「じゃあ、美姫さん。また」
そう言ってホークスさんは出て行ってしまってからもう2週間____
もう、来てくれないのかな、、、。
気がつけばホークスさんの事ばかり考えてた
彼氏と別れたばかりなのに軽い女だなんておもわれるかもしれない
更に御相手は、かの有名なホークスさん
妄想だ、って話したら笑われるだろうか?
…ほんとは
夢だったのかな?
空からの景色を初めて見て…
本当に世界は広くて私の悩みなんかちっぽけな物なんだと思った。
ホークスさんとならこんな世界もきっと____
なーんて。
16時50分。
定時まで後10分…のところで
「西村、ちょっと」
上司に呼ばれる。
は?まじで…
私、なんかした?
「この今日までの資料、お前の後輩の吉川がミスして発注書書いてしまってな…
悪いが、直してもらっていいか?」
後輩のミスは上司のミス。
私ももうこの会社に来て4年。
何人か後輩はできて教える立場。
だから
『わかりました、すいませんでした』
私が後輩の尻拭いをする。
「西村さん、ほんとすいません…」
後輩の吉川くんは真面目でまあまあのしごでき。
『いいよいいよ、吉川くんはちゃんと定時で帰りなよー?』
「ありがとうございますッ!西村さんほんと感謝です!」
そう言って頭を下げる。
『あはは〜いいよそんな〜!
どうせ家居てもやる事ないし!』
「あれ…?西村さん彼氏いませんでしたっけ、、?」
『あ〜別れちゃって…!』
あはは、と笑う。
そっか、私前まで残業とかあんまりしなかったっけ。
彼氏に会う予定があったから。
「そうなんですね…、、西村さんみたいないい女と別れるなんて彼氏さんバカですね!」
『いやぁいい女なんかじゃないよ〜』
あはは
笑い合い、
17時。
『お疲れ様〜』
「お疲れ様です!」
みんな帰ってく。
私1人残って、パソコンを
カタカタカタカタ鳴らす。
『ふう〜〜終わった〜〜〜』
時計を見るともう19時。
まじか〜、買い物行ったりしてたら20時か。
片付けながら今日の夜ご飯を考える。
…明日と明後日、休みだし…
カレーとか?
多めに作って、明日と明後日カレーうどんに
カレードリアに…
料理しなくて済むじゃん!!
予定ないし家でダラダラできるじゃん!!
おお〜私、天才なのでは??