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菊池 陽真
悪いが涌井
菊池 陽真
ドリンク作ってきてくれないか?
涌井 明里
はい!
お昼休憩がやってきた。
午前でのセット数は……
涌井 明里
(7セットして4セットはとれた)
涌井 明里
(まあ、メンバーも交代し続けてるけど……)
涌井 明里
(でもやっぱり日坂はすごいなぁ…)
体育館から出る。
涌井 明里
……!?
その時、誰かと肩がぶつかった。
涌井 明里
わっ
思わずバランスを崩してしまう。
水木 陸
うおっ
陸が明里の肩を抱いて支える。
涌井 明里
……
涌井 明里
あり、がとうございます………
水木 陸
……はは
水木 陸
ごめんね
涌井 明里
いえ!こちらこそ
涌井 明里
よそ見してて
水木 陸
ん?ドリンク作りに行くの?
明里が持つドリンクケースを指さした。
涌井 明里
はい
水木 陸
昼休みなのに大変だね
水木 陸
俺も行こっかな
陸はニコッと笑う。
涌井 明里
え…?
涌井 明里
だ、大丈夫です!
水木 陸
俺が行きたいだーけ
水木 陸
ほら、行こ行こ!
涌井 明里
……えぇ
涌井 明里
(何だこの人……)
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涌井 明里
……すみません。選手…しかも対戦校の選手の方に手伝っていただいて……
水木 陸
いーのいーの
水木 陸
てかなんで敬語ー?
水木 陸
俺ら同級生!
涌井 明里
………え
水木 陸
っくく
水木 陸
涌井さん困ってるのかっわい〜ね
涌井 明里
はい!?
水木 陸
あっはは!
水木 陸
いじりがいある〜
涌井 明里
ちょ……
涌井 明里
やめてよ……
水木 陸
ごめんね?だって面白いじゃん
水木 陸
……そりゃ凌も気に入るわけだ
涌井 明里
……?
涌井 明里
私を、…?
水木 陸
他に誰がいるんだよー
明里の顔はカッと赤くなった。
涌井 明里
気に入る…だなんてそんな!
水木 陸
わっ嬉しがってる!
涌井 明里
……いや!ちがっ、……
水木 陸
………
水木 陸
俺、中学1年生、初めて付き合ってた子がいた
涌井 明里
……?う、うん……
水木 陸
その子に振られた理由
水木 陸
凌が好きだから
涌井 明里
………
水木 陸
中学2年生の時の彼女に振られた理由
水木 陸
凌が好きだから
水木 陸
中学3年生の時の彼女に振られた理由__
水木 陸
わかる?
陸はニコッと明里に微笑んだ。
涌井 明里
……凌くんが好きに__
水木 陸
うん
水木 陸
そうだよ
水木 陸
みんなみんな凌が好き
水木 陸
……俺は凌に色々奪われた
水木 陸
俺本当は日坂、君たちの通う高校に入りたかったんだ
涌井 明里
………ぇ
水木 陸
でも凌もここを受けると聞いて月葉に変えた
水木 陸
俺は早くアイツと離れたかった
水木 陸
……ま、月葉と日坂がよく練習試合するくらい仲良いとは知らなかったけどね
涌井 明里
………そんな
涌井 明里
(でも今の話__)
涌井 明里
凌くんは何も悪くないよ…
水木 陸
知ってるよ
水木 陸
だからこの話を初めて君にした
涌井 明里
なんで私…?
水木 陸
君が凌の特別だから。
涌井 明里
………え
水木 陸
涌井さんも凌のこと、好きなんでしょ
涌井 明里
なっ……
陸は明里の頭にポンっと手を置いた。
水木 陸
……
水木 陸
だから涌井さん__
そのとき、頭の上にのる陸の腕を誰かが強く掴んだ。
尾瀬 一颯
………
尾瀬 一颯
なにしてんの
涌井 明里
尾瀬先輩…!
水木 陸
……尾瀬さん
陸は明里から手を離した。
水木 陸
ただおしゃべりしてただけっすよ
尾瀬 一颯
………
尾瀬 一颯
涌井さん。大丈夫?
水木 陸
俺は汚物ですか……
涌井 明里
大丈夫です…
尾瀬 一颯
そう
尾瀬 一颯
……えっと、誰
水木 陸
水木陸です
尾瀬 一颯
水木
尾瀬 一颯
俺のマネージャーに変なこと言わないでくれる?
水木 陸
……
水木 陸
すみません
水木 陸
………涌井さん
涌井 明里
…な、なに?
水木 陸
ごめんね、いまの話忘れて
水木 陸
変な話、しちゃった
そう言う陸の顔は少し悲しそうに見えた。
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第8セット目スタートの笛が鳴る。
涌井 明里
(よし、切り替えて集中…)
「涌井さんも凌のこと、好きなんでしょ」
先程の陸との会話がフラッシュバックする。
涌井 明里
………っ
ボキ…っとシャーペンの芯が折れてしまった。
涌井 明里
(わわ!なにしてんだ私……)
涌井 明里
(なんでさっきの水木くんの言葉を思い出しちゃうの……!)
涌井 明里
(好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃない)
明里はぎゅっと目を閉じてそう唱えていた。
「危ない!」
その声とほぼ同時に……
ドンッ……
涌井 明里
…い…っ!?!?!?
明里の額にボールが直撃した。
きっとこれは流れ弾だ……
ぼーっとしてる私が悪い。なにやってんの……
「〇△□✕%※!」
んー…私の事呼んでる…?
やばい。なんか衝撃が強すぎて__
そこで明里の意識は途切れた。
👋👋
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