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うなだれたままで頷いて、「ごめんね……こんなことしたりして……」と、さらに頭を深く垂れた。


「……いいって、もう聞いちまったものは、仕方ないし。それより、おまえになんもなくてよかったよ…」


私を気づかうような優しい言葉がかけられて、思わず涙がこぼれそうになり顔を両手で覆った。


「ああ、泣くなって。責めるつもりなんてないから。おまえに泣かれたら、どうしたらいいのかわからなくなるだろ」


こぼれた涙が指ですくわれて、壊れものでも包み込むように、両腕にそっと体が抱き寄せられた。


「なぁ…ひとつだけ聞かせてほしい……」


「……なに?」と、銀河の顔を仰ぐ。


「……。……俺の過去話を聞いて、おまえは、俺を見る目が変わったりしなかったのかよ……?」


いつもの明るさのかけらもなく、そう心もとなげに訊いてくる銀河に、


「ううん…」


と、首を横に振った。


「……変わったりなんてしなかったから。銀河の気もちが痛いくらいにわかって、ただ切なくて……」


「……そうか」と、銀河が応えて、背中を抱く腕にギュッと力を込めた──。

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