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2434がある、、幼なげな凪ちゃんかわいい、、
え、好き、、、、、
がちすこです 😭💞
『お会計12434円になります』
スーパーで晩御飯の材料とその他食材を購入して帰路に着く
もしかしたら買い忘れた物があるかもしれないが晩御飯の材料さえちゃんと買えていればまあいいだろう
それよりも早く帰らないといけない
自然と歩く速さが速くなり、あっという間に家にたどり着いた
家の扉を開けるのが楽しみで胸が高まり無意識に口角が上がる
鍵を開けて俺は勢いよく扉を開けて「ただいま」と言うと、どたばた、という足音とともに玄関に来てくれる
「おかえりなさい!」
そう言って俺に満面の笑みを浮かべて抱きついてきた
「あはは、ただいま凪ちゃん。抱きついてくれるのは嬉しいけど靴脱げないから離れて」
「はーい!」
「いい子いい子」
頭を撫でると「えへへ」と嬉しそうな顔をした
あの日、俺は気付いたら奏斗と雲雀と同じぐらい凪ちゃんに暴力を振るようになっていた、
その前の奏斗の平手打ちが可愛く思えるくらいの暴力、首輪で逃げる事もできず、両腕を縛られて抵抗する事もできなかった彼は「ごめ、ん…、………ご、めんな…さ…」とうわ言のように泣きながら呟いていた
その後、電池が切れたように眠って目が覚めたら幼い子供みたいになっていた
まあ、それでもいいんだけど
「せらお、かなと、たらい」と昔みたいに無邪気に笑う凪ちゃんがとても愛おしい
俺が望んだ通り素直な凪ちゃんになってくれたんだ
不満なんてあるはずがない
「たらい、おなかすいたー」
「ごめんごめん、すぐ作るから待ってろよ!ちなみに今日の晩御飯は…カレーライス!」
「やったー!たらい…大好き!!」
「俺も大好きだよ、アキラっ!」
雲雀が料理を作っているのを見ながらチラッと凪ちゃんの方を見ると鼻歌を歌いながら積み木で奏斗と遊んでいた
幼稚園児のように幼くなった凪ちゃん
着替えも一人ではままならなくなった凪ちゃん
俺の望むようになってくれた凪ちゃん
「あれ…?」
俺が望んだ凪ちゃんになってくれて不満なんて無いはずなのに…
俺が…俺が望んだ凪ちゃん…俺が壊した…
「せらおー…だいじょうぶですか?」
「ぇ…あ、」
「ぎゅーしてさびしくならないようにそばにいてあげますね!」
そう言って駆け寄って来てくれた凪ちゃんの顔は笑っていた
いつもいつも俺に向けてくれた顔だ…
幼いけれどちゃんとした凪ちゃんの顔
俺を安心させてくれてた凪ちゃんの顔
壊れて尚、俺の心配をしてくれるのは壊した張本人でも彼にとっては家族のような存在だったからだろうか
「こんな俺で…ごめん、ね…愛して…る…」
聞こえたか聞こえてないかわからないような小さな声で、ただそっと呟いた