いた。
すると涼太はスマホを取り出し,誰かに連絡をした。
❤️「あ,もしもし照?ごめん,ペットボトル持って来て欲しいかも,うん,そう,楽屋から1番近いトイレね,うん,ありがとう。 」
❤️「翔太,今照が水持って来てくれるから。 」
俺は黙って縦に頷いた。
💙「うぐッ…おええッ…」
吐き気がして吐きそうなのに,思うように吐けない,出て来てもちょっとずつ。
💙「ごめッ…汚いよなッ…」
俺が吐いている横で,涼太は俺のことを見ながらずっと背中をさすってくれる。
こんな姿,きっと聞いているだけで汚いはずだ。俺は必死に謝った。でも涼太は。
❤️「汚くなんかないよ,気持ち悪くなったのは仕方ないことでしょ?翔太が謝ることなんかない。今は吐くことに集中しな?」
こう言う優しさは小さい頃からずっと変わってない,俺はこう言う涼太の優しさが大好きだ。
💛「翔太!だてさん!」
そんなこんなことを考えてたら丁度照が来た。
💛「翔太,大丈夫か?はい,水持って来たぞ。」
❤️「ありがとう照。はい,翔太飲みな。」
涼太から受け取ったペットボトルを軽く飲んだ。
ペットボトルの水を半分くらい飲んだ時,また胃から這い上がってくるものを感じ,便器に顔を近づけた。
💙「ううッ…おええええッッッッッ… 」
さっきとは違ってぼたぼた出てくる。よかった,やっと出せた。
❤️「よしよし。頑張ったね,翔太」
あやし方おかんか.そうツッコミたかったけど,気力がないのでとりあえず頷いた。
さっき吐いたからか,急な眠気に襲われてすぐ目を瞑ってしまった。
❤️side
💛「翔太,寝ちゃったな」
そう照が言った。翔太,きっと吐けるだけ吐いて寝ちゃったな。
❤️「とりあえずソファーで寝かせようか」
💛「だな」
楽屋に戻るため翔太をお姫様抱っこをしてトイレを後にした。
楽屋に戻る廊下で僕は1人反省会を開いた。
今日,朝から翔太の様子がおかしかった。
楽屋入りが遅いし,ミーティングの時はどこか上の空だった。
ダンス確認の時だってものの30分で体力切れが起きていた。
円陣を組んだ時も手を貸した時も翔太の体はどこか暑かった。
楽屋で寝ているのを目撃した時もすごい苦しそうだった。でも,翔太に声をかけても大丈夫の一点張り,翔太は俺の前では嘘が下手なのを知っているからもっと押せばよかったな。
生放送が終わったけど,翔太は最後まで我慢していた.トイレに駆け込んだ時翔太は俺の名前を呼んでいた,翔太は,誰かに助けを求める時,僕の名前を呼んでくれる。保育園の頃から。
でも…俺って…
❤️「俺…翔太の助けになれてるかな。ボソ」
心の中でつぶやいたつもりが声に出してしまった,ボソッと言ったつもりが廊下には照と俺しかいないからか,照には聞こえていたみたいで。
💛「大丈夫,だてさんは翔太の助けに従分なれてるよ。」
と,照が言ってくれた。
❤️「ほんと…?」
💛「うん,上手く言えないけどさ,きっと翔太はだてさんを1番頼りにしてると思う。」
💛「翔太とだてさんは長い付き合いだからだてさんは俺たちより早く翔太の異変に気づいてるはずでしょ?それは翔太も一緒だから。お互いそれをわかってる,だから翔太はいつも涼太を頼ってるんだよ。 」
❤️「そっか,ならいいな。」
俺は寝ている翔太に目をやり,楽屋に向かった。
ガチャ
楽屋に戻ったらみんな一斉に俺たちに顔を向けた。
🧡「てるにぃ!!だてさん!しょっぴーは大丈夫なん?」
康二が食い気味に泣き目で そう聞いて来た。
💛「康二,落ち着いて,翔太なら大丈夫,今嘔吐して寝ているよ。」
🩷「ならよかった…」
🖤「俺,毛布持ってくるね。」
🤍「僕薬局行って冷えピタ買ってくる!」
💚「俺,翔太の荷物まとめておくよ。」
みんながテキパキと行動してくれている。こう言う光景を見ると,仲良いんだなって思う。
💜「なべ,いつから体調悪かったんだろうな…」
❤️「多分楽屋入りからだと思う,朝から顔色ちょっと悪かったし。」
🩷「無理すんなって言ってんのに〜…」
💚「まあ…翔太のことだし,休めって言っても休まないでしょ。」
🖤「はい,スタッフさんから毛布と体温計持って来てくれたよ。」
❤️「ありがとう目黒.」
早速翔太の腕を持って脇に体温計を挟んだ。
1分後体温計に表示された数字は38.7℃。
🩷「38℃!?」
💛「シー!!佐久間うるさい!」
💜「こんな状態でよく踊ったな…逆にすごいわ…」
❤️「翔太が起きたら,とりあえず家に返そうか。」
💚「俺車出すよ。だてさんは翔太のそばにいてやって。」
❤️「うん,そのつもり。」
そんな会話をしていていたら。翔太が苦しそうに寝言を発した。
💙「ううッ…んッ…」
🧡「しょっぴー…苦しそうやんな…」
怖い夢でも見ているのだろうか…俺は翔太を安心させるため。手を握った。
翔太。大丈夫だよ。俺がいるからね。
心の中で.そう安心させた。
💙side
夢の中は苦しかった。海の奥深くにいる感じ。息ができない。誰もいない。こわい…
💙「りょうたッ…たすけてッ…」
名前を呼んだ瞬間,手に温かいものを感じた。そのまま手を引っ張られ,眩しい光に包み込まれていった。
💙「んッ…」
🧡「しょっぴー!!大丈夫か!?」
目を開けると康二が心配して来た。あたりを見ると,みんな俺に集まっていた.
💛「翔太,体調どんな感じ?」
💙「…だるい…吐き気はないけど…動く気力はない…」
🩷「そっか,よかった〜…」
なんか,みんなに迷惑かけてばっかだな…そう言えば,右手,誰かに握られてる?
違和感を感じて右手を見ると,涼太が俺の手を握っていた。
❤️「あ,ごめん。苦しそうだったから…」
俺が涼太の手を見るなり,涼太は手を離した。
ずっと握ってて欲しかったな…
🤍「冷えピタとか色々買って来たよー!!」
少し気まずい空気が流れてた時,ラウールが楽屋に戻って来た。
🖤「ラウールナイス。しょっぴー,食欲ある?」
💙「…おかゆくらいなら…多分食える…」
違う,おかゆくらいなら…じゃない,多分,涼太のご飯ならなんでも食べれる気がする。
💜「そうか,とりあえず一回翔太の家帰るか。」
俺は無言で頷いた.そして,みんなが動き始めた時,涼太も立ち上がった,その時俺は涼太の袖を掴んで。
💙「りょうた…」
❤️「ん?」
💙「………おぶって…」
❤️「…ふふっ笑,喜んで」
こう言うところが本当にロイヤルすぎる。俺は心の中でそう叫んだ。
ああ,涼太のいい匂い。変わってないな…
そんな変態のようなことを考えながら,楽屋を後のした.
❤️side
💚「よし,到着。翔太,ついたよ。」
阿部が翔太の家まで送ってくれた。阿部の運転は快適だから,きっと翔太も酔わずに行けたらはずだ。
💙「ん…ありがと,阿部ちゃん…」
🩷「翔太,お大事にな!みんな心配してるから!」
💙「ん…」
翔太はきっとどんどん体調が悪化して来てる。早く寝かせないとな。
❤️「翔太,もうちょっとだからね.」
翔太は無言で頷いた,翔太を運んでいるけど,翔太の背中は暑い,額から汗も感じる。早く家に入れさせないとな。
ガチャ
翔太の部屋に向かい,翔太を寝かせた。
❤️「翔太。これで熱測って。」
翔太は無言で頷き,脇に挟んだ。1分後音が鳴り,翔太は無言で体温計を渡して来た。
表示された数字は38.9℃。ちょっと上がっていた。
❤️「はい,これラウールから冷えピタとかもらったから。とりあえず貼るね?」
また翔太は無言で頷き俺は翔太のデコに冷えピタを貼った。
❤️「それじゃあ,おかゆ作ってくるから,汗拭いといてね?」
翔太は頷き,俺は翔太の部屋を後にした。
💙side
涼太は俺のために色々やってくれた。メンバーだってそうだ,あべちゃんはここまで送ってくれたし,ラウールだって色々買って来てくれた,感謝しかない。俺は汗を拭きながら心の中で感謝した。でも,みんなは迷惑じゃないのかな,俺は生放送までずっと我慢して。最後の最後でバレた。みんなに心配かけてしまった。謝らないと。そんなことを考えてたら,涼太がおかゆを持って俺の部屋に来た。
❤️「はい,おかゆ持って来たよ」
💙「ん……ありがと………」
風邪をひいてるからか喋る気力がなくてあんま喋りたくはないが,お礼は言わないとな…
❤️「…翔太?」
💙「…なに?」
❤️「すっごいスプーン震えてるよ?笑」
💙「いや…震えてない…」
やばい震えてたのバレた。力が上手く入らない,多分これで食べてたら布団のおかゆが飛び散る。
❤️「翔太,スプーン貸して?」
💙「…なんで…」
❤️「食べさせてあげる。」
やっぱりか,ちょっと恥ずかしいんだよな…
❤️「恥ずかしいと思ってるでしょ?」
💙「ベッ別に…」
やべっ…顔に出てたか?
❤️「じゃあスプーン貸して?」
💙「………」
❤️「貸さないとチューするよ?」
💙「…はああ!?///」
こいつッ…!爆弾発言しやがった…!
❤️「そんな驚いたらおかゆこぼしちゃうよ? 」
💙「だ,誰のせいだと思って…!」
❤️「はいはい,貸して?」
💙「あッ!おい!」
半ば強制的にスプーンを奪われた。急に叫んだり,驚いたりしたから頭が痛くなって来た。
くそッ!涼太のせいだからな!
俺は心の中でそう怒った。
❤️「ほら,アーン」
💙「い,言わなくていい…!」
あーんとは恥ずいのによく言えるよな…ちょっと感心するわ…
❤️「ほら,冷めちゃうよ?」
💙「熱治ったら覚えてろよ…」
俺はケンカで負けただっさい捨て台詞をはいて,おかゆを口に入れた。
❤️「どう?」
💙「………美味しい。」
涼太はどこをとっても隙がない,だから勝てない。
❤️「よかった。まだ食べる?」
今日はもう負けてもいいや,ほぼ諦めた俺は無言で頷き,おかゆを食べ続けた。
❤️side
翔太はおかゆを全部食べ終わって,薬も飲んだ,薬の効果か,翔太はもう今にも寝そうだった。
❤️「翔太,寝る?」
そう聞くと翔太は黙って頷いた。
❤️「じゃあ俺もう帰るね,おやすみ。」
俺は立ち上がって,帰ろうとした,そしたら翔太はまた俺の裾を掴んできた。
❤️「翔太?どうした?」
何かあったのだろうか?疑問に思って聞くと翔太が小声で
💙「お……ま……て…」
❤️「ごめん,なんて?」
小声でボソッと言われて聞き取れなかったのでもう一度聞くと。
💙「だ,だから!俺が…寝るまで…手,握ってて…」
❤️「今日は珍しくデレだね笑」
💙「う,うるせえ!」
珍しいな,手を握って欲しいなんて。さっき手を握った時安心したのかな?
💙「涼太の手…冷たい… 」
❤️「翔太が熱いんだよ。笑」
もう今にも寝そうだな。そんなことを考えてる時だった。翔太の口が開き。
💙「ねえ…?りょーた…?」
❤️「ん?なに?」
💙「俺…今日メンバーに迷惑かけてばっかだったよな…」
❤️「なんで?」
💙「だって…風邪引いてるのに楽屋行って,りょーたにも強がって…でも最後には皆に迷惑かけて…」
❤️「そんなことないよ。翔太はファンの子達のこと考えて楽屋に来たんでしょ?」
❤️「風邪ひきながら楽屋に来たのはちょっとって感じだけど.でも翔太は頑張ってた。だから気にすることなよ」
💙「そっか…ありがと…」
❤️「うん…ニコ」
そんな話している時,翔太はそっと目を閉じた。
❤️「もう寝ちゃったかな?」
おやすみ。翔太.お大事にね
〜fin〜