夢×三(前半オカモモ)
短編系
もっとイチャイチャしやがれ下さい
ホームルームが終わる。
生徒達は各々で帰る準備を始める者もいれば部活の為に学校へ残る者もいる。
「オーカルン!一緒に帰ろっ」
超常現象オタクのオカルンこと、高倉健を一緒に帰ろうと誘っている超能力使いのギャルで高倉健ファン、綾瀬桃。
彼女は体で軽く小突いて優しい声でそう言う。
「あ…綾瀬さん…!」
「一緒に帰るって…その…」
「おいおい!何とか言えよぉ…!」
少し照れているオカルンに食い気味で聞くモモ。
「モモちゃん、そのグイグイ来る感じ。超積極的だぜぇ」
「その名前で呼ぶなーっ!」
「萎えるぜ」
ターボババァの力を使い変身したオカルンはダウナー系男子風になっていた。口調も変化し、本人が言うにはすげぇ鬱状態になっているらしい。
だが、そこにはあまりにも青春で甘酸っぱくて微笑ましい光景が繰り広げられている。
「(秘密みっけ…!秘密みっけ…!!)」
「す…すみません綾瀬さん…!」
「良いって!気にすんなよー!」
「….あっ、そういえば」
モモはふと、言わないと行けない事を思い出した。
「綾瀬さん?何か用事でもありました?」
「うん、オカルンは先に下駄箱前で待ってて」
「分かりました綾瀬さん、すぐ来てくださいね」
「あたぼうよ!」
「ねぇねぇ駒多?」
「何~?」
「駒多と三丈目先生って距離近くない?」
「…えっ、そうかな?」
「めっちゃ仲いーじゃんか!」
「(駒多みたいにオカルンと話せたらウチも…)」
一瞬心臓が飛び出そうになるのを静止して冷静なフリをして会話をサッと流す。
親友のモモが核心を突く発言をするので全力で否定する。
「男は慎重に選んだ方が良いよ。」
「…..まぁ、でも。ウチはアイツの事信用してないから。」
「へぇ~…そうなんだ…」
「私は秘密みっけしてくれるから好印象だな…!」
先生を信用してないと言われ、心が崩壊しかけるけどすぐに正 (プラス)の言葉で自分のメンタルに鎧を着飾る。
「あ!今日も秘密みっけしてくる!ばいばーい!」
「駒多…あいつ大丈夫かな…?」
心配するモモの言葉は走り出した駒多にはすでに届かず、ただただ2人の距離ばかりが離れて行くだけであった。
ガラッと学校の敷地内にある部室のドアを開ける。
「先生~!」
オカルンやモモ達には見せない全く違う別の顔。
先生とは色んな秘密みっけを互いに話していく内に不思議な気持ちを抱いていた。
「ゆっくりしていってね」
某饅頭頭の巫女と魔法使いのコンビが解説動画などでよく言う言葉を鼓膜がキャッチする。
「~~~~~!」
「~ ~?~~~!!!」
2人の言葉のキャッチボールが綺麗に投げられている。
「じゃあ先生….」
ドンッ
突然、駒多が先生に迫る様な体制を取ってしまった。
でもこれは意図的にやっている。
2人だけしか居ない空間。
年頃の女子なら1度は経験してみてたい異性とのキス。
だがこれをするのは何回目だろう。
「…んっ」
室内には耽美的な声が響く。
お互いの舌と舌を絡ませて。時々、この様に手伝って貰っている。
彼氏に備えたいとか言ってるけどそれは建前。
本音はただ先生とイチャイチャしたいだけである。
「っ~!!」
急に先生の方からリードしてきた、腰に手を優しく添えて。
例えば、割れ物注意の段ボールを扱う様に。
そっと慎重に、丁寧にリードしてくれるお陰でサッと慣れた。
「…ぷはっ..」
「練習に付き合ってくれてありがとうございます….」
「ええんやで」
「(大人になったら先生と結婚するから)」
「(そのための練習だからって言えないわ…)」
これ書いてる時クッソ恥ずかしかった。
コメント
5件
ふ(鼻血で頭を打ち付けゴッシャァ
あ、気絶してもうた()